Intercontinental GT Challenge
Round04
日本第48回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース

2019年8月25日(日)

鈴鹿サーキット

鈴鹿10時間耐久レース

TEAM UPGARAGEが14位、Honda Team Motulが15位

鈴鹿サーキットの伝統的イベント“鈴鹿1000km”は、昨年から量産車を改造して製作された競技車両が戦うスタイルへと装いを改め、今年は第48回サマーエンデュランス「BH オークション SMBC 鈴鹿10時間耐久レース」として、8月23~25日に当地で開催されました。

世界中から合計36台が集まった今年のレースには、#18 TEAM UPGARAGE(小林崇志/松浦孝亮/牧野任祐)、#30 Honda Team Motul(マルコ・ボナノミ/武藤英紀/ベルトラン・バゲット)、#034 Modulo Drago CORSE(道上龍/大津弘樹/中嶋大祐)、#98 ARROWS RACING(フィリップ・マ/リッカ・リウ/ジャッキー・ユング)がエントリー。合計4台のHonda NSX GT3 Evoが出場しました。

大会開始前日となる22日には、鈴鹿市内の公道で参加車両によるパレード走行やドライバーらによるトークショーなどが実施。目前に迫った伝統的イベントを盛り上げると、雨天となった翌23日には、鈴鹿サーキット国際レーシングコースで本格的な走行が始まりました。

雨が止んだ24日午前にはフリー走行、同日午後にはドライバー3人の合計タイムで競われる公式予選がそれぞれ実施され、#30 Honda Team MOTULが総合14番手、#18 TEAM UPGARAGEが同21番手、#034 Modulo Drago CORSEが同23番手、#98 ARROWS RACINGが同35番手となりました。

同日夕刻には予選上位20台が出走権を持つ“ポール・シュートアウト”が実施され、#30 Honda Team MOTULはバゲットが出走して決勝15番グリッドを獲得しました。なお、#98 ARROWS RACINGは他車のグリッド降格ペナルティーにより、決勝33番グリッドへ繰り上がりました。

好天に恵まれた25日の午前10時3分に決勝レースが開始され、#30 Honda Team MOTULはボナノミ、#18 TEAM UPGARAGEは小林、#034 Modulo Drago CORSEは道上、#98 ARROWS RACINGはマがそれぞれスターティング・ドライバーを務めました。

レース序盤の59周目、#98 ARROWS RACINGは他車と接触してコースアウト。ガードレールにぶつかって制御不能となり、ヘアピンカーブをコーナリング中の他車に接触。低速走行でピットへ戻るも車両のダメージが大きく、リタイアとなりました。

一方、他の3台は各3人のドライバーが交代しながら安定して走行。6時間経過時点では#18 TEAM UPGARAGEが14番手、#034 Modulo Drago CORSEが16番手、#30 Honda Team MOTULが19番手と、上位からは周回後れになりながらも力走を見せました。

3台が中団で順位を争いながらレースは進行し、残り2時間となった午後6時には全車が前照灯を点けるナイト・セッションに突入。残りおよそ1時間半の時点で、#30 Honda Team MOTULにフロントウインドウのティアオフ・フィルムが運転席側だけ残してはがれる不具合が発生。とはいえ、デグナー・カーブで一時的にコースを外れた以外はペースを落とさず、ボナノミが走行を続けました。

気温は34℃、路面温度は47℃に達する暑さのなか、3台は大きなトラブルに見舞われることなく無事に10時間を戦い抜きました。#18 TEAM UPGARAGEは首位から2周遅れの14位、#30 Honda Team MOTULは首位から2周遅れの15位、#034 Modulo Drago CORSEは首位から3周遅れの18位で、午後8時過ぎにチェッカーフラッグを受けました。

 

コメント

松浦孝亮(14位)
「決勝のペースがよく、Honda NSX GT3勢の最上位でフィニッシュできた。自分のことで言えば、最初こそどのようなペース配分がいいか分からず慎重になりすぎましたが、他のスティントでは非常に満足できる走りができました。マシンにトラブルはなかったですし、予想していたよりもいいペースで走ることができました。タイヤの劣化も少なく、特性も理解できました。今年はSUPER GTでもレースごとにチームワークがよくなっているし、今回のような長いレースを戦えて、より一体感が増しました。今後のレースにつながる内容と結果だったと思います」

武藤英紀(15位)
「チームはずっとこのシリーズを戦ってきましたが、ほかのコースで得られたタイヤと車両のデータを、鈴鹿サーキットは路面のミューが高く、特殊で、データが活かしにくかった。金曜日は雨で、うまく合わせ込むことができず、出遅れた感がありました。しかし、決勝ではスティントを重ねるにしたがってタイヤ内圧の適正値が分かりはじめ、タイヤの使い方に対する理解も進みました。自分のことで言えば、最初のピットストップは早くなるかもと聞いていたけれど、暑い時間帯はほかの2人より自分のほうがペースがよく、すべてのスティントで走行時間を延ばされたので、最後はフラフラでした。クルマは昨年よりも明らかによかった。予選のタイムも改善されたし、タイヤ内圧の適正値とタイヤの使い方が分かってからは、昨年よりもアベレージを上げることができました」

決勝リザルト

順位 No. クラス チーム マシン ドライバー 周回数
125ProAudi Sport Team WRTアウディ D.バンスール
K.ファン・デル・リンデ
F.ヴェルヴィッシュ
275
2999ProMercedes-AMG Team GruppeM RacingメルセデスAMGM.ブーク
M.エンゲル
R.マルセロ
275
3912ProAbsolute RacingポルシェD.オルセン
M.キャンベル
D.ヴェルナー
275
477ProMercedes-AMG Team CraftBamboo RacingメルセデスAMGM.ゲーツ
L.シュトルツ
Y.ブルマン
275
542ProBMW Team SchnitzerBMW M.トムチュク
N.イェロリー
A.ファーファス
275
635ProKCMGニッサン 千代勝正
J.バードン
松田次生
275
1418ProTEAM UPGARAGEHonda小林崇志
松浦孝亮
牧野任祐
273
1530ProHonda Team MotulHondaマルコ・ボナノミ
武藤英紀
ベルトラン・バゲット
273
18034ProModulo Drago CORSEHonda道上龍
大津弘樹
中嶋大祐
272
RT98AmARROWS RACING Hondaフィリップ・マ
リッカ・リウ
ジャッキー・ユング
59

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