新しい文化の発祥地として
広大な640haの敷地内には、モータースポーツ施設の他に、ホテル、ミュージアム、遊園地、ウォータースポーツ、エアスポーツフィールド、そしてオートキャンプ場や多目的グランド、イベント広場などが長期的な着工計画のもとに進められる。ツインリンクもてぎは、これら多彩な施設をあらゆる人にお楽しみいただき、モータースポーツ以外のイベントも積極的に行い、新しい文化の情報発信地を目指している。また、コース周辺にはモータースポーツ・ビレッジの建設を予定。これは、レーシング・コンストラクターにワークショップスペースを提供し、レーシングカーの設計、整備という産業にスポットをあてたものだ。
これが、「MOTEGI CIRCUIT」
オーバルコースはメインスタンドからコース全体を見わたせ、異なるRを持つ2.4kmのコース。熱戦の繰り広げられるレースの全貌を観戦することができる。ロードコースは、東と西、2つのコースからなる全長4.8kmの複合コースだ。最大高低差約30m、130Rの高速ターン、800mのストレートと、低・中・高速域を取り混ぜパッシングポイントをふんだんに設けたレイアウトで、エキサイティングなレース展開が予想される。
観戦ゾーンもボックス&ベンチシート10,500席、その他スタンドも90,700m2と余裕たっぷりのつくりである。
緑豊かな町、茂木町とともに
宇都宮の東に位置する茂木町は、7割が山林、南北を2つの河川が流れる緑豊かな景観。この自然環境を重視して、造成計画は「環境との共存」をコンセプトに進められている。既存の単一水系を守り、施設から発する汚水を事前に処理してから排水するというシステムを導入。また、コース施工にあたっては、景観、環境保護のため「すり鉢状造形」を採用。工事のために掘削した土砂を外部へ運び出さず、用地内で盛り土をして造形する。これは、建設車両による付近地域への弊害を配慮したものだ。
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