低コスト化に大きく影響するハイブリッドシステムの高効率化に関しては、とくに注力しました。細部にわたる見直しを行うと同時に、構成ユニットの小型・軽量化、機能集約を徹底して追求しています。

バッテリーなど、各構成ユニットの徹底した効率化が
システムコスト低減に貢献。
PCU（パワーコントロールユニット）、バッテリー、モーターなどは随所に工夫を凝らすことで小型・軽量化、高効率化を追求。なかでも、高出力Ni-MH（ニッケル水素）バッテリーにおいては、インサイトへの最適化に徹底して取り組みました。これらの結果、モーターが求めるパワーを確保した上で、バッテリーボックスとしての部品点数を従来比^※約50％削減。ハイブリッドシステム全体では、システムコストの大幅低減を達成しました。※シビック ハイブリッド（2006年モデル）

インサイトでは、必要な性能・機能を達成するために新設計する部品と、他車と共有するものを綿密に選択。新設計部には資源を集中し、その他においては、部品の共有化や最適化を積極的に進めました。例えば、エンジンにおいても、ブロックやセンサー類、ラジエーターなどを他車と共有化。効率化と低コスト化を徹底して追求することで、めざす燃費性能、環境性能、実用域での爽快な走りを、よりお求めやすく提供することに努めました。

●主な共有化部品
・フロントナックルアーム
・ロアアーム
・フロントブレーキディスク
・ブレーキマスターパワー
・サブフレーム
・ステアリングギアボックス
・リアブレーキ
・H型トーションビーム
・パーキングブレーキレバーメカニズム　など