チーム国光のひょうきんキャンギャル、篠崎ユキさん(左)と岡田樹里さん(右)。通常はモデルやテレビ番組のアシスタントの仕事を。GTレースの仕事は、身近なクルマのレースマシンを目の前で見られるので大興奮とのこと。ちなみに免許取りたての樹里さんはステップワゴンを購入し速攻でドレスアップしたとか。趣味は、クルマのカスタマイズと毎日の料理(本を見ながら)。ユキさんの趣味は、パソコン、スノボ、同じく料理。インターネット番組の司会も務める。コンビを組んで3年、2人の漫才のようなやりとりが、チーム国光の雰囲気をさらになごませる。レース終了後に、チームの原付バイクに乗るのが2人の最大の楽しみ。
真面目一本やりでストレスがまったく溜まらないという植野一雄さん。信条はミスなくクルマを仕上げること。某チームでGTカーのメカをやっていたが、NSXをさわりたくて単身、東京から京都の童夢へ。肉体的には辛いこともあるが、他のマシンと違い、レースカーに近いNSXは、メカニックのクラフトマンシップを刺激する。勝った負けたの刺激がたまらない。もう、他の仕事では物足らないという。 子供の頃からクルマ好きの川島博秋さんは、一般車の整備やカーショップ勤務などを経て、レースカーの究極の世界を知りたくて童夢に入社。9年を過ごす。将来の夢はショップを持つこと。そのための経験としていま、腕を磨く。さまざまなクルマを見てきた目で見ると、市販NSXのきちっとしたボディづくりは儲け度外視にしか見えないという。得意技、何でもこなすこと。メカニックのなかで唯一趣味(ダイビング)の持ち主。
NSX担当メカニックの米津隆利チーフ。この道8年。昨シーズン、マシン立ち上げの時は超人的な忙しさで現場をリードした。しかし、今年はさらに進化したマシンを4台製作しながら徹夜はなし。6月には、奥様と2人で結婚式を挙げにハワイ旅行を楽しむゆとりがあった。ストレス解消は、愛車のドライブと仕事のあとのBeer! 「非常に乗りやすくて奥が深いNSXをベースにその素性のよさを高めたマシンだから、乗っていてすごく気持ちいいんです。つくづく、ホンダだなって思いながら走っています。もう長年レースやってますが、できる限り続けたいですね。長く続けて、ヨーロッパのようにモータースポーツに対するフレンドリーな空気とホットな眼差しを日本にも定着させたいんです」(チーム国光/高橋国光氏)


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NSX Press vol.22は1998年8月発行です。