FACT BOOK
INSPIRE
INSPIRE 2007.12.19
Design〈インテリア〉
エレガントな心地よさと爽快な運転環境を実現したインテリアデザイン。
インテリアを構成する要素を厳選しながら形状や配置、カラーや素材までトータルにコーディネイトし、飾り立てる豪華さとは異なる上品で爽快な空間をつくり出しました。インストルメントパネルは広がり感をもたせるとともに、爽快感を追求。視認性や操作性といったドライバーとのインターフェースも進化させ、運転に集中できるコクピットとしています。また、カラーはブラックを基調に深みのあるブラウンを組み合わせたほか、各部の素材感や色味にも気を配り、シックでモダンな雰囲気を生み出しています。 エレガントな心地よさと爽快な運転環境を実現したインテリアデザイン。
くつろぎとともに、安心感と爽快感を追求したインストルメントパネルまわり。
センターパネルを中心に、金属調デザインのインパネミドルパッドと立体造形の木目調パネルが左右へ弧を描きながら広がる、横基調のインストルメントパネル。ドアライニングに食い込んでいるかのようなデザインとすることでワイド感を強調し、幅を45mm拡大した大型のセンターアームレストと合わせ、よりゆったりくつろげる上質な空間を演出しています。
さらに、インストルメントパネルのフロントウインドウ付近を、安心感のある走行時視界が得られる高さとしながら、手前にかけてのボリューム感を抑えることで爽快感も獲得しました。また、太目の断面で確かなグリップ感が得られるpai370mmのステアリングホイールを採用。スポーティなデザインを施した4本スポークタイプとしています。
比較数値は従来モデル比 Honda測定値
Photo:35iL ■メーター類は撮影のため点灯 ■画面はハメコミ合成
Photo:35iL ■メーター類は撮影のため点灯 ■画面はハメコミ合成
操作性と視認性を追求した機能的なセンターパネル。
センターパネルは、凹凸感が少ないすっきりとしたデザインとするとともに、操作性を追求しました。エアコンアウトレットを境に、上側に視認系、下側に操作系をレイアウト。視認系は、より上方に配置することで運転時視線からの視線移動を少なくしています。操作系は、上部にエアコン、下部にオーディオの各スイッチを集中配置したうえで、スイッチ照明色をエアコンはアクアグリーン、オーディオはホワイトと使い分け、夜間での操作性も考慮しています。また、オーディオ操作にダイヤル式のマルチセレクターを採用し、直感的な操作を実現。ナビゲーションシステム装着車では、プログレッシブコマンダーが装備されます。
上質な中に先進感を持たせた新しい素材表現。
インパネミドルパッドには金属感のあるヘアラインモチーフを採用。革シボや木目とは異なる新しい素材表現で、先進感や上質感をより強めています。また、インストルメントパネルやセンターコンソール、ドアライニング、リアベンチレーションまわりなど、随所に施した木目調パネルは無垢材のような立体的な造形に暗めの色調を合わせ、シックで落ち着いた空間を演出。また、メタル調パーツをアクセントとして各所に用いています。
見やすさを追求した大径2眼メーター。
大径のスピードメーターとタコメーターを備えた2眼メーターを採用。常時発光の白色LED照明を用い、優れた視認性と上質感を得ています。メーターパネルには金属調のヘアラインモチーフを採用し、メタル調リングを配置。目盛りには目に優しく上質感のある、すりガラス調の立体造形アクリルを用いています。
[マルチインフォメーション・ディスプレイ]
瞬間燃費、平均燃費、航続可能距離、走行時間、平均車速といった走行情報や、各種ワーニング、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)装着車ではACCの作動状況など、さまざまな情報を表示するマルチインフォメーション・ディスプレイを標準装備。メーターパネル上部に配置することで視認性をより高めています。
見やすさを追求した大径2眼メーター。
■マルチインフォメーション・ディスプレイ表示例
通常表示 ACC表示(ACC装着車) 状態表示 ワーニング情報
通常表示 ACC表示(ACC装着車) 状態表示 ワーニング情報
ホールド性に優れ、リア席の開放感にも配慮したフロントシート。
シートクッションに低反発ウレタンを採用し、前後方向のスプリングピッチを最適化することで、優れた振動吸収性を発揮。そのうえで、シートクッションを後ろ下がりに設定するなどシート奥に自然に引き込まれる形状としました。シートバックはゆったりとしたサイズとしたうえで、乗降性やステアリング操作を考慮しながら包み込まれるようなホールド感が得られるサイドサポート形状を実現。さらに、ショルダー部の裏側をラウンド形状とすることで、リア席の開放感にも貢献しています。また、中央部にブラウンのスウェード調表皮、サイド部にブラックのレザー調表皮を採用し、ブラウンのステッチを組み合わせた、シックなコンビネーションシートとしています。
■フロントシートイメージ ■シートバックショルダー部断面形状
フロントシートイメージ シートバックショルダー部断面形状
フロント両席にパワーシートを標準装備。
運転席に、シートの高さ(前・後部)、前後スライド、リクライニングのすべてを電動で調整できる8ウェイパワーシートと、フィット感のよい新開発ワイドレンジタイプの電動ランバーサポートを装備。助手席には4ウェイパワーシートを備えています。
最適なドライビングポジションが得られる調整機構。
フロントパワーシートに加え、テレスコピック&チルトステアリングを装備。調整量をテレスコピック機構は40mm、チルト機構は50mm(+10mm)とし、容易な操作で最適なドライビングポジションに調整できます。
( )内は従来モデル比 数値はすべてHonda測定値
テレスコピック機構 チルト機構
テレスコピック機構 チルト機構
室内をより上質に演出するレザーインテリア。(全タイプにメーカーオプション)
やわらかな触感と優れた耐久性を持つブラックレザーにブラウンのステッチを組み合わせた、シックなコーディネイトのレザーインテリア。フロントシートには冬期などに重宝するシートヒーターも備えています。
一部合成皮革を使用しています。
Photo:35iL メーカーオプション(レザーインテリア)装着車 カットボディによる撮影 ■メーター類は撮影のため点灯
Photo:35iL メーカーオプション(レザーインテリア)装着車
カットボディによる撮影
■メーター類は撮影のため点灯
室内VOC(揮発性有機化合物)の低減。
インストルメントパネル用塗料や、シートなどの表皮材、ドアライニング用およびガラス用の接着剤などを見直すことで、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエンといったVOCの揮発量を大幅に削減。さらに排ガス臭や花粉の除去性能に優れた高性能脱臭フィルターを全タイプに標準装備し、室内の臭いや刺激臭を軽減するとともに、レザーインテリアを含めた全タイプで、VOCを厚生労働省の定めた『室内濃度指針値』以下とし、室内の空気質を改善しています。
VOC:Volatile Organic Compounds

前のページへ 目次へ 次のページへ