前方向からの衝撃に対し、アッパーフレームやロアメンバーによってエネルギーを分散・吸収し、さらにフロントピラーやフロアに拡散。ロアメンバーが相手車両の衝撃吸収部材とのすれ違いを防ぎ、アッパーフレームとともに衝撃をより広い面で受け止めることで、極めて高効率な衝突エネルギー吸収を実現し、キャビンへの負荷を大幅に低減。自己保護性能を向上するとともに相手車両への攻撃性も低減しています。シビックは、こうしたコンパティビリティ対応構造に加え、メインフレームをテーラードブランク溶接で結合した厚さの異なる3種類の鋼板で構成したうえで、断面形状を多角形とし、適所に前後方向のビードを入れることで衝撃荷重をコントロール。エンジンやトランスミッションのコンパクト化などと合わせ、エンジンルームでの効率のよい衝撃吸収を実現します。また、ボディ骨格にはハイテン材(高張力鋼板)の採用を大幅に拡大するなど、全方位からの衝突に対してエネルギー吸収効率の高い構造を実現しています。そのほか、フロントバンパービームとメインフレームの間にエクステンション構造を採用し、軽衝突時にメインフレームのダメージを軽減することで修理性を向上しています。
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