HYBRID INSIGHT - 2009.02

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HYBRID INSIGHT
HYBRID INSIGHT 2009.2.5
1999年。
Hondaは一台のハイブリッドカーを
世の中に送り出しました。

インサイト。

その名前には、
「時代の先を読み、新たな価値を提案する」
という想いが込められていました。

めざしたのは、低燃費世界No.1。
低燃費こそが、これからの時代に求められる価値である、
という強い想いを胸に、開発。
当時では世界一の低燃費を達成しました。

それから10年。
クルマを取り巻く環境は
ますます厳しさをましています。

このような状況のなかで、
次の時代へむけて提案すべき価値は何だろうか。
そのひとつの答えが、ここにあります。

ハイブリッドカーを、
もっと身近に、ひとりでも多くの人へ。

2009年、春。
ハイブリッドカーの新しい風が
世界を吹き抜けます。
開発にあたって
地球温暖化の原因とされるCO2や有害物質の削減など、
クルマの楽しさを未来へ伝えていくためには、多くの課題があります。

私たちHondaは、これらの課題をクリアしていくために、
さまざまな技術の研究開発に取り組んでいます。

そのなかでも、既存の技術やインフラを活用できるという観点から、
現在、もっとも身近で効果的な技術と考えているのが、ハイブリッドです。

今回の開発にあたっては、
「世の中に役立つ技術は、誰もが手にできてこそ意味がある」という考えのもと、
ハイブリッドカーを広く普及させるとともに、
新時代を担うスタンダードカーとなるクルマづくりをめざしました。

それは、ハイブリッドカーでありながらデザイン、走り、空間、
使い勝手など、トータルバランスにすぐれたクルマを
しかも、お求めやすい価格で提供することにほかなりません。

5ナンバーサイズのハイブリッド車専用ボディを新開発。
Honda独自のハイブリッドシステム、パッケージングなど、
あらゆる領域において、持てる技術のすべてを注ぎ込み、高効率化を徹底追求。
さらに細部にわたり創意工夫を凝らし、
新時代のスタンダードカーとしてあるべき姿をカタチにするという強い意志を持ち、
開発チームが一丸となって〈インサイト〉を完成させました。

Hybrid for Everyone。そんな私たちの想いをカタチにした〈インサイト〉が、
ハイブリッドカーをもっと身近な存在とし、世界の街を走ることを楽しみにしています。
開発責任者  関 康成
関 康成 関 康成 (せき やすなり)
(株)本田技術研究所 主任研究員
1982年、本田技研工業(株)入社。
以来、エンジン研究開発部門一筋。
VTECをはじめ、ULEV、SULEV、
クリーンディーゼルなど、
低公害・低燃費エンジンの研究開発に従事。
今回、ハイブリッドカーの普及と
さらなるクリーン性能の実現をめざして、
インサイトのLPLを務める。

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