ベルノ宮城店を発信地に、宮城県を中心として広く東北地方のオーナーが集まる宮城NSXクラブ。発足から丸3年が過ぎ、最近では関東など他府県在住の会員も増えている。会員の年齢層は幅広く、それがかえって和気あいあいとしたムードを作り出しているようだ。
活動の中心はドライビング・テクニックの向上を目指した走行会と、オーナー間の懇親にあり、菅生、仙台ハイランドなどで、地元JAFに所属のレーシングドライバーの方々の協力によって集中的なトレーニングを行い、NSXでのサーキット走行会を充実させている。
今回の、忘年会を兼ねたミーティングは、仙台郊外の秋保温泉のホテルでゲストに高橋国光氏とモータージャーナリスト津々見友彦氏を迎えて行われた。開発責任者上原 繁氏も参加し、これまでNSXの辿ってきた歩みをスライドなどで紹介した。加えて今後のNSXの発展方向などにも話が及び、参加者には興味深い話題ばかり。その後ゲストの対談。ホンダ初期の生産車や、初期のF1参戦時代のスライドを見ながら、海外でのレースで初めて日の丸を掲げた経歴を持つ高橋氏によるマン島TTレースに関する興味深い話などが、津々見氏とともに盛り上がった。そして高橋氏のNSXとの出会いからルマン出場までの話に至ると、まるで一連のホンダ・ヒストリーを聞いているかのようで、参加者一同を楽しませてくれた。
最後には、クラブ員とゲストを交えた、スポーツカー談義となり、走る悦びを増幅させ、クラブ活動を充実させるための計画をディスカッションし、盛況のうちに終宴した。

|