フロントとリアの絶妙のバランスをめざし、サスペンション・ジオメトリーを最適化。 |
サスペンションにおける狙いは、お客様が安心して走れることを第一に考え、直進およびコーナリング中の安定性を高めること。また、リニアなハンドリング特性の追求にありました。
そのため、フロントではキャスター角を大きくして直進性およびステアリングフィールを向上。一方、リアについては、安定性を高めることを目的に旋回時にタイヤの接地面が可能なかぎり路面に垂直になるようジオメトリーの最適化を図りました。具体的には、ロアアームを65mm延長し、アッパーアームとの間隔も12.5mm拡大。リアキャンバーの初期および変化量も拡大し、かつリバウンドのトー変化も軽減しました。 |

リアサスペンション
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フロントのロールセンター高を下げ、ロールの前後バランスを最適に。 |
旋回中のボディに現われる傾きの中心、ロールセンター高をフロント側をより低く設定。これにより、フロント内輪の接地性が向上し、気持のよいリニアなロールフィールを実現しました。 |
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新形状により、ビーム剛性を大幅にアップ。 |
旋回時やブレーキング時には、ビームのロアアーム取り付けポイントに荷重が集中してかかるため、ビームの剛性がきわめて重要になります。そこで、ビームの形状の大幅な見直しを行ない、重量を変えることなく、剛性を高めた新構造を開発しました。これにより、ブレーキング時や旋回時の前後荷重入力によるビームのたわみを抑え、リニアな応答性、限界域での安定性を大きく向上させています。 |
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photo:シビックVTi オプション装着車
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