ASCOT, ACCORD, ACCORD INSPIRE, VIGOR
      - 1989.09
     
    
    
      
 
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低振動、軽量・コンパクト・高剛性を 
実現したエンジン技術と、 
FFミッドシップ専用の新開発トランスミッション。 
| 5気筒固有の一次偶力振動を打ち消すバランサー。 | 
 
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| 5気筒エンジンは、ピストンの慣性力による振動が少なく、高回転時のクランクねじり振動も少ない半面、クランクシャフトが非対称なためクランクの回転方向に発生する一次慣性偶力の振動が現われます。これを解消するために、まず振動の少ない点火順序を選択。さらに、振動を減らし静粛性を獲得する一次偶力バランサーを採用しました。クランク軸の右側方に配置したバランサーを、クランク回転方向と逆方向に回転させ、シャフトの両端にあるバランスウエイトによって、振動を減少させています。 | 
 
 
 
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一次偶力バランサー
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一次偶力バランサー機構
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アルミシリンダーブロック
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| 軽量・高剛性の5連アルミシリンダーブロック。 | 
 
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| ダイキャスト製法による、5連アルミシリンダーブロック。各シリンダー間に冷却通路を持たずに、シリンダーサイズを短縮できる構造を採用。ディープ・スカート化により、軽量・コンパクト・高剛性を達成させました。 | 
 
 
 
| コンピュータ解析手法によりパワープラントの高剛性を実現。 | 
 
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パワープラントの設計にあたり、車体への振動、騒音を低減し、パワーユニット自体の剛性を向上させるため、パワーユニットにかかる応力をコンピュータ解析手法を駆使してシミュレート。 
各部の構造や強度、結合剛性などの最適化を図り、高剛性パワープラントを実現しました。エンジン、トランスミッション、ディファレンシャルギヤを別体構造とし、各ユニットをボルトにより連結。優れた結合効率を獲得。それぞれが強度部材として有効に作用し、曲げ剛性とねじり剛性を高めています。 | 
 
 
 
| LOWホールド機構を備えた2軸式4速オートマチックトランスミッション。 | 
 
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| FFミッドシップを成立させる新開発の縦置オートマチック。エンジン前部に配置されたデフギヤに駆動力を受け渡すため、エクステンションシャフトにより前部から出力を取り出すシステムと2軸平行式を採用してトランスミッションのコンパクト化を実現。フロア・トンネル幅を小さくして、居住性の向上に貢献しています。さらにカウンターシャフトとカウンターLOWギヤの間にLOWホールドクラッチを設置。降坂時のエンジンブレーキ性能を向上させています。 | 
 
 
 
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エンジン&トランスミッション応力解析図
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クランクシャフト応力解析図
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オートマチックトランスミッション
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| FFミッドシップの走りを積極的に引き出す2WAY・7ポジションシステム。 | 
 
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| 通常の走行からスポーティな走行まで、さまざまな走行パターンをシミュレートして決定された、7ポジションシステム。気持の良い走りを実現するFFミッドシップならではのドライブトレインです。D4レンジは1速から4速まで通常のほとんどの走行状態に対応し、D3レンジは1速から3速までシフト。また1レンジはLOWホールド機構がはたらき、確かなエンジンブレーキ性能を発揮するとともに、1、2、D3、D4とマニュアル感覚のシフト操作がおこなえます。さらにスポーツモードに切り換えれば、D3、D4おのおののシフトタイミングが、よりスポーティに設定されます。シフトタイミングは、すべて高精度デジタルコンピュータによりフル制御。アクセル開度や車速に応じて、きめ細かくコントロールしています。 | 
 
 
 
| パワフル&エコノミーを両立させる電子制御デュアルモード・ロックアップ機構。 | 
 
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| 加速時やクルージング時など、アクセルONモードだけでなく、アクセルOFFモードにまでロックアップの作動領域を飛躍的に拡大したホンダ独自のコントロールシステムを搭載。きめ細かな燃料制御との組み合わせが、リニアな減速感と燃費の向上を実現。経済性とドライバビリティを高次元でバランスさせています。 | 
 
 
 
| 変速ショックを低減するリタード制御&スロットル圧コントロール。 | 
 
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| キックダウン時の不快なショックを大幅に低減するために、2つの新機構を採用しました。ひとつは、エンジンの点火時期を瞬時に遅角させてショック低減を図るリタード制御。これはトランスミッションに設置した電磁ピックアップがメインシャフト、カウンターシャフトの回転を検出。それをトランスミッション用のECUに送りクラッチのスリップ率を算出。遅角指令をエンジン用ECUを通してイグナイタに指令するシステムです。もう一方は、油圧制御でショック低減を図るスロットル圧コントロール。これは、スロットル圧を電子制御とし、ECUを介してその時のエンジントルクに対応する油圧をリニア・ソレノイドバルブによりコントロール。シフトアップ、キックダウン、それぞれに応じたクラッチ圧特性を発揮させています。 | 
 
 
 
| 2軸式5速マニュアルトランスミッション。 | 
 
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| オートマチックトランスミッション同様に、ハイポイドデフを別体として持ち、FFミッドシップを成立させる縦置のトランスミッションです。プルタイプクラッチレリーズ、油圧式クラッチコントロール、クラッチディスクスプリングの最適化によりペダル踏力を低減し、さらにロッドタイプのチェンジ機構の採用とあわせて、ダイレクトで節度あるチェンジフィールを実現しています。 | 
 
 
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2WAY・7ポジションシステム
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リタード制御基本システム図
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2軸式5速マニュアルトランスミッション
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