Round07中国・寧波中国・寧波

2019年9月14日(土)・1日目

Ningbo International Speedpark

第7戦 中国・寧波 1日目

エステバン・グエリエリがポイントランキングトップを堅持

FIAワールド・ツーリングカー・カップの第7戦・中国大会のレース1が行われました。ALL-INKL.COM Münnich Motorsportのエステバン・グエリエリは、苦戦を強いられたものの、ドライバーズランキング首位の座を維持しています。

日曜日を見据えてタイヤを温存したグエリエリは、レース1の予選を9番手で終えます。しかし、レース1のフォーメーションラップ直前、マシンの消火器が作動してしまいました。マシンはピットに押し戻されると、メカニックたちによって素早く清掃が行われ、グエリエリはピットレーンからスタートを切りました。
13周のレースで、グエリエリは26番手から19位までポジションを上げましたが、追い上げもここまで。ポイント獲得には至りませんでした。

チームメートのネストール・ジロラミは、フレッシュタイヤで走行した予選最初のアタックで、スロットルセンサーの問題が発生。最後のアタックでもミスが出たことから走行を中断し、予選を17番手で終えました。決勝ではポジションを2つ上げて、15位で完走。1ポイントを獲得しました。

ここまで、シリーズランキング首位を走ってきたグエリエリですが、レース1でのノーポイントを受け、2位との差は9ポイントとなりました。一方チームランキングでは、ALL-INKL.COM Münnich Motorsportは2位に40ポイント差をつけトップに立っています。

KCMGのティアゴ・モンテイロとアッティラ・タッシは、ともに寧波を初走行でしたが金曜日に行われた2度のフリー走行で、それぞれタイムを約1秒短縮。徐々に速さを発揮してきました。20番手からスタートしたモンテイロは、オープニングラップで入賞圏内の15番手までポジションをアップ。しかし、その後接触を受け、ステアリングにダメージを負ったモンテイロは21位で完走。タッシも23位でレースを終えています。

日曜日には午前中に予選、午後にレース2とレース3が行われます。

 

コメント

ネストール・ジロラミ(15位)ネストール・ジロラミ
「フリー走行で2回ともトップ6に入ることができたので、今日はトップ10入りをと考えていました。しかし、スロットルセンサーに問題があったため、ピットに戻るまでに時間がかかり、さらに最後のアタックでもミスをしてしまいました。レース1でも同じトラブルが起きましたが、起きた場所がヘアピンコーナーだったので、ラインを保持して、ポジションを守ることができました。明日のレースで多くのポイントを獲得するためにも、予選までにトラブルを修復しなくてはなりません」

エステバン・グエリエリ(19位)エステバン・グエリエリ
「ポイントランキング首位を守れたことを考えるといい日だったかもしれませんが、とても悪い流れの一日でした。きちんとグリッドからスタートできれば、トップ10という目標を達成できたと思います。フォーメーションラップの前にグローブを着用しようとしたところ、手の甲で消火器のボタンを誤って押してしまいました。メカニックたちは、マシンの清掃のためにすばらしい仕事をしてくれましたが、ピットレーンからレースを始めなくてはなりませんでした。わずかにポジションを回復することができましたが、ランキングのリードは、かなり小さくなってしまいました。日曜日の展開が非常に重要になるでしょう」

ティアゴ・モンテイロ(21位)
「ポルトガルで勝って、今日は21位。上位でレースをすることが好きだと再確認した一日になりました。すばらしいスタートを切ってジロラミをパスできたので、15番手くらいには行っていたでしょう。しかし、その後ターン6で多くのマシンがコースアウトして、コースに戻ってきたときに、何度も接触を受けてしまいました。ステアリングにダメージを受け、その後はポジションを上げられませんでした。後方からのレースということもあり、ドライビングがよりアグレッシブになったと思います。レースペースで上位にほど遠いということではなかったので、明日、ポイント獲得のためにさらなる進歩をと躍起になる必要はないでしょう」

アッティラ・タッシ(23位)アッティラ・タッシ
「コースアウトしたマシンが大勢戻ってきたときはなにごとかと思いました。接触は避けたかったので、ラインをうまく選ぶ必要がありました。今大会で、ほかのマシンが僕らよりもウエイトハンデが軽いことは知っています。しかも、初めて走るコースだったので、慣れるのがたいへんでした。すべてのコーナーが複合になっているので、なにか1つミスをすると、回復するまでにいくつものコーナーを犠牲にしなくてはならず、いきなり0.5秒ほど代償を負ってしまいます。予選はそのような感覚でした。レースペースは着実に向上しましたが、ポジションを上げるのは非常に困難でした」

リザルト

1日目予選

順位 No. ドライバー マシン タイム
1100Y.ミュラーLynk & Co1:50.848
255M.チンホワアルファロメオ+0.050
396M.アズコナクプラ+0.140
45N.ミケリスヒュンダイ +0.167
514 J.クリストファーソンフォルクスワーゲン+0.270
688N.キャッツバーグヒュンダイ+0.407
986エステバン・グエリエリ Honda+0.579
1829ネストール・ジロラミHonda+0.959
2118ティアゴ・モンテイロHonda+0.999
249アッティラ・タッシHonda+1.251

レース1

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
1100Y.ミュラーLynk & Co1324:41.861
255M.チンホワアルファロメオ13+0.263
396M.アズコナクプラ13+2.444
45N.ミケリスヒュンダイ13+2.843
588N.キャッツバーグヒュンダイ13+3.092
621A.パニスクプラ13+3.603
1529ネストール・ジロラミHonda13+20.069
1986エステバン・グエリエリ Honda13+23.224
2118ティアゴ・モンテイロHonda13+26.576
239アッティラ・タッシHonda13+29.585

フォトギャラリー

ニュース