
メインシャフトの歯切り。金色の型を回しながら右のメインシャフトにギアを切っていく。NSXのメインシャフトは通常のクルマより長いため、歯圧による微妙な振動などでたわみやすい。そのため、高精度マシンでていねいに歯切りを行っている。 |
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歯切りを終えたばかりの、切削オイルしたたるメインシャフト。上から2速、リバース、1速ギア。1・2速はカウンターシャフトの方にシンクロ機構がある。 |
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ギアの内径を磨き込むホーニング工程。削る厚さはコンマ1から1.5ミリ。高強度ギア材を使用しているNSXのギアは薄いため、固定の仕方が難しい。ここでもNSXは、通常より時間をかけてゆっくりとていねいに削っている。 |
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柳河精機の熟練工の手で組み上げられるNSXのリミテッド・スリップ・ディファレンシャル(LSD)。白い滑らかな手袋は、パーツに糸屑が付かないようにするためのもの。わずかな精度誤差のなかで、いつもベストが出るまで執拗に調整を行うと彼は語っていた。 |
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マシニングセンターの切削光景。全部で4つある作業台にひとつひとつ固定されて、穴開け、タップがけ、面削りなどを行う。のせ替え、工具の交換なども含めて、2時間に1個ぐらいの割合で仕上がる。まさに手づくり感覚。 |
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マシニングセンターで削ったNSXのトランスミッションケースは、全数3次元測定機で精密に測定する。 |