トーションバー・ストラット式・ フロントサスペンション
あらゆるサスペンション形式を知りつくしたホンダが、バラードスポーツCR-Xのために導き出した結論は、トーションバーストラット式フロントサスペンションです。 ●ストラット高を低くするために、スプリングにトーションバーを採用。 ●ダンパーからコイルスプリングを除去。 ●大幅に下げたダンパーマウント位置。 ●ダンパーハウジングを小型化。 これらのアイデアによって、エンジンルーム内のスペース効率を高め、サスペンションのアンダーフロア化を達成しました。また、トーションバーの採用でバネ下重量をも軽減しました。剛性の高いラジアスアームとバネ鋼で前後にフレキシブルなロアアームはステアリングギアボックスと一体にフレームへ結合され、タイヤの正確な位置決めとすぐれた操縦性、回頭性を実現。合わせて十分なコンプライアンスが得られます。
ラジアスアームピボットを後方に配置し、ロアアーム回転軸を路面と水平にすることによって、ブレーキング時のフロント前のめりを抑えます。さらにダンパーに傾斜角を設けることによって、アンチダイブ効果を増大させました。 ブレーキング時の姿勢変化が少なく、ブレーキスタビリティが一段と向上しました。