ACCORD/VIGOR(MECHANISM)
- 1985.06
性能曲線やスペックだけでは語れない
ホンダのエンジン作りの基本姿勢。 |
新型アコード/ビガーに搭載された3つのエンジン(A18A、B18A、B20A)は、開発段階から、それぞれの持ち味を生かした、はっきりとした目標意識をもってつくられています。右のグラフは、縦軸にエンジンの正味平均有効圧力(kg/cm2)をとり、排気量による単純な差を考慮せず、3種のエンジンの性格付けを明快に表したものです。A18A(1.8L SOHC)は正味平均有効圧力が最大になるエンジン回転数を実用頻度の最も多い3,500rpmに設定。実用域の運転のしやすさと燃料経済性に重点を置いています。B18A(1.8L DOHC)は、4バルブDOHC、センタープラグとCVデュアル・キャブレターを採用。フラットで分厚いトルク特性による使いやすさを狙いながら、高回転域へ一気に伸びるDOHCならではの特長も十二分に発揮するよう設定しています。B20A(2.0L DOHC)は、4バルブDOHC、センタープラグとPGM-FIとPGM-IG(電子点火時期コントロール)を組み合わせ、アイドル回転数からレッドゾーンまで、連続する大きなトルク特性と、絶対的な走りのポテンシャルを与えた設定です。それぞれの車の狙いによって、エンジンの形式を選択し、その性能特性もきめ細かく設定。エンジン性能曲線やスペックだけでは表わしきれない、ホンダの車作り、エンジン作りに対する基本的な姿勢です。
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