Round04オランダオランダ

2019年5月18日(土)・1日目

Circuit Zandvoort

第4戦 オランダ 1日目

グエリエリがランキング首位に浮上

FIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)第4戦がオランダのザントフールト・サーキットで開幕。土曜日は予選とレース1が行われ、Honda CIVIC TCR勢はエステバン・グエリエリ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)の11位が最高位でしたが、このポイント獲得により、グエリエリはポイントリーダーに浮上しました。

前戦の結果を受けて、CIVIC TCRの搭載ウエイトは50kgに減らされたものの、今回も厳しい戦いとなることが予想されていました。

午前中に行われた予選では、15番手から22番手までが0.4秒差にひしめく接戦となり、ネストール・ジロラミ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)が14番手、グエリエリは16番手となります。

終盤に新品タイヤを履いてアタックをしようとしたときに、赤旗が提示されてセッションは終了。これによって上位進出の望みは絶たれてしまいました。

ジロラミは、赤旗中断中にピット入口で低速走行していたマシンをオーバーテイクしたとして、5グリッド降格の処分が下され、他のマシンにもペナルティーが出たことから、グエリエリが14番グリッドへ繰り上がります。

レース1で、グエリエリは2つポジションを上げて12番手フィニッシュ。その後他車のペナルティーによって11位となりました。ジロラミは18番手からスタートし、15位に入賞して1ポイントを獲得。この結果、チームは2位に47ポイント差をつけて、ランキング首位をキープしています。

KCMGのアッティラ・タッシも、赤旗の影響を大きく受けました。チームは前戦のスロバキアからさらに向上していることを示そうと意気込んでいましたが、またも中団での戦いを強いられる結果となりました。

チームメートのティアゴ・モンテイロは、トップ10入りも可能と思わせるペースでアタックをしている最中にコースオフしてグラベルにつかまってしまい、タッシが21番手、モンテイロは25番手からのスタートとなりました。

レースではタッシが18番手、モンテイロが21番手でフィニッシュしたものの、タッシはマシンのECUのコネクターが破損していたことでオフィシャルによって失格の裁定が下され、モンテイロが20位という結果になりました。

日曜は、レース2と3、それに先立ってグリッドを決める予選セッションが行われます。

 

コメント

エステバン・グエリエリ(11位)
エステバン・グエリエリ 「今日はいい一日にはなりませんでした。50kgのウエイトを背負ってはいたものの、予選ではもう少しタイムを上げられたと思いますが、赤旗で新品タイヤを使えなかったことが響きました。他車のペナルティーによって14番手スタートになりましたが、いいスタートを決めて12番手でフィニッシュできました。始めの数周はかなり激しい展開だったので、マシンにダメージを受けないように集中しました。ポイントリーダーにはなりましたが、明日の2レースはなにが起きるか分かりませんので、混戦の中でも速さを発揮できるように取り組みます」

ネストール・ジロラミ(15位)
ネストール・ジロラミ 「フラストレーションのたまる一日でした。選手権は接戦なので、50kgのウエイトを背負う厳しい戦いになるとは思っていましたが、我々のペースはよかったです。赤旗によってセッションが終了し、新品タイヤを使えないまま14番手になりましたが、5番手まで0.2秒しか離れていません。赤旗中、ピットに入る際にかなり低速で走行していたマシンを抜いてしまい、ペナルティーを受けました。18番手からポイント獲得ができ、最低限のリカバーはできたと思います。明日は、予選でトップ10に入れれば、大きなポイントを獲得できるはずです」

ティアゴ・モンテイロ(20位)
ティアゴ・モンテイロ 「今日のペースはスロバキアのときよりもかなりよかったので、いいことです。予選の最後で激しくプッシュしましたが、ミスをしてしまい、トップ20にも入れませんでした。レースの内容はよく、スタートがうまく決まって、さらにいくつか順位を上げることもできました。明日さらに好結果を残せるように取り組みます。中団で戦えるペースはあるので、それを結果で示さなければなりません」

アッティラ・タッシ(失格)
「予選では4回のアタックを予定していましたが、実質1度しかアタックできませんでした。1回目はイエローフラッグでスローダウンせねばならず、その次はトラフィックに引っかかりました。1回アタックをして、もう一度と思ったところでセッションは赤旗で終了。タイムアップのチャンスがなくなってしまいました。ポジティブなのは、スロバキアとハンガリーよりも、Honda勢のトップと差が縮まっていることで、かなりいい兆候だと思います。明日はより力強い走りができるはずです」

リザルト

1日目予選

順位 No. ドライバー マシン タイム
111T.ビョークLynk & Co1:44.080
2100Y.ミュラーLynk & Co+0.073
3111A.プリオールLynk & Co+0.116
468Y.エアラッシLynk & Co+0.233
596M.アズコナクプラ+0.721
633B.ロイヒターフォルクスワーゲン+0.724
1429ネストール・ジロラミHonda+0.925
1686エステバン・グエリエリ Honda+1.135
229アッティラ・タッシHonda+1.335
2618ティアゴ・モンテイロHonda+2.137

レース1

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
111T.ビョークLynk & Co1221:54.974
2100Y.ミュラーLynk & Co12+0.704
396M.アズコナクプラ12+1.270
414J.クリストファーソンフォルクスワーゲン12+3.062
5111A.プリオールLynk & Co12+3.631
625M.ベナーニ フォルクスワーゲン12+4.277
1186エステバン・グエリエリ Honda12+6.768
1429ネストール・ジロラミHonda12+9.460
1918ティアゴ・モンテイロHonda12+16.946
-9アッティラ・タッシHonda12+13.074

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