FACT BOOK
CIVIC TYPE R
CIVIC TYPE R 2007.3.29
先進の安全性能と環境性能を追求。
安全性能
アクティブセーフティ
さまざまな状況下で「走る」「曲がる」「止まる」の運動性能に優れ、さらに運転しやすいドライビングポジションや操作系などにより、基本性能において優れたアクティブセーフティを追求。加えて、サーキット走行に対応した専用設定のABSやEBDのほか、夜間での安心感を高めるオートレベリング機構付のディスチャージヘッドライト<HID>をロービームに採用。安全性能向上に寄与させています。
シビック TYPE R専用設定のABSとEBD
急制動時の車輪ロックを防止するABS。シビック TYPE RのABSは、タイヤが持つ制動力を最大限活かすとともに、ABSの介入が早すぎることにより発生するアンダーステアを抑制する方向でセッティング。
また、ブレーキング時の前輪と後輪の制動力配分をコンピューターがコントロールし、制動ポテンシャルを引き出すEBDについては、通常の設定よりもリアの制動力を有効活用する専用設定とすることで、ブレーキスタビリティを向上させながら旋回性向上にも寄与するものとしています。
※EBD付ABSは、あくまでもドライバーのブレーキ操作を補助するシステムです。したがって、EBD付ABSがない車両と同様に、コーナー等の手前では十分な減速が必要であり、ムリな運転までは制御できません。安全運転をお願いします。
パッシブセーフティ
衝突時の衝撃(G)をコントロールして人への傷害軽減をめざす、Honda独自の衝突安全技術「Gコントロール」により、前面フルラップ衝突55km/h、前面オフセット衝突64km/h、側面衝突55km/h、後面衝突50km/hをクリア。
さらにコンパティビリティ対応ボディ、歩行者傷害軽減ボディなどで、リアルワールドにおける安全性能の一層の向上を図っています。
進化したGコントロール技術が生んだ、コンパティビリティ対応ボディ
フレームなどの複合的な配置により、前面からの衝撃を広く分散・吸収。衝突時の自己保護性能を高めるだけでなく、相手車両への攻撃性を低減する画期的なボディ。
コンパティビリティ対応ボディ イメージ図
リアルワールドの安全研究を進めています。
現実の中にこそ、真実がある。私たちは、実際の事故をより忠実に再現するために、世界初の屋内型全方位衝突実験施設で、クルマ同士はもちろん、歩行者も視野に入れたリアルワールドの安全研究を推進。より正確で広範なデータを蓄積し、クルマづくりに取り入れることが、さまざまな事故から人を守ることにつながると考えています。Hondaは、規制を基準とするだけでない独自の安全を追求し続けています。
コンパティビリティ対応ボディ イメージ図
運転席用&助手席用i-SRSエアバッグシステム
衝撃(G)を受けた状況をより緻密に検知・判断する作動プログラムを設定。デュアルインフレーターを採用し、衝撃の大きさによってふたつのインフレーターを同時に点火するか時間差を設けて点火するかを判断し、エアバッグの展開出力を2段階にコントロールします。
エアバッグシステム作動イメージ
SRS=Supplemental Restraint System(シートベルトを補助する乗員保護装置)
■運転席用&助手席用i-SRSエアバッグシステムは、横方向や後方向からの衝撃には作動しません。前方向からの、設定値以上の衝撃を感知したときのみ作動します。
■SRSエアバッグシステムは、あくまでもシートベルトを着用することを前提として開発されたシステムです。くれぐれもシートベルトの正しい着用をお願いします。
エアバッグシステム作動イメージ
写真は機能説明のため、運転席用&助手席用i-SRSエアバッグシステムが展開した状態を合成したものです。
フロント3点式ロードリミッター付プリテンショナー ELR(緊急ロック式巻取装置)シートベルト
前方向からの強い衝撃を感知すると瞬時にシートベルトを巻き取り、その後一定以上の荷重がかかるとシートベルトを少し送りだし胸などへの負担を軽減します。
プリテンショナー ロードリミッター
ISO FIX対応チャイルドシート 固定専用バー+テザーアンカー(リア)
ISO FIX対応チャイルドシート 固定専用バー+テザーアンカー(リア)
チャイルドシートを確実・容易に取り付けることができるISO FIX対応の固定専用バーとともに、チャイルドシートを固定するためのテザーアンカーをリア席に装備。万一の衝突時、チャイルドシートの前方移動を効果的に抑制します。
※ISO FIXとは、誤使用防止、車両適合性の向上、取り付け方法の国際的な統一を目的とした、ISO(国際標準化機構)規格のチャイルドシート固定方式です。
■必ずHonda指定のチャイルドシートをお選びください。
環境性能
環境への配慮も高次元に。使用材料のクリーン化、リサイクル化を推進
内装部品やボディアンダーコートなどでPVC(ポリ塩化ビニール)を廃止し、クルマ全体のPVC使用量を大幅に削減。また鉛やCr6+(六価クロム)の使用量も可能な限り低減しました。さらに、防音部品などの小型・軽量化による有機系材料の使用量低減や、リサイクル材の適用も従来より拡大しています。
■環境仕様




車両型式 ABA-FD2
エンジン 型式 K20A
総排気量(cm3 1,998
駆動装置 駆動方式 FF
変速機 6MT






燃料消費率 10・15モード燃費(km/L) 11.4 11.0
CO2排気量(g/km)
<10・15モード燃費からの換算値>
203.7 211.1
排出ガス 適合規制・認定レベル 平成17年排出ガス規制適合車
10・15+11モード規制値・
認定値等(単位:g/km)
CO 1.15
NMHC 0.05
NOx 0.05
適合騒音規制レベル 平成10年騒音規制 規制値:加速走行76dB(A)
エアコン冷媒使用量 代替フロン134a:500g
環境負荷物質削減 自工会2006年目標達成(1996年使用量*1の1/10)
水銀 自工会目標達成(2005年1月以降使用禁止*2
カドミウム 自工会目標達成(2007年1月以降使用禁止)








リサイクル 樹脂、ゴム部品への材料表示 樹脂、ゴム部品に可能な限り全て
リサイクルし易い材料*3を使用した部品
内外装部品の多く、インナーウェザーストリップ、ウインドウモール、ウォッシャーチューブ、エアフローチューブ、オープニングトリム、カウルトップガーニッシュ、グローブボックス、サイドストライプ、サンバイザー、センターコンソール、ドアモール、ドアライニング、ハンドブレーキカバー、バンパーフェース、ピラーガーニッシュ、ツールボックス
再生材を使用している部品 スプラッシュシールド、吸音材
リサイクル可能率 車全体で90%以上*4
ポリ塩化ビニル廃止部品 ボディアンダーコートによりASR*5中塩素濃度1%以下レベル
その他 グリーン購入法適合状況
*1: 1996年乗用車の業界平均使用量は1,850g(バッテリーを除く)
*2: 交通安全上必須な極微量使用を除外
*3: ポリプロピレン、ポリエチレンなどの熱可塑性プラスチック
*4: 「新型車のリサイクル可能率の定義と算出方法のガイドライン(1998年 自工会)」に基づき算出。
*5: Automobile Shredder Residue
※エアコン非装着車
●この環境仕様書は2007年3月現在のものです。
■燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。実際の走行時には、この条件(気象、道路、車両、運転、整備などの状況)が異なってきますので、それに応じて燃料消費率が異なります。

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