ACCORD - 1997.09

ACCORD/TORNEO/ACCORD Wagon
fact
ACCORD
走行性能


ENGINE/ENVIRONMENT


全エンジンに適用した環境保全技術:
7都県市/6府県市指定低公害車基準を
アコード、トルネオ、アコード・ワゴン全車がクリア。
リサイクル化、軽量化を推進。


ACCORD
TORNEO
ACCORD WAGON



■全エンジンに適用した環境対応技術により、
7都県市/6府県市指定低公害車基準を全車がクリア。
地球環境に影響を与える排出ガス中の有害物質をできる限り低減する。これもエンジン開発においては不可欠なテーマといえます。Newアコードシリーズのエンジンは、VTEC機構によって全域での安定した燃焼を確保しながら、付着燃料補正空燃比制御などの高精度な制御により完全燃焼化を推進。さらに電動EGR機構や高効率キャタライザー(モノリスタイプ三元触媒)の採用などにより、CO、HC、NOxを従来の排出ガス規制値の平均規制値に対して50%以上も下回る数値(10・15モード)を達成。アコード、トルネオ、アコード・ワゴン全車が7都県市/6府県市指定低公害車基準をクリアしています。

電動EGR(排気ガス再循環)機構採用。
排気ガスの一部を再びシリンダー内に吸入させることで燃焼温度を下げ、NOxの生成量を低減するEGRを、従来の負圧式から電動式とすることで再循環ガス量をより高精度に制御。しかもインテークマニホールドへの導入も従来のポート導入式からチャンバー導入式とし(DOHC VTECを除く)、気筒への配分を大幅に向上。これらのEGR制御によってNOxの生成量をより低減するとともに、燃費の向上も図っています。


400セル・キャタライザー採用。
キャタライザーには高効率な浄化特性を持つ貴金属配合とともに、早期活性を可能にした400セルタイプの三元触媒を採用。排出ガスに含まれるCO、HC、NOxの浄化性能を大幅に向上しています。しかも、このキャタライザーは、リーンバーンエンジンの場合に課題となる希薄燃焼中のNOxに対しても、優れた浄化性能を発揮します。
(アコード&トルネオ2.0LEVを除く全車)


◆国内規制値との比較

単位:10・15モード(g/km)

CO
一酸化炭素

HC
炭化水素

NOx
窒素酸化物

2.0LEV諸元値

0.20

0.02

0.03

1.8VTS諸元値

1.00

0.11

0.10

その他アコードシリーズ諸元値

0.80

0.10

0.10

国内自動車排出ガス規制値(平均規制値)

2.10

0.25

0.25

7都県市/6府県市指定低公害車基準値

0.12



省資源の積極的な取り組みとして、
リサイクル化、軽量化を推進。


■再利用の簡易化を進め、リサイクル性を向上。
樹脂部品材料のPP(ポリプロピレン)化を推進し、リサイクル性を向上しています。内装部品ではドアライニングアッパーやリアスピーカーグリル、フロント左右エアアウトレットパネルに新採用。外装部品ではボンネットのカウルトップガーニッシュ、サイドプロテクターに採用しています。また、部品取付構造の簡略化を進め、ネジ止めを樹脂素材のクリップに変更したうえ、フロントバンパーやサイドシルガーニッシュ、カウルトップガーニッシュなどは、取付点を減らしました。さらに100g以上の樹脂部品すべてに、材料名を表すマーキングを施すなど、リサイクルの向上を図っています。
■メカニズムの開発と同時に進められる軽量化技術。
クルマの高性能化を進めていく際に、大きなネックとなるのが重量の増加です。簡単に言ってしまえば、ある性能を向上させるために、ある機構とある機構をひとつにする。その場合に、「1+1=2」では性能とともに重量も増すばかりです。ホンダではクルマづくりを進めていく中で、常に軽量化を考慮しながら新たな機構やシステムの開発に取り組んでいます。つまり「1+1=1」あるいは「1×1=0.5」になるような開発をめざしています。その成果が、新たなプラットフォームやVTECエンジン、5リンク・ダブルウイッシュボーン・リアサスペンション、新EPS+VGRなどです。どれも構造はシンプルでありながらこれまで以上の性能、これまでにない性能を発揮しています。こうした画期的な発想、手法により、Newアコードシリーズは大幅な進化を果たしながら、車両重量はこれまでと同レベルに抑えることができました。



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