BALLADE SPORTS CR-X - 1983.06

BLLADE SPORTS CR-X
BALLADE SPORTS CR-X
フロントサスペンション

SPORTEC FRONT SUSPENSION
 
トーションバーストラット式。
 

トーションバー・ストラット式・フロントサスペンション

トーションバー・ストラット式・
フロントサスペンション


 
すぐれた操縦性、回頭性を実現
 
あらゆるサスペンション形式を知りつくしたホンダが、バラードスポーツCR-Xのために導き出した結論は、トーションバーストラット式フロントサスペンションです。

●ストラット高を低くするために、スプリングにトーションバーを採用。
●ダンパーからコイルスプリングを除去。
●大幅に下げたダンパーマウント位置。
●ダンパーハウジングを小型化。

これらのアイデアによって、エンジンルーム内のスペース効率を高め、サスペンションのアンダーフロア化を達成しました。また、トーションバーの採用でバネ下重量をも軽減しました。剛性の高いラジアスアームとバネ鋼で前後にフレキシブルなロアアームはステアリングギアボックスと一体にフレームへ結合され、タイヤの正確な位置決めとすぐれた操縦性、回頭性を実現。合わせて十分なコンプライアンスが得られます。
 
アンチダイブ・ジオメトリー
 
ラジアスアームピボットを後方に配置し、ロアアーム回転軸を路面と水平にすることによって、ブレーキング時のフロント前のめりを抑えます。さらにダンパーに傾斜角を設けることによって、アンチダイブ効果を増大させました。
ブレーキング時の姿勢変化が少なく、ブレーキスタビリティが一段と向上しました。
 

アンチダイブ・ジオメトリー



ネガティブオフセットジオメトリー
 
ブレーキング時の路面状況によって、左右のタイヤに制動力の差が生じた場合、ステアリングがとられにくくするため、キングピンのネガティブオフセットを採用しました。キングピンオフセット量は-5mm。キングピン軸の延長線がタイヤ接地面の中心と交わる点を外側5mmのところに設定しています。

ネガティブオフセットジオメトリー

ハイキャスタートレール
 
フロントサスをハイキャスタートレール化しました。操縦安定性の向上を図ったものです。
キャスター角は2°25′に設定。1.3はとくに高圧タイヤにマッチングした、13mmのキャスタートレールを設けました。

ハイキャスタートレール図

フロントダンパー
 
オイル通路を従来の1種類から2種類に増し、各々その特長を発揮できるように改良することにより、低速での減衰力の安定化を図りました。
また、バルブ構造をディスクタイプからベンディングタイプに変えることにより、油圧衝撃の緩和を図っています。



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