2012年8月発表 2016年3月終了モデル
この情報は2016年3月現在のものです。
電気自動車は、バッテリーの容量を大きくすれば、長く走らせることができます。
しかしそうすると、車両重量が重くなったり、室内空間が犠牲になったり、充電時間が長くなったりと、さまざまなマイナス要素も出てきます。
そこでHondaは、少ない容量のバッテリーで少しでも長く走らせることにチャレンジ。
さまざまな角度からエネルギー効率を向上させることで、JC08モードで一充電走行距離225km※という優れた性能を実現しました。
※国土交通省審査値。一充電走行距離は満充電の状態から走行可能な距離で、定められた試験条件での値です。
お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて距離は異なります。
小型でありながら高出力、高トルク、高回転のモーターを搭載。また、その駆動力を効率よく使えるよう、燃料電池電気自動車FCXクラリティにも採用したギアボックス同軸型としました。バッテリーは出力密度が高く、耐久性にも優れたリチウムイオンバッテリーを採用。モーターの駆動や回生を制御するPCUは機能を集約し、小型・高効率化を図っています。
同軸型駆動モーター&ギアボックス
リチウムイオンバッテリー・モジュール
PCU(パワーコントロールユニット)
空気抵抗によるエネルギーのムダづかいを減らすために、空力性能にもこだわりました。フロント開口部の最小化をはじめ、アンダーフロアのフラット化、専用テールゲートスポイラーやサイドシルガーニッシュの採用など、さまざまな工夫を凝らし、空力性能に優れるセダンなみのエアロボディとしています。
モーターで駆動する電気自動車には、減速時に駆動モーターが発電機の働きをして、減速エネルギーを電気に換えてバッテリーに蓄電する回生システムがあります。フィット EVでは、このエネルギーのリサイクルシステムに着目。減速時から停止直前に至るまでの減速エネルギーを最大限回収する、電動サーボブレーキシステムを新開発。より滑らかなブレーキフィールとともに、優れた回生能力で、ブレーキ開始から停止直前までエネルギーをリサイクルします。
アクセルワークなどによるエネルギーの使い方を"見える化"。視覚的に伝達することで、
ドライバーの省エネ意識を高め、さらなる効率化につなげます。