CIVIC - 1972.07

CIVIC FACT BOOK
CIVIC 1972.7
各部の特徴

ボディ関係 シャシー関係 エンジン・ミッション関係


<ボディ関係>
安定のよい台形設計。
高いボディ剛性をもつモノコック構造。
一体式総合自動熔接機による正確無比の組立。
サイドパネルアウターは、ルーフサイドまで一体で、ロールバーに匹敵する剛性を得るクローズド断面のサイドレールを形成。
剛性を高めた大きなサイドシル断面。
フロントシート下部に、剛性の高いZ型断面のフロアクロスビームを装着。
フロントホイールハウス側面に、クローズド断面を形成するフロントサイドフレームをビルトイン。エンジンやフロントサスペンションから受ける振動と外力に対しても十分強度をもたせた。
前ヒンジ方式のボンネットを採用。(高速走行時の安全をはかると同時に、開口部を大きく取って整備・点検を容易にした。)
コンパクトな新設計水冷エンジンを搭載。極めて大きな居住スペースを実現。
後席への乗り降りがラクな大型ドア(2段式オープンストッパー付)。
前席シートはホールドのよいセパレート型。
後席からの視界をよくするため、前席より25mm高くし、その上、セパレート型のフロント・ヘッドレストを装備。
前席シートのスライドレール取付幅をシートいっぱいに広げ、後席のフットスペースに余裕を持たせた。
フロントウインドはワイドな視界を得られるパノラミック型。
ドアウインドは三角窓のない大型曲面ガラス採用。
払拭面積が広い大型ワイパー採用と、ユニークなリアワイパー(ウインドウォッシャー付)及び電熱線入りリアウインドを装備(GL)。
スペアタイヤ、工具はトランクルーム内に格納し、後方衝撃に備えている。
インストルメントパネルは、ソフトパッドで覆い、視覚系と操作系を機能的に分離したレイアウト。
速度警報装置を備えた。
安全性の高いアンチバーストタイプのドアロック機構。
ドアハンドルは室内・外とも埋込式プルタイプ。
走行風とヒーターブロアによる2系統式ベンチレーションシステム。
効率のよい内・外気式温水ヒーター。
エンジンと一体に設計された専用クーラー・コンプレッサー。アウトレットはアシスタント側インストルメントパネルにビルトイン。(オプション)

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<シャシー関係>
FF(前輪駆動)方式。
前後輪ともストラット方式独立懸架。
衝撃吸収式ハンドルと、軽くシャープな切れ味のラックピニオン式ステアリング機構。
ドライブシャフトは、耐久性にすぐれた無給油式バーフィールド型等速ジョイント。
ブレーキ方式は、前・2リーディング(GLはディスク)/後・リーディングトレーリング式。
チューブレスタイヤを標準装備。
エンジンの振動をしゃ断する新型マウント方式。
エンジンやフロントサスペンションからの不快な振動や騒音を室内に伝えない、クローズド断面のフロアフレーム採用。
チェンジレバーは、防振処理を施したフロアチェンジ式。
フューエルタンクは、容量38Lで、車体後部のリアシート下に独立配置。

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<エンジン・ミッション関係>
水冷4サイクル・直列4気筒横置OHCエンジン搭載。
出力60馬力(スタンダード、デラックス、ハイ・デラックス)、69馬力(GL)の2種。
低・中速域でも高いトルク特性が得られる、フラットトルク・エンジン。
半球型燃焼室とフラットなピストントップがマッチして理想的な燃焼室を形成。
キャブレターは2バレルダウンドラフト型。アイドリング時のCO濃度安定を計るアイドルリミッター付。
安定した混合気を各シリンダーに配分する、温水加熱式インレットマニホールド。
常に一定温度のエアを吸入する、吸気温度自動コントロール装置付。
大気中に有害な未燃焼ガスを発散させない、ブローバイガス還元装置。
キャニスター方式の燃料蒸発抑制装置を装備。
水の心配がない密閉式ラジエター。
サーモスタット付電動ファンによる冷却システム。
トランスミッションは常時噛合式。前進4段フルシンクロ。
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