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アメリカ編 vol.1 Chapter-1
「ドクター・コールのケースは、典型的なアメリカン・サクセス・ストーリーといえる。中流家庭に育った若者が世の役に立つ大切なキャリアにつこうと決心する。医学部へと進み、数年間のインターンを経て、ドクターとなる。正確に言えば、眼科医と眼専門の外科医としての資格を取得したのだ。ちなみにゴルフ界のスーパー・スター、タイガー・ウッズも彼のクライアントのひとりである。そんな彼が選んだのがアキュラNSXであった。忙しく繊細な神経を必要とする毎日に対する自分自身への小さなご褒美として、子どもの頃から愛してやまない高性能車を購入し楽しんでいるのだ。」

走るNSX
当然、彼が今の地位を獲得するまでにはそれなりの時間と努力が必要だった。ジョージア大学を卒業後、トゥレーン医学校で医学を勉強。そのあとLAにあるカウンティUSCメディカル・センターでインターンシップをこなしたあと、また東に戻ってNYのマウント・サイナイで眼のスペシャリストになるためのトレーニングを3年間積んだ。そして今から25年前の1976年、ドクター・コールは家族と共に南カリフォルニアに居を構え、ついに眼科を開業、独立する。

その間、勉学に勤しむ時も、インターンシップで忙しい毎日も、何度にもおよぶ移住の間も、クルマに対する愛情だけは変わらず持ち続けていた。彼は『いつからか思い出せないほど小さなころから』クルマが好きだった。『50年代と60年代に南ジョージアで育った我々の世代にとって、クルマ、特にスポーツカーは夢の対象でした。手の届かない存在だと分かっていながらも、本当にクルマが好きでした。私の家は特別裕福でもありませんでしたから、高級車など買えません。当時ジャガーXKEが欲しくて欲しくてたまりませんでした。究極のクルマでしたね』。明らかにドクター・コールはクラシックカーに対する造詣も深いようだ。

開業後、ようやく愛するクルマを購入できるようになり、夢の一部を実現し始める。選択肢は多く、広かった。『70年代の終わりに買った、ジェンセン・ヒーレーが最初のスポーツカーでした。その次がポルシェ928』。928はトラブルの多いクルマで苦労したらしい。『ドイツ車に失望して、アメリカ車を買いました。コーヴェットです。928よりはましなクルマだと思っていましたが、NSXを買って、初めてコーヴェットがトラックのようなクルマだということに気付きました(笑)』

ドクター・コールは1992年にNSXを購入したが、買うつもりはまったくなかった。『その時乗っていたコーヴェットで充分満足していたからね。でも好きな自動車誌は欠かさず買って、NSXに関する記事もたくさん読んで知識は豊富でした。当時から評論家たちのNSXに対する評価は高かったです。最高の技術を駆使してつくられたクルマであるとか、重量バランスも理想的であるとか、その他にも良いことがたくさん書かれていました。でもそんなに気にしていなかったんです。その頃クルマを新しく購入しようなんて思っていませんでしたから』

しかし所有するコーヴェットを楽しんでいたにもかかわらず、無意識のうちにNSXには惹かれていたようで、ある日ドクター・コールはちょっと見るだけのつもりで、近くのアキュラ・ディーラーを訪ねる。
ドクターはその日のことを思い出すとつい苦笑いしてしまう。『NSXを見るために一時停車したのは、水泳教室に娘を迎えに行って帰る途中でした。ウィンドー越しに見たNSXに目が釘付けになったのです。子どもをクルマに待たせておいて、店内に入って行ったのです』
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