NSX press 2003 vol.29
NSX-Rは21世紀のミッドシップスポーツ。今まで味わったことのないよろこびに出会えるクルマ。
 
 
今年のGTマシンは、空力を進化させて強烈に速くなった。NSX-Rの走りも、空力に注目することで驚くほど変わった。
鈴鹿サーキットで言えば、1-2コーナー、S字の切り返し、デグナー、スプーン、130Rでの安定感、旋回性のよさが明らかに今までと違う。そのレベルは、今までのNSXと別のクルマといっていいほど。
鈴鹿のセッティングは、レーシングカーでも難しいんだけど、NSX-Rは高速コーナーで安定しているのに低速コーナーもよく曲がるし、S字での舵の効きも抜群。本当に言うことない。もちろん公道でNSX-Rの性能を100%引き出すチャンスはないけど、それほど優れた性能のクルマに乗っているという安心感と優越感、それがスポーツカーでは大切だと思う。NSX-Rに乗って、そういう優越感に思いっきり浸りたいね。
NSX-RとNSXのGTマシン。僕はどちらもよく知っているけど、空力を突き詰めたという点では相通ずるものがある。ともにクルマの性能を高める王道を真面目に進化させたと言える。両方ともすごく運転しやすいしパフォーマンスも高い。僕にとってGTマシンは仕事のためのクルマで、NSX-Rはプライベートのクルマ。NSXは仕事でもプライベートでも僕を満足させてくれるクルマだと言える。
ドライビングについては、何も教えることがないぐらい。とにかくどんなコーナーでもニュートラルステアで思いどおりに曲がっていくし、ターンインから立ち上がりまで不安な挙動を示さない。だから、思いっきり自分なりに楽しんでくださいと。オーナーになる人にはそう自信をもってアドバイスしたいね。今までは、ミッドシップとして操縦性に優れている反面、過敏さはどうしてもあった。20世紀のミッドシップのスポーツカーとしてそれは当然。
でも、21世紀のNSXはすごく進化していて、その究極のモデルとしてNSX-Rが誕生した。鋭い操縦性をそのままに、安心感というすごい価値をミッドシップスポーツカーに与えた革新的なクルマ。それがNSX-R。
エンジンの環境性能も高いレベルにあるし、NSX-Rが登場してくれたおかげでスポーツカーの未来がさらに明るくなったと言えるね。
NSXはオールアルミボディだし、つくりもしっかりしているから上原さんが言っているように長持ちする。NSXオーナーの方には、今乗られているNSXを大切にして欲しいと思う。でも、NSX-Rには今までのNSXでは味わえなかった感動がある。よろしければ、みなさんもぜひこちらへ…。
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