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'70年代に入り、めまぐるしく変わるレギュレーション、ターボの浸透などでレーシングスポーツカーの世界は混迷の時代を迎える。結局、1982年にグループCという分類のスポーツカーを主役に立てる大幅な車両規定改革で決着をみた。グループCの燃料規制が、ポルシェの開発していた956の性能を考慮して制定されたという声を裏づけるかのごとく、'88年にジャガーが勝利を得るまでポルシェは7連勝という偉業を成し遂げている。 そして'92年まで、復活した名門チームに日本メーカーも加わり、ルマンCカーの時代が築かれる。そうした大きな時代の流れのなかで、地道に闘いを演じたルマン発足の精神を受け継ぐ素朴なスポーツカーを紹介しよう。それは、ポルシェ914/6であり、フェラーリ・デイトナであり、BMW
M1である。 |