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通称“天の川チャート”をご存じだろうか。 NSXのデビュー当時のカタログに、 「NSXパフォーマンス・コンセプトチャート」として紹介されているグラフである。 縦軸にパワーウエイトレシオ、横軸にホイールベースウエイトレシオをとってプロットしてあり、 ハンドリングと加速性能がどのようなバランスにあるかというポジショニングを およそ見ることがきる。 ホンダが独自に考案したもので、 様々なスポーツカーをプロットしていくと天の川状の群を成したことからそう呼ぶ。 そのなかでNSXは、 加速はよくてもハンドリングの切れが今ひとつのヘビーウエイトスポーツでもなく ハンドリングが軽快でも加速のパンチに欠けるライトウエイトスポーツでもない、 両者のよさを高次元で両立するミドルウエイトスポーツというポジショニングで、 より抜きん出た存在をめざしたのである。 そこで、20世紀の終焉とともに、NSXの10周年を迎えようとする今、 90年当時と近年のスポーツカーをプロットし天の川チャートを検証してみたい。 NSXは、どのようなポジションにいるのだろうか。 |
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