ASCOT, ACCORD, ACCORD INSPIRE, VIGOR - 1989.09

ASCOT/ACCORD/INSPIRE/VIGOR
ASCOT/ACCORD/INSPIRE/VIGOR
 
メカニズム/アコード インスパイア&ビガー

CHASSIS

FFミッドシップの走りをフルに引き出す、
4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンション。


FRONT

REAR

図 図
図

4 Wheel Double Wishbone Suspension



走りと乗り心地を高次元でバランスさせた
4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンション。
走りの究極を行くF-1だけでなく、高級車に採用されるダブルウイッシュボーン・サスペンション。
その理由はドライバーの意志に忠実に反応する操縦性能と、快適な乗り心地を高次元でバランスさせる点にあります。アライメントの自由度が広く設定できること、ダンパーとスプリングを外力によるフリクションから解放しショック吸収のみに使用できること。この優れた資質を持つサスペンションをさらに磨き、アコード インスパイア/ビガーに搭載。上質な乗り心地はもちろん、FFミッドシップのポテンシャルを十二分に引き出し、ドライバーに走る醍醐味を提供するサスペンションとして完成させました。


操縦性と快適性を高めたロングストローク設計。
FFミッドシップの前後重量配分をフルに生かしたリニアな走りと、快適な乗り味を高めるためサスペンションストロークをフロント、リアともに充分に確保しました。路面の変化にソフトに追従しながら、しっかりとした粘り強いフットワークを実現するために、低バネレートのサスペンション設定を行いました。さらにヘルパースプリングを採用することでプログレッシブにバネレートが変化する特性を持たせ、唐突な突き上げ感を解消。その上で新設計のHPVバルブをダンパーに採用し、ダンパー作動をより効果的にしています。


サスペンション解析図(コーナリング時)

サスペンション解析図(コーナリング時)
サスペンション解析図(コーナリング時)



気持の良い走り、上級車としての高質な走りを
実現する数々のサスペンション・チューニング。
市街地からワインディングロード、高速道路など、さまざまな走行状況のなかで、つねに優れた操縦性と安定感ある乗り心地を実現したい。そこで、各リンクやブッシュを最適配置しトー変化やキャンバー変化の最適化を図りました。フロント・サスペンションでは、直進安定性を確保するためにタイヤの上下動によるステア変化や、路面からのショックを受けてもタイヤの向きを一定に保つよう、コンプライアンス変化の少ない特性としました。さらに、ロールセンターを下げるとともに、ロール軸の上下移動量を減少させることで、スムーズなロール角の変化を与えています。加えて、キャスターアングルを寝かせることで、リニアな操舵性を実現。高速走行時では優れた安定性を発揮しながら、連続するコーナーを俊敏にクリアする回頭性がもたらされています。リア・サスペンションでは、コーナリング中にかかる外力を、前後のロア・アームのうち、前方のロア・アームがより多く吸収。ブッシュ変位を多くすることで、外側のタイヤをトー・イン方向に向けさせる、サイドフォースステア特性を採用。コーナリング性能をより安定させています。また、リアはアンチリフト・ジオメトリーとし、ロングホイールベースと相まって、制動時の姿勢変化を抑えています。


ナチュラルな操舵フィールを実現したリニアアシスト・パワーステアリング。
FFミッドシップがもたらしたリニアな操縦性を心ゆくまで堪能するため、高品位な車速応動型リニアアシスト・パワーステアリングを採用しました。倍力調整バルブによって倍力比率を可変制御することにより、低速から高速まで車速に対応してパワーアシスト量をきめ細かく連続的に可変コントロール。つねにドライバーの意志に追従する心地よい操舵フィールを実現しました。 リニアアシスト・パワーステアリング


操縦性と乗り心地を支える205/55R15 87Vタイヤを採用。
広いトレッドを持つ高性能スチールラジアルタイヤ。優れた操縦性と乗り心地を両立しています。 高性能スチールラジアルタイヤ




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