ドライブ
わんこを思いっきり遊ばせることができる施設として人気のドッグラン。ドッグランは、わんこを飼っている人なら誰でも気軽に利用できる施設ですが、ドッグランでのマナーが原因のトラブルについて耳にすることもしばしば。ドッグランは多くのわんこと飼い主さんが集まるコミュニケーションの場。基本的なマナーをしっかり理解して、ドッグランを正しく利用することは、飼い主さんだけでなく、わんこのためにも必要なことだと知っておきましょう。
ドッグランとは、リードなしでわんこを自由に遊ばせることができる場所で、
英語でドッグ・パーク(Dog park)と呼ばれる施設。
1990年にニューヨークのマンハッタンに誕生した犬専用の施設がドッグランのはじまりとされています。
日本では、2000年代のはじめ頃にドッグランが誕生したといわれています。
ドッグランは、普段のお散歩だけでは運動が足りないわんこのための運動不足解消や、
遊び足りないわんこのストレス解消にはうってつけの場といえます。
また、最近では、ドッグランを利用したしつけ教室なども多く行われているので、
遊びとしつけの両方ができる便利な場としても人気上昇中です。
ドッグランでは、わんこが興奮しやすい状態にあります。ドッグランに入ってすぐにリードを離してしまうことは、他のわんことのトラブルの元になる可能性があるのでゼッタイにやめましょう。わんこがその場の環境に慣れて落ち着くまで、リードを着用したまま待ちましょう。
ドッグランの中では、わんこがリードから解放されているので、飼い主さんのそばから離れてしまうこともしばしば。だからこそ、わんこがどこにいて何をしているのか、片時も目を離さないようにするのも大切なマナーです。トラブルを避けるためにも、わんこの動きをしっかり見ていましょう。
ドッグランでは他にも多くのわんこが遊んでいます。かわいいわんこや珍しいわんこがいても、決して勝手に触ったりしてはダメ。かならず飼い主さんの許可をもらってから触れるようにしましょう。写真を撮る場合も同様です。無断でSNSなどにアップすると、あとでトラブルになることも。
他のわんこと一緒に遊ばせることができるのは、ドッグランの大きな魅力のひとつですが、他のわんこが嫌がることを自分のわんこがしているのに、それを放置するのは飼い主として無責任なだけでなく、ドッグランでの大きなマナー違反でもあります。
小さな子どもの甲高い声や、力を加減することなく触れられることを嫌がるわんこは意外に多いもの。小さな子どもをドッグランに連れて行かないことも、ドッグランでのマナーのひとつといえます。また、ドッグランは犬専用の施設。他の動物を連れて行くのはゼッタイにやめましょう。
ヒート中の女のコがいると、男のコを興奮させてしまいます。この場合、男のコは、飼い主さんでもコントロールできないくらいになってしまうこともあり、マウンティングなど、トラブルの原因にもなりかねません。ヒートが始まったら、しばらくの間はドッグランの利用を控えるのがマナーです。
各ドッグランによってルール・マナーが異なります。
来園を考えているドッグランの情報は事前に確認し、ルール・マナーの厳守をお願いします。
わんこと飼い主さんが気軽に利用できるのがドッグランですが、他のわんこや飼い主さんも一緒に利用します。そのため、ドッグランを利用する際は、いくつかの準備が必要になることを知っておきましょう。事前の準備もドッグランを利用する際のマナーのひとつです。
狂犬病予防接種や混合ワクチンは、かならず済ませておきましょう。ドッグランによっては、登録や利用の際にワクチン接種の証明書を提示することが求められる場合もあります。
各種ワクチンの接種は、わんこの健康のためにも重要なもの。ドッグランを利用することは、わんこが健康であることが前提条件であることを知っておきましょう。
ドッグランは屋外に設けられていることが多いだけでなく、多くのわんこが集まる場所。ノミやダニ予防もしっかり行っておきましょう。
ノミやダニのなかには、人間にとっても危険なものがいます。ノミやダニをうつされた、または逆にうつしてしまった、というのは、マナー違反はもちろん、重大なトラブルにもなりかねません。
ドッグランには見知らぬわんこや人がたくさんいます。わんこがコントロール不能に陥ってしまうことは、マナー違反やトラブルの種になってしまうことも。
「マテ、ダメ、オイデ」など、飼い主さんの指示に従わせるための基本的なしつけは必須となります。普段からわんことの信頼関係をしっかりつくっておきましょう。
ドッグランは、わんこの社会性を高めることにも役立つ場所といえます。ですが、他のわんこや人にあまり慣れていないのにいきなりドッグランに連れて行ってしまうと、マナー違反を犯してしまう可能性が高くなってしまいます。
ドッグランデビューの前は、普段のお散歩などで外の世界に慣れさせておくようにしましょう。
ドッグランには、それぞれ独自のルールやマナーが定められている場合があります。ドッグランを利用する際は、事前にホームページなどで目的のドッグランのルールやマナーを調べて、ちゃんと条件をクリアしているか確認してから行くようにしましょう。
ドッグランは公共の場である、ということを忘れずに!
各ドッグランによってルール・マナーが異なります。
来園を考えているドッグランの情報は事前に確認し、ルール・マナーの厳守をお願いします。
マナー違反にならないためにも、ドッグランを利用する際には、必要なグッズが揃っているかチェックするようにしましょう。
ドッグランの中以外はすべてリードの着用が必要になります。ドッグラン内での遊びの途中でわんこを休憩させるときもリードでつないでおくようにしましょう。ドッグランへの入退場時は、わんこのテンションが上がっている場合があるので、リードを着用していても細心の注意が必要です。また、伸縮タイプや長すぎるリードは避けるようにしましょう。
ドッグラン内でわんこが排泄してしまった場合、それを放置してしまうのは重大なマナー違反。ゼッタイにNGです。わんこの排泄物を素早く片付けることができるように、ビニール袋はすぐに取り出せるところに用意しておきましょう。
ドッグランによっては「ウンチBOX」が設置されているところもありますが、そのような設備がない場合は、かならず持ち帰るようにしましょう。
運動したときはわんこにも水分補給が大切です。水飲み場がないドッグランもあるので、ペットボトルなどに飲み水を用意して持って行くようにしましょう。ペットボトルに犬用の飲み口を装着できる専用グッズもあるので便利です。
また、用意した水は、わんこがオシッコをしてしまったときの処理に活用することも可能です。
ドッグランには、わんこのおもちゃ持ち込みOKのところもあります。わんこが大好きなおもちゃを持って行けば、飽きずに遊ぶことができるので、用意して行ってもよいですね。
ただし、おもちゃの持ち込みが可能かどうか、かならず事前に確認しましょう。
頻繁にマーキングをするわんこの場合は、マナーベルトやマナーパンツを着用したほうがベター。マーキングは習性なので仕方ありませんが、他のわんこがあちこちでマーキングするのを嫌がる飼い主さんもいます。また、去勢手術を受けていない男のコの場合も、ドッグランのなかではマナーベルトやマナーパンツを着用したほうが望ましいでしょう。
各ドッグランによってルール・マナーが異なります。
来園を考えているドッグランの情報は事前に確認し、ルール・マナーの厳守をお願いします。
ドッグランへの移動にクルマを利用する際、走行中はわんこをクレートやケージに入れておきましょう。ちゃんとクレートに慣らしたわんこなら、そのほうが体が安定するし、運転する飼い主さんも安全です。また、わんこの食事はドライブの2〜3時間前までに済ませておきましょう。
詳しくはこちらドッグランが楽しい場所だということをわんこはちゃんと知っています。そのため、ドッグランの駐車場に着いたときは、少し興奮しているかもしれません。わんこを車外に出す際は、ドアを締めきった車内でリードを着用し、わんこの急な飛び出しを防ぎましょう。他のクルマとの接触にも十分注意してくださいね。
ドッグランで遊んだあと、わんこをそのままクルマに乗せると車内が汚れてしまいます。わんこをクルマに乗せる際には、手足をウェットティッシュやタオルで拭くようにするとクルマが汚れません。タオルは、突然の雨対策にも役立ちます。
ドッグランでのマナーを守ることは、他のわんこや飼い主さんに迷惑をかけないというだけでなく、
自分のわんこを守ることにもつながります。守るべきマナーは、
それぞれ特別難しいことではなく、誰でも簡単にできることばかりです。
ドッグランは、わんこにとって楽しい場所であるだけでなく、
飼い主さんにとってもわんことの貴重な時間を過ごせる場所。
マナーを守って、いろんなタイプのドッグランでわんこと一緒に遊びましょう。