進化し続けるNSXが、オープンエアモータリングのバリエーションを誕生させた。
これまで、クーペボディで至上のパフォーマンスと解放されたドライビングの歓びを追求してきたNSXであるが、オープンを登場させるならもう少し早く欲しかったと思われる方々も多いかも知れない。
しかし、少数精鋭のスタッフによって開発されるNSXが、早々にオープンを登場させたとしたら、それこそ訝(いぶか)るべきだったろう。
ルーフを取り払うだけの急ぎ足の開発では、NSXが旨とする妥協を排した現想の追求などできるはずがないからだ。
NSX-Tは、知るほどにクラフトマンの確固とした意志を感ずる、これまでにないピュア・スポーツカーのオープントップモデルである。 |