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ACCORD/ACCORD TOURER
Accord / Accord Tourer 2008.12.4
SMART 安全性能
すべての乗員、相手車両、歩行者への、徹底した安全追求。
G-CON自己保護性能のみならず、相手車両や歩行者にも配慮した
Honda独自の衝突安全技術、Gコントロール。
万一に備え、リアルワールドでの衝突安全を見据えたGコントロール技術によって、「自己保護性能の向上」と「相手車両への攻撃性低減」を両立したコンパティビリティ対応ボディを実現。さらには「歩行者の保護」を視野に入れた歩行者傷害軽減ボディなど、先進の衝突安全性能を追求しています。
乗員の「傷害値の低減」と「生存空間の確保」を両立。
前面フルラップ衝突55km/h、前面オフセット衝突64km/h、側面衝突55km/h、後面衝突50km/hのバリア衝突テストなどを通じ、乗員の「傷害値の低減」と「生存空間の確保」を両立しました。さらに、Honda独自の目標値を設定したクルマ相互の衝突テスト(相手重量2トンクラスまでの乗用車、双方の衝突速度50km/h、50%前面オフセット衝突)も実施するなど、リアルワールドを見据えた乗員保護性能を追求しています。
■「傷害値の低減」と「生存空間の確保」を両立する衝突安全技術   ■クルマ相互の衝突実験/テストモード
「傷害値の低減」と「生存空間の確保」を両立する衝突安全技術 クルマ相互の衝突実験/テストモード
自己保護性能のみならず相手車両への攻撃性も低減する、コンパティビリティ対応ボディを実現。
Hondaは衝突安全性能のさらなる高次元化を目指し、乗員を守るための自己保護性能をいっそう進化させるとともに相手車両への攻撃性を低減するという、相反する要素の両立を追求。「相手車両の衝撃吸収部材とのすれ違い防止」「衝突時の衝撃分散化」「高効率なエネルギー吸収」の3つをテーマに衝突実験を繰り返し実施し、目標値をクリア。エンジンルームでの高効率なエネルギー吸収により、高水準な自己保護性能を確保するとともに相手車両への攻撃性も低減した、コンパティビリティ対応ボディを実現しています。
■コンパティビリティ対応ボディの設計コンセプト
コンパティビリティ対応ボディの設計コンセプト
 
■テスト車両によるクルマ相互の衝突実験(右 アコード)
テスト車両によるクルマ相互の衝突実験(右 アコード)
コンパティビリティ対応構造を採用した、高効率エネルギー吸収ボディ。
前方向からの衝撃に対し、ロアメンバーが相手車両の衝撃吸収部材とのすれ違いを防ぐとともに、衝撃をより広い面で受け止めることで、極めて高効率な衝突エネルギー吸収を実現し、キャビンへの負荷を大幅に低減。自己保護性能を向上するとともに相手車両への攻撃性も低減しています。こうしたコンパティビリティ対応構造に加え、衝突時に高い応力がかかる部分へ高強度部材を効率よく配置できるインナーフレーム構造をフロアに採用するなど、前面衝突に対して優れた衝撃吸収性を発揮します。また、リアフレームを大断面かつ閉断面の構造とし、ボディ骨格ではより高強度なハイテン材(高張力鋼板)の適用を拡大するなど、全方位からの衝突に対してエネルギー吸収効率の高い構造を実現しています。   ■コンパティビリティ対応ボディ
コンパティビリティ対応ボディ
頭部や脚部などに対する衝撃吸収構造を採用した、歩行者傷害軽減ボディ。
万一の際、歩行者にダメージを与えやすいボディ前部に衝撃をやわらげる構造を採用。Hondaは国内法規にとどまらず、脚部などの傷害軽減にも独自の基準を設けて取り組んでいます。   ■歩行者傷害軽減ボディ説明図
歩行者傷害軽減ボディ説明図
6つのエアバッグを全タイプに標準装備。
側面衝突時の頭部への衝撃を緩和する、サイドカーテンエアバッグシステム。
サイドウインドウのほぼ全面に広がる大型エアバッグを瞬時に展開させ、側面衝突時に乗員の頭部や頚部を広範囲で保護。エアバッグ内部のガス流路を工夫したことで、衝突の衝撃を効果的に吸収する初期内圧としながら、長時間の内圧保持を可能とし、室内部品への2次的な接触を防ぐ頭部拘束性能を高めています。
運転席用&助手席用i-SRSエアバッグシステム
衝撃(G)を受けた状況を、より緻密に検知・判断する作動プログラムを設定。デュアルインフレーターを採用し、衝撃の大きさによって2つのインフレーターを同時に点火するか時間差を設けて点火するかを判断し、エアバッグの展開出力を2段階にコントロールします。
前席用i-サイドエアバッグシステム(助手席乗員姿勢検知機能付)
車両の左右と中央部に側面衝突検知センサーを設置。より的確なタイミングで作動します。また、乗員姿勢検知センサーを助手席に内蔵。体格や姿勢を検知してエアバッグの展開を緻密に制御します。   エアバッグシステム作動イメージ(アコード)
エアバッグシステム作動イメージ(アコード)
■写真は機能説明のため、運転席用&助手席用i-SRSエアバッグシステム、前席用i-サイドエアバッグシステム、サイドカーテンエアバッグシステムともに展開した状態を合成したものです。
後面衝突時に頚部にかかる負担を軽減する、フロントアクティブヘッドレストを全タイプに標準装備。
後方からの衝突時に乗員によってシートバックが強く押されると、シートバック内部のリンク機構が作動し、ヘッドレストを前方に移動させることで頭部を支持。ヘッドレストを前傾させながら、適切な位置へ移動させるリンク構造を採用し、頚部にかかる負担を大幅に軽減します。   ■アクティブヘッドレスト作動イメージ
アクティブヘッドレスト作動イメージ
その他、全タイプに備えた衝突安全装備。
頭部衝撃保護インテリア
フロント3点式ロードリミッター付プリテンショナーELRシートベルト+運転席ラッププリテンショナー
リア3点式ELR/ALR(チャイルドシート固定機構)シートベルト(3席)
汎用型ISOFIXチャイルドシートロアアンカレッジ(リア左右席)+トップテザーアンカレッジ(リア左右席)
衝突を予測してドライバーの危険回避行動を支援し、衝突時の被害を軽減する、
「追突軽減ブレーキ〈CMBS〉+E-プリテンショナー(運転席/助手席)」。
(24iLに標準装備。24TL、24TL・SPORTS STYLEにメーカーオプション) ※Collision Mitigation Brake System
追突を予測してドライバーに危険を知らせ、
さらに追突速度を低減する、
追突軽減ブレーキ〈CMBS〉。
ミリ波レーダーにより前走車を検知し、追突のおそれがあると判断した場合に警報(音+表示)でドライバーに知らせ、さらに接近した場合には軽いブレーキによる体感警報を行います。そして追突の回避が困難と判断した場合には強いブレーキ制御を行い、ドライバー自身のブレーキ操作との相乗効果によって追突速度を低減。効果的に追突事故の回避支援とダメージ軽減を図ります。
CMBSとともに危険を知らせ、さらに
乗員拘束性を高めて追突被害の軽減を図る、
E-プリテンショナー(運転席/助手席)。
CMBSと連動して作動し、追突の危険性が高い場合に運転席のシートベルトを弱く2〜3回引き込むことで、体感的な警報を与えます。そして追突の回避が困難と判断した場合には、運転席および助手席のシートベルトを強く引き込んで拘束効果を高め、CMBSとともに追突時の被害軽減を図ります。また、E-プリテンショナーはCMBSとの連動とは別に、急ブレーキ時にブレーキアシストが作動したときにもシートベルトを強く引き込み、乗員の拘束効果を高めます。
 
■「追突軽減ブレーキ〈CMBS〉+E-プリテンショナー」基本作動イメージ
「追突軽減ブレーキ〈CMBS〉+E-プリテンショナー」基本作動イメージ
追突軽減ブレーキ〈CMBS〉は追突を自動で回避したり、自動で停車するシステムではありません。CMBSの機能には限界があります。
E-プリテンショナーはシートベルトを正しく着用し、正しい運転姿勢をとらないと充分な効果を発揮しません。
追突軽減ブレーキ〈CMBS〉+E-プリテンショナーの作動は、走行状態により異なります。
旋回時などの走行安定性をさらに高める、VSA(車両挙動安定化制御システム)を全タイプに標準装備。
ABS、TCSに、オーバーステアやアンダーステアなどの横すべり抑制を加えたVSA。ブレーキ制御を4輪制御とし、きめ細かにコントロールすることで、クルマの急激な挙動変化を効果的に抑制し、運転にゆとりと安心をもたらします。さらに、エンジントルク制御をDBWによるスロットル制御で行うことで、より高精度な制御を可能にしています。
[オーバーステア抑制]
ステアリングの急な切り過ぎなどで後輪スリップによる車両の巻き込みが発生した場合、外輪にブレーキをかけることで車両を安定化。

[アンダーステア抑制]
旋回時に前輪がスリップし軌跡がふくらんだ場合、エンジントルクを低減し、リア内輪にブレーキをかけることでトレース性を向上。

[発進制御]
発進時などで左右輪の路面状況が異なる場合、エンジントルクとブレーキ力を最適配分し、ホイールスピンを抑制することで、発進性や登坂性を向上。
その他、充実した安全装備。
ディスチャージヘッドライト〈HID〉(ロービーム、オートレベリング機構付)(24iL、24TL、24TL・SPORTS STYLEに標準装備)
EBD(電子制御制動力配分システム)付ABS+ブレーキアシスト(全タイプに標準装備)

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