ELYSION FACT BOOK
ELYSION 2004.05.13
安全性能-1
未然に防ぐ、予測して備える、被害の軽減を図る、最新・高水準の安全性能。
クルマとしての基本性能を高めたうえで運転にゆとりと安心を与える数々の装備を搭載。自己を未然に防ぐためのアクティブセーフティ。
ヘッドライトの配光を左右にコントロールし、旋回時にも進行方向を照らす、
AFS(アダプティブ・フロントライティングシステム)。(VZに標準装備。VG、VXにメーカーオプション)
カーブや交差点の右左折時などでステアリングを操作すると、ステアリング舵角に連動して操舵側のヘッドライトユニット(ロービームのみ)が向きを変え、進行方向を明るく照射。高輝度で照射距離の長いプロジェクタータイプディスチャージヘッドライトとあわせ、夜間の視認性を高めます。乗車人数や荷物量によって車重が変化しても照射軸を一定に保つオートレベリング機構も備えています。なお、停車時、5km/h未満での走行時、後退時には作動しない設定とし、作動を停止したい場合には、AFSオフスイッチを押すことで作動を解除することも可能です。
AFS配光イメージ AFS構造図
ディスチャージヘッドライト(ロービーム)(全タイプに標準装備)
低消費電力ながらハロゲンヘッドライトの約2倍の光量を発し、照射距離の長いプロジェクタータイプ・ディスチャージヘッドライトを採用。遠くまで明るく照らし、走行時の安心感を高めます。ハイビームには、配光特性に優れたマルチリフレクターヘッドライトを採用しています。
走行安定性をさらに高める、
VSA(車両挙動安定化制御システム)。(VZに標準装備。VG、VXにメーカーオプション)
ABS、TCSに、オーバーステアやアンダーステアなどの横滑り抑制を加えたVSA。ブレーキ制御を4輪制御とし、きめ細かにコントロールすることで、よりスムーズなコーナリングを可能にしました。さらに、エンジントルク制御をDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)によるスロットル制御で行うことで、より高精度な制御を可能にしています。なお、積雪が多い場合など作動を停止したい場合には、VSAオフスイッチを押すことで作動を解除することも可能です。
[オーバーステア抑制]
ステアリングの急な切り過ぎなどで後輪スリップによる車両の巻き込みが発生した場合、外輪にブレーキをかけることで車両を安定化。
[アンダーステア抑制]
旋回時に前輪がスリップし軌跡がはらんだ場合、エンジントルクを低減し、リア内輪にブレーキをかけることでトレース性を向上。
[発進制御]
発進時などで左右輪の路面状況が異なる場合、エンジントルクとブレーキ力を最適配分し、ホイールスピンを抑制することで、発進性や登坂性を向上。
VSA作動イメージ
緊急ブレーキ時に、より強力にアシストする、
学習機能付電子制御ブレーキアシスト。(VZに標準装備。VG、VXにメーカーオプション)
全タイプにブレーキアシストを標準装備したうえで、VSA装備車にはより細かい制御が行える電子制御式を採用。CMS、E-プリテンショナーとの協調も図っています。ブレーキペダルの踏み込み速度と踏み込み量から緊急ブレーキと判断すると、ブレーキ圧を加圧してブレーキ操作をアシストします。また、ドライバーのブレーキ操作の傾向に合わせ、アシスト作動ポイントを自動的に設定する学習機能も備えています。
●EBD(電子制御制動力配分システム)付ABS+ブレーキアシストを全タイプに標準装備
衝突を予測してドライバーの危険回避行動を支援し、衝突時の被害を軽減する、Hondaプリクラッシュ・セーフティ・テクノロジー
 
ブレーキ制御とシートベルト制御で
追突の危険に対応する、「追突軽減ブレーキ(CMS)+
E-プリテンショナー(運転席/助手席)」(VZに標準装備)※Collision Mitigation brake System
追突事故の多くは、ドライバーの前方不注意や前走車との車間距離の不足などが原因と考えられます。「追突軽減ブレーキ(CMS)+E-プリテンショナー」は、走行中はミリ波レーダーにより前走車との距離や相対速度などを検知し、追突のおそれがあるとコンピューターが判断した場合には警報を発し、さらに危険度に応じてブレーキとシートベルトを制御することで、ドライバーによる危険回避操作を支援するとともに追突被害の軽減を図ります。
追突を予測してドライバーに危険を知らせ、さらに追突速度を低減する、追突軽減ブレーキ(CMS)。

ミリ波レーダーにより前走車を検知し、追突のおそれがあると判断した場合に警報(音・表示)でドライバーに知らせ、さらに接近した場合には軽いブレーキによる体感警報を行います。そして追突の回避が困難と判断した場合には強いブレーキ制御を行い、ドライバー自身のブレーキ操作との相乗効果によって追突速度を低減。効果的に追突事故の回避支援とダメージ軽減を図ります。このシステムは、ASV(先進安全自動車)を提唱する国土交通省の認可を取得しています。
CMSとともに危険を知らせ、さらに乗員拘束性を高めて
追突被害の軽減を図る、E-プリテンショナー(運転席/助手席)。

CMSと連動して作動し、追突の危険性が高い場合に運転席のシートベルトを弱く2〜3回引き込むことで、体感的な警報を与えます。そして追突の回避が困難と判断した場合には、運転席および助手席のシートベルトを強く引き込み拘束効果を高め、CMSとともに追突時の被害軽減を図ります。また、E-プリテンショナーはCMSとの連動とは別に、急ブレーキ時に電子制御ブレーキアシストが作動したときにもシートベルトを強く引き込み、乗員の拘束効果を高めます。
「追突軽減ブレーキ(CMS)+E-プリテンショナー」基本作動イメージ

フロントグリル内に設けたミリ波レーダーにより、前方およそ
100mにわたって前走車を検知。
▼
1前走車へ接近
前走車との距離や相対速度、予測した自車の進路などから追突の
危険性があると判断した場合、警報(音+表示)によりドライバーに
認知および回避操作を促します。
▼
2さらに接近
より強くドライバーに回避操作を促すために、
音と表示による警報に加え、CMSの軽いブレーキングと
E-プリテンショナーの弱いベルト引き込み(2〜3回)によって
体感的に危険を知らせます。また、この時点でドライバーがブレーキを
踏むとブレーキアシストが作動し、操作支援を行います。
▼
3追突の回避が困難
回避が困難と判断した場合、E-プリテンショナーが強くベルトを
引き込みドライバーの拘束効果を高めるとともに、
CMSが強いブレーキングを行い追突速度を低減し、
被害の軽減を図ります。
 

■「追突軽減ブレーキ(CMS)+E-プリテンショナー」基本作動イメージ
「追突軽減ブレーキ(CMS)+E-プリテンショナー」基本作動イメージ
追突軽減ブレーキ(CMS)は追突を自動で回避したり、自動で停止するシステムではありません。CMSの機能には限界があります。
E-プリテンショナーはシートベルトを正しく着用し、正しい運転姿勢をとらないと充分な効果を発揮しません。
追突軽減ブレーキ(CMS)+E-プリテンショナーの作動は、走行状態により異なります。



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