犬が車酔いをする3つの原因とは?症状と対策を知り楽しくドライブをしよう!

useful useful お役立ち情報 お役立ち情報 July.16.2021

愛犬とクルマでお出かけ、
その乗せ方は安全?
意外と知らない危険な乗せ方

愛犬をクルマに乗せるとき、誤って危険な乗せ方をしていませんか?危険な乗せ方をしてしまうと、愛犬の安全を十分に守りきれませんし、場合によっては道路交通法違反にもつながります。本記事では、飼い主さんと愛犬の安全も守る、正しい愛犬の乗せ方について解説します。

愛犬を正しくクルマに
乗せていますか?

愛犬を間違った方法でクルマに乗せてしまうと愛犬の安全を守れないだけではなく、道路交通法違反を犯してしまう可能性があります。過去には警察官が「運転席側から顔を出した犬」「運転手の膝に乗せられた犬」を確認し、飼い主さんを逮捕するという事例がありました。一緒にドライブを楽しみつつ、大切な命を守るためにも、正しい方法で愛犬をクルマに乗せましょう。

危険な乗せ方の具体例

「うちの子は静かにしていられるから大丈夫」と、安易な気持ちで愛犬を危険な方法でクルマに乗せていないでしょうか。まずは、危険な乗せ方の例を紹介しますので、チェックをしてみてください。

車内で自由に動ける状態にしている

運転中に愛犬を車内で自由にさせる行為は、道路交通法第55条第2項に抵触します。危険と判断される理由は、愛犬の動きでハンドル操作が妨げられたり、バックミラーの視界が遮られたりするからです。

また、急ブレーキや後続のクルマに追突された場合、シートベルトをしていない愛犬の体は、フロントガラスまで突っ込んでしまうかもしれません。窓を開けた拍子に外に飛び出したり、偶然ロックを解除したりという可能性もあります。

膝の上に乗せている

愛犬を直接、膝の上に乗せるのも危険です。どんなに注意深く運転したとしても、運転者の視野やハンドル操作の妨げになる可能性があります。

膝の上に乗せているから安心だと考える飼い主さんも少なくありません。
しかし、愛犬の体は飼い主さんの上に乗っているだけであり、車内を自由に動き回れる状態にあることに変わりありません。

助手席に乗せる

助手席に人が乗っていないからと、愛犬を座らせたままにしたり、助手席に座っている飼い主さんの膝に乗せたりすることも危険です。

助手席側にいたとしても、何らかの刺激で愛犬が興奮してしまえば、運転に支障をきたす可能性があります。
また、過去にはエアバッグの展開により、飼い主さんとエアバッグとの間に愛犬が挟まれ、ケガをしたという事故も発生しました。

しかし、後部座席に乗せると愛犬が不安から吠えたり鳴いたりしてしまう、愛犬が車酔いをしやすいので、目の届くところにいさせたいという飼い主さんも少なくないでしょう。そんな時は、愛犬に「クルマの中は安全で楽しいところだよ」ということを教えてあげましょう。

車酔いの原因は様々ですが、不安によるストレスが原因になることもあります。愛犬をクルマに慣れさせる方法、愛犬の車酔いの対策について詳しくは、「犬が車酔いをする3つの原因とは?症状と対策を知り楽しくドライブをしよう!」を参考にしてください。

窓から顔を出させる

走行しているクルマの窓から犬が顔を出しているという光景を、みなさんも一度は目にされたことがあるのではないでしょうか。車内の風通しを良くするために窓を開けて走行する方も多いと思います。しかし、開いた窓から愛犬が顔を出すと危険でもありますし、道路交通法違反にもなってしまいます。

さらに、助手席から顔をのぞかせていれば、サイドミラーで後ろを確認できません。また、過去には窓から犬の顔が出てきたことに驚き、横を走っていたバイクが転倒する事故も発生しています。窓が開きすぎていると、愛犬が飛び出して後続車両にはねられてしまう可能性もあります。

窓の開閉は愛犬が顔を出せない程度に留め、リードなどを活用して愛犬の頭や脚などが車外にでないように車内での移動距離を制限するなどの工夫が必要です。

犬だけを車内に残す

暑い時期に愛犬だけを車内に残してしまうと、数分間であっても熱中症になってしまう恐れがあります。春先や秋口であっても、日当たりのよい場所は、車内の温度が一気に上昇します。

短時間だから大丈夫とは思わずに、愛犬だけをクルマに残さないようにしましょう。愛犬だけを車内に残す場合は緊急時などに限り、車両を日陰に移動させてから駐車し、愛犬が水を飲めるようにしたり、窓を少しだけ開けたりするなどして熱中症対策を徹底してください。

正しい安全な乗せ方のポイント

楽しいドライブをするために、愛犬をクルマに乗せる際の正しい方法を3つ紹介します。

※ご注意:走行中は、愛犬、もしくはクレート(キャリー)を確実に固定してください。

クレートに入れる

安全対策としてもっとも一般的なのがクレート(キャリー)を使う方法です。超小型〜大型犬用までサイズ展開が豊富で、シートベルトに固定できるタイプも販売されています。
ハードタイプのクレートなら、車酔いも軽減できますし、万一事故に遭っても愛犬だけ投げ出されることはありません。

ペットシート、
ペット用シートベルトを活用する

愛犬が心配、愛犬が寂しがるので助手席に乗せたいという場合は、座席に固定することができるペットシートがあります。エアバッグが展開をしても圧迫されないような形状のものや、前面や側面がメッシュ素材になっていて、安全を確保しながら愛犬の様子を確認できるものなど様々です。

大型犬の中には体重が40kg以上になる犬種もあり、クレートも非常に大きなサイズになります。そのため、クレートが車内に収まらないということもあります。

その場合には、後部座席にペットシートを装着し、愛犬が動き回り危険のないように、「ペット用シートベルト」を活用してみるとよいでしょう。

走行中の注意点

愛犬の正しいクルマの乗せ方を守るとともに、安全性の観点から以下2つのポイントにも注意してみてください。

ドアロック・ウインドウロック
の徹底

愛犬の前足がウインドウボタンに触れ、窓が開いて外に飛び出してしまう可能性がありますので、ドアにチャイルドロックをかけておくのもおすすめです。

車内温度と日当たりへの配慮

ラゲッジスペースや後部座席と運転席とでは、温度や換気性が違います。クレートの中は熱がこもりやすいので、エアコンの設定温度や空気の通り道に注意してみてください。

愛犬の安全を守り、
楽しいお出かけにしよう!

近年では、愛犬と一緒に楽しめるショッピングセンターやアクティビティなどが増えています。愛犬を連れたクルマでの移動を安心、安全にするためにも、窓の開け閉めやロックなどには十分注意を払いましょう。車内で使えるペット用アイテムやリードを上手く活用しながら、愛犬との時間を楽しんでくださいね。

犬の体の大きさ、車種によって装着ができる愛犬用アクセサリーの種類は様々です。愛犬にあったアクセサリーはどのようなものがあるか、ぜひ「Honda Dog 愛犬用アクセサリー」をご覧ください。
また、クルマの助手席や後部座席などの乗車例は「わんこにやさしいクルマ」で紹介していますので、こちらもあわせてご覧ください。

文・監修:PECO

※このコンテンツは、2021年7月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。