Round07中国・寧波中国・寧波

2日目

2018年9月30日(日)

会場:Ningbo International Speedpark

レース2でグエリエリが3位表彰台獲得
レース3でシャイダーが11位

中国・寧波で9月30日(日)に行われたレース2で、Honda Civic Type R TCRを駆るALL-INKL.COM Munnich Motorsportのエステバン・グエリエリがレース1に続いてまたも好走を披露し、3位入賞を果たしました。

グエリエリはリバースグリッドにより8番手からレース2に挑むと、そこから見事な追い上げのレースを展開。キャリア8回目、2018年シーズンではチームにとって5度目の表彰台を獲得してみせました。トリプル表彰台を視野に入れてレース3に臨んだグエリエリでしたが、オープニングラップの半ば、2番手を走行中にライバルとし烈なポジション争いを展開した結果、接触。マシンのフロントサスペンションが曲がってしまうというアクシデントが発生してしまい、惜しくも全レースでの表彰台獲得はなりませんでした。

チームメートのヤン・エアラッシにとっても大会2日目はチャレンジングなものとなりました。レース2では2番手で走行を続けるも、残り2ラップ時点でほかのマシンと接触し、跳ね飛ばされてしまい、ポジションを大幅にダウン。さらに最終ラップでは別のマシンがエアラッシ車に追突。これによりマシンの左後方部分が大きく破損しましたが、チームは短時間でマシンを修復し、最終的に18位でレースを終えました。レース3ではタイムラグによりピットレーンからスタートすることを余儀なくされ、最終的に19位でのフィニッシュとなりました。

ティモ・シャイダーはレース2のオープニングラップでのタイヤパンクにより、予期せぬピットストップを強いられたことで、好リザルトの獲得は絶望的となりました。しかし、赤旗が提示される波乱の展開となったレース3では積極的な攻めの走りを披露し、11位でフィニッシュを果たしています。

Boutsen Ginion Racingのマー・チンホワは、2日目の予選で輝きを見せました。Q1では全体の8番手につけ、Q3でも上位につけられる好走を披露。しかし、アンチロールバーの故障により12番グリッドからレースに挑みました。

レース2ではトップグループと遜色ない好タイムを記録しながら周回を続けましたが、終盤でほかのマシンと接触、これによりポイント獲得できるポジションでのフィニッシュは難しくなってしまいます。さらに接触により生じたマシントラブルにより、レース3への出場は叶いませんでした。

チームメートのトム・コロネルは、自身の持ち味とも言える本番での勝負強さを存分に発揮しました。予選グリッドでは23番手でしたが、レース2で15位、レース3で17位とそれぞれポジションアップを果たしました。

コメント

エステバン・グエリエリ(3位/24位)
エステバン・グエリエリ 「中国での週末は、今シーズンで最高のものになりました。レース2では8番手からのスタートだったにもかかわらず、3位入賞できたので本当に満足しています。レースでは他マシンとの接触も多々ありましたが、好リザルトを獲得するまで走り通すことができました。レース3でも、半周ではあったものの走行していた間、僕のマシンは最高でした。無念にもノルベルト・ミケリス(ヒュンダイ)をオーバーテイクしようとした際に接触してしまい、サスペンションが曲がってしまいましたが、それはそれです。仕方ありません。FP1からレースまでにマシンが遂げた進化は本当にすばらしかったですし、それによって自信を持ってレースに臨むことができました」

ティモ・シャイダー(19位/11位)
ティモ・シャイダー「2日目も初日と同じく、ポイント獲得に本当に近づいていたと思います。その点は果たせなかったので残念ですが、少なくともレース3で11位入賞を果たせたことはよかったです。レース2では多くのマシンとの接触があったのですが、その内の1台との接触でフロントタイヤがパンクしてしまい、ピットストップせざるを得なくなりました。そのため、残りのレースではデータ収集に徹していました。レース3では収集したデータを解析して分かったことをマシンに組み込みました。いくつかポジションを上げられて、10位以内でフィニッシュする自信もあったのですが、赤旗が提示されたあとはマシンのバランスが崩れてしまいました。今日のレースで多くを学んだので、次戦の武漢で成し遂げられるはずのことを考えるとポジティブな気持ちになります」

ヤン・エアラッシ(18位/19位)
ヤン・エアラッシ「今日はもっといい日になる予定だったのですが、結果的にかなり難しい一日となりました。レース2では3番手をキープしながら順調に周回を進めていたのですが、フレドリック・バービッシュ(アウディ)が背後につけていたときにアンチロールバーが壊れてしまいました。レース中のアクシデントにはなりますが、彼のマシンと接触してしまい、ポジションを失いました。最終ラップでも背後から追突され、レフトリアが破損しました。チームがマシンをすばらしいかたちで修復してくれたことに本当に感謝しています。しかしその結果、レース3ではピットレーンからのスタートを余儀なくされたので、ポイント獲得は正直、かなり難しい状況でしたね。予選グリッドの8番手からスタートできていれば、トップ5には入れたと思います」

マー・チンホワ(17位/25位)
マー・チンホワ「Q1で8番手につけられたので、今日のレースにはかなり期待していました。しかしアンチロールバーが壊れてしまい、それを修復する時間もなく、結果的には12番手からのスタートになりました。レース2ではいくつかのいいバトルもあり、トップグループと遜色ない好タイムで周回できていたと思います。ヤン・エアラッシとのアクシデントは残念でした。ほかのマシンをオーバーテイクしようとしていたときで、彼のマシンが見えていなかったんです。彼に全く非が無かっただけに、あの接触は本当に申し訳なく思っています。チームがマシンを修復してくれたのですが、本当にすばらしい仕事ぶりでした。ただ単純に時間が足りなかったです。今日のレースでは多くのことを学んだので、次戦の武漢に向けてもポジティブな気持ちです」

トム・コロネル(15位/17位)
トム・コロネル 「今日も難しいレースとなりました。気温が上昇していた最初の数ラップではマシンのフィーリングは非常によく、かなりの台数をオーバーテイクすることができました。しかしレースが進むごとに、最初の好ペースを維持するのが難しくなっていきました。いくつかのいいバトルがありましたが、どれも制することができませんでした。ストレートでのトップスピードが若干、足りていないので、ポジションをキープするのが難しいんです。それによって苦戦を強いられました」

リザルト

2日目予選

順位 No. ドライバー マシン Q1 Q2 Q3
111T.ビョークヒュンダイ 1'50.505 1'50.440 1'50.371
25N.ミケリスヒュンダイ 1'50.492 1'50.415 1'50.474
386エステバン・グエリエリ Honda 1'50.524 1'50.150 1'50.517
430G.タルクィーニヒュンダイ 1'50.529 1'50.370 1'50.622
512R.ハフフォルクスワーゲン 1'50.980 1'50.467 1'50.902
620D.デュポンアウディ 1'50.893 1'50.591 -
868ヤン・エアラッシHonda 1'50.943 1'50.729 -
1255マー・チンホワHonda 1'50.908 1'51.464 -
1842ティモ・シャイダーHonda 1'51.484 - -
239トム・コロネル Honda 1'52.023 - -

レース2

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
148Y.ミュラー ヒュンダイ13 24'32.355
225M.ベナーニ フォルクスワーゲン13+2.620
386エステバン・グエリエリ Honda13+8.569
420D.デュポンアウディ13+9.965
512R.ハフフォルクスワーゲン13+12.526
622F.バービッシュアウディ13+12.629
15 9 トム・コロネル Honda 13 +32.475
1755マー・チンホワHonda13 +1'01.012
1868ヤン・エアラッシHonda12+1Lap
1942ティモ・シャイダーHonda12+1Lap

レース3

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
111T.ビョークヒュンダイ17 54'20.993
230G.タルクィーニヒュンダイ17+1.928
320D.デュポンアウディ17+4.020
422F.バービッシュアウディ17+7.235
55N.ミケリスヒュンダイ17+8.855
612R.ハフフォルクスワーゲン17+10.572
1142ティモ・シャイダーHonda17+14.229
179トム・コロネル Honda17+23.155
1968ヤン・エアラッシHonda17+26.370
2486エステバン・グエリエリ Honda1+16Laps
2555マー・チンホワHonda0-

ポイントランキング

ドライバー

順位 No. ドライバー マシン 総合ポイント
1 30 G.タルクィーニ ヒュンダイ 241
2 11 T.ビョーク ヒュンダイ 233
3 48 Y.ミュラー ヒュンダイ 232
4 5 N.ミケリス ヒュンダイ 195
5 68 ヤン・エアラッシ Honda 178
6 86 エステバン・グエリエリ Honda 174
 
14 63 ベンジャミン・レッスン Honda 48
19 15 ジェームス・トンプソン Honda 36
20 9 トム・コロネル Honda 24

ランキング詳細

チーム
順位 チーム マシン 総合ポイント
1 MRacing - YMR ヒュンダイ 477
2 BRC Racing Team ヒュンダイ 443
3 ALL-INKL.COM Münnich Motorsport Honda 358
4 Sébastien Loeb Racing フォルクスワーゲン 269
5 Audi Sport Leopard Lukoil Team アウディ 250
6 Campos Racing クプラ 191
7 Audi Sport Team Comtoyou アウディ 187
8 DG Sport Competition プジョー 148
9 Boutsen Ginion Racing Honda 79
10 Comtoyou Racing アウディ 61
11 Mulsanne Srl アルファロメオ 35
12 Zengo Motorsport クプラ 29

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