ACCORD/VIGOR(MECHANISM)
- 1985.06
さらに、これらの要件を満たしたうえで、スペースユーティリティや重量などセダンのサスペンションとして満たすべき様々な課題も同時にクリアしなければ、理想的な足まわりとは言えません。
このため、CATIA、NASTRANなどのコンピュータを使った高精度解析システムの徹底利用による効率のよい設計を含め、あらゆる観点から検討が重ねられました。
その結果、すべての要件を最もよく満たすレイアウトとして、フロントはアッパーアームとロアアームの間隔を広くとったワイドスパン&ツイステッド・アッパーアームの構成によるダブルウイッシュボーン・サスペンションとなりました。リアもナックルに結合されたトレーリングアーム、不等長で前方のアームが短い2本のロアアーム、そしてI型アッパーアームで構成されるダブルウイッシュボーンタイプのサスペンションとなりました。この4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンションは、全く新しいもので、従来のダブルウイッシュボーン・サスペンションがかかえていた“重く、大きく、複雑”という問題をほとんど解決しています。ホンダが作り、磨きぬいた新世代の足。セダン・イノベーションにふさわしいポテンシャルを持った足まわりをホンダは、いま完成したのです。 |

4輪ダブルウイッシュボーン・
サスペンション レイアウト図 |

サスペンションは
コンピュータ(CATIA)による作図 |
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