BEAT - 1991.05

BEAT
BEAT

TECHNICAL NOTES

MIDSHIP 前後重量配分

低重心で、理想の前後重量配分を実現。人とクルマの強い一体感を生むM・R方式。
人とクルマがまさに一体となったように、ドライバーの意図どおりに、走り、曲がり、止まる。そんな操る歓びに満ちた、理屈抜きに楽しい走りが満喫できるクルマでありたい。そこで、BEATはそのエンジンレイアウト、駆動方式にM・Rを選択。基本性能を本質からつきつめ、たどりついた、低重心で、理想の前後重量配分が得られる方式です。コンパクトなボディサイズながら、この本格レイアウトを組み込んだ高密度なパッケージングにより、BEATはきわめて高いパフォーマンス、コントローラビリティを手に入れました。

コンパクトなボディの中にM・Rを成立させた巧みなパッケージング。
高い基本資質をもつM・R方式ですが、BEATへ導入していくには、解決しなければならない大きな問題をかかえていました。2シーターといえども適切な居住空間を確保しながら、運動性能もまったく損なうことなく、M・Rをこのコンパクトなボディサイズの中に、しかもオープンで成立させるのは、容易なことではありません。ホンダは、エンジン横置をベースにミッション、フューエルタンク、ラジエータ、バッテリなどの配置、ボディ骨格レイアウトに工夫をこらした巧みなパッケージングにより、この難題をクリア。重心高440mm(空車時)というきわめて低重心で、前後重量配分43:57(1名乗車時)の理想的なボディバランスを実現しました。その結果、エンジンのパワーを駆動力として的確に効率よく路面に伝える優れたトラクション性能とともに、軽快で安定した旋回性能をもたらす操縦安定性を獲得。さらには、制動時にも前後の荷重変化を小さく抑えて前後輪の制動能力を効率よく発揮するなど、走りのポテンシャルを大きく引き上げています。

エンジン&シャシー レイアウト図
エンジン&シャシー レイアウト図
SRSエアバッグシステム装着車



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