少しずつ暑さも落ち着き、去りゆく蝉の声に寂しさを感じるこの頃。
かすかな秋の気配を感じながら向かったのは、九州にある長崎県。
鎖国時代から続く国際交流都市には、現在でも異国の面影が残ります。
街中にあふれるロマンを探しにわんこと長崎市街をめぐりました。
駐車場に車を止め、
歩くこと約10分。最初に訪れたのは、洋風建築が並ぶグラバー園です。園内には異国の商人たちのためにつくられた館が並び、当時の外国人居留地の雰囲気を感じられます。建築物の外であれば、わんこを連れて歩くことができます。
この施設の目玉は、現存する日本最古の洋風木造建築ともいわれる旧グラバー住宅。スコットランド出身の貿易商人トーマス・B・グラバーが自宅兼事務所として使用するため、1863年に建設されました。2015年には世界遺産の構成資産の一つとして登録されました。
建物の外壁には瓦や土壁など日本由来の資材が使われているせいか、異国の趣の中にも日本らしさを感じられます。心地よく吹き抜ける風に、わんこも涼しそうな様子。
色鮮やかな花が咲く木々や花壇を楽しめるのも見どころのひとつ。季節の移ろいを感じることができます。
グラバーがスコットランドから日本にやって来たのは、日米修好通商条約が結ばれた1859年のこと。貿易商人として武器や船舶、製茶分野の取引をしていました。しかし次第に、倒幕を企てる志士を援助したり、次世代を担う若者の海外留学を斡旋したりと、日本の近代化のための活動を始めます。明治以降は、造船、炭鉱、水産、鉄鋼、造幣分野の事業に携わり、事業家としてこの国の発展に貢献。明治という激動の時代を陰で支えました。
高台に位置するグラバー園からは、長崎港を一望できます。
見晴らしのいい景色に癒やされたら、次の目的地へ出発!
長崎県長崎市南山手町8-1
095-822-8223
8:00〜21:30(10/9まで)
※10/9以降の営業時間はHPでチェック
休園日:年中無休
長崎自動車道の長崎ICより車で約15分
長崎県長崎市松が枝町1-17
94台
長崎自動車道の長崎ICより車で約15分
グラバー園から10分ほど歩くと、オランダ坂が見えてきました。長崎市街には、主要な観光施設以外にも、路地や坂道などついついお散歩したくなるスポットがたくさん。ここオランダ坂もそのひとつです。
「ぶらぶら街を歩く」を意味する「さるく」という方言がある長崎は、「街歩き」の発祥地ともいわれています。
一風変わった名称の由来は、日本がまだ鎖国していた江戸時代に出島に住んでいたオランダ人です。
長崎が開港すると、オランダ以外の各国からも外国人が来日。当時は東洋人以外の人たちのことを「オランダさん」と呼んでいたのだとか。そんな「オランダさん」たちがよく歩いていたことからオランダ坂と呼ばれるようになったそうです。
木漏れ日が落ちる石畳や、苔むす小道を歩いていると、まるで物語の世界にいるような気分。映画やロケの舞台になっているだけあって、雰囲気のよいお散歩コースに思わず歩くペースもゆっくりに。
坂を下った先にある木陰のベンチでリラックス。
長崎県長崎市東山手町3
長崎自動車道の長崎ICより車で約15分
長崎市街の景観を楽しみながらお散歩をしていたら、お腹が空いてきました。
ランチに向かったのはカフェレストランCHILD BOX。長崎のご当地名物・トルコライスを食べられる、創業31年の銘店です。
トルコライスとは、カレーのかかったチャーハンやスパゲティ、トンカツなど複数のおかずが盛り付けられたワンプレート料理。CHILD BOXではエビフライ、トンカツ、ハンバーグの3種からメインを選択できます。
今回メインとして選んだのはトンカツ。どの時代も人々に愛されてきたメニューが並ぶひと皿は、ボリュームたっぷりで食べる人を飽きさせません。
わんこと店内で一緒に過ごせるのも、嬉しいポイントです。
運がよければわんこが大好きな店主から手作りの鶏胸肉ジャーキーをもらえるかも?
長崎県長崎市旭町14-16
095-862-5458
11:30~14:00、17:00~21:00
不定休
6台(お店の横にある路地を入った先にあります)
長崎自動車道の長崎ICより車で約20分
伊王島を目指し、車で走ること約40分。伊王島大橋を渡った先にはあったのは、エンターテイメントリゾート「i+Land nagasaki(アイランドナガサキ)」。その一角にある「BARK LODGE」は2018年7月にオープンした、わんこと一緒に泊まれて、楽しむことができるエリアです。一体どのようなところなのでしょうか?
わんことの旅はまだまだ続きます。2日目の長崎の旅をお楽しみに!