Round03ドイツドイツ

2日目/3日目

2018年5月11日(金)・12(土)

会場:Nürburgring Nordschleife

ニュルブルクリンクのレース2でHonda Civic TCRが勝利を挙げる

FIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)の第3戦ドイツラウンドは、ニュルブルクリンク24時間レースと併催のために変則日程となっており、2日目の金曜日に予選2回目、3日目の土曜日にレース2・3が行われました。

予選2回目では、ヤン・エアラッシ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)が5番手でHonda Civic TCR勢最上位、ベンジャミン・レッスン(Boutsen Ginion Racing)が6番手、エステバン・グエリエリ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)が8番手に続き、以下トム・コロネル(Boutsen Ginion Racing)が13番手、ジェームス・トンプソン(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)が20番手、ワイルドカード参戦のクリス・リチャード(KCMG)が27番手となりました。

グエリエリは、予選10番手までにリバースグリッドが適用されるレース2で、3番グリッドからスタート。序盤で先頭に立って後続に差をつけると、そのリードを守り切って優勝を果たしました。グエリエリにとっては今季初勝利となり、チームとしてはシリーズ2勝目。これによってチームランキング3位をキープしました。

グエリエリはレース3でも4番手でチェッカーを受けましたが、オーバーテイク時の接触を引き起こしたとしてレース後にタイムペナルティーを科され、最終リザルトは9位となりました。

チームメートのエアラッシは、レース2で6位フィニッシュ。5番グリッドからスタートしたレース3では、終盤まで4番手を走行していましたが、最終ラップにトラブルが発生し、リタイアとなりました。ドライバーズランキングでは、5位につけています。

もう一人のチームメート、トンプソンはレース2で19位。レース3ではポジションを上げ、16位となりました。

チームとしては初のニュルブルクリンクでの戦いとなったBoutsen Ginion Racingは、同じく同地で初走行のレッスンが、レース3でのHonda Civic勢トップとなる4位に入賞。レース2では他車に接触されてリタイアせざるを得なかったものの、レース3では最速ラップで全体3番手となるなど力強い走りを見せ、自己最高位を獲得しました。

チームメートのコロネルは、9位/10位と、両レースでトップ10入り。今大会の3レースすべてでポイントを獲得しました。ベテランのコロネルは、目前で複数のクラッシュが起こっても冷静にそれを回避し、チームに貴重なポイントをもたらしました。

ワイルドカードとして参戦したリチャードは、予選でダンパーからの液漏れが起こって27番手。しかし、決勝では見事な巻き返しを見せ、レース2で17位、レース3で19位とポジションを上げてフィニッシュしました。

次戦は9日後となり、5月19日(土)~21日(月)の3日間、オランダ・ザントフールトで開催されます。

コメント

エステバン・グエリエリ(優勝/9位)
エステバン・グエリエリ 「今日は、私のレース人生で最も楽しめた一日かもしれません。レース2での勝利は最高で、すばらしいレースでした。昨日の予選ではリアのダンパーから液漏れがありながらも8番手となり、リバースグリッドのレース2では3番手からスタート。先頭に立ち、その後はコーナーの多い区間でマシンが強さを発揮できたのでギャップを築き、今季初勝利を手にすることができました。レース3でのペナルティーは不公平だと思いますし、本当にがっかりしていますが、このレースウイークの思い出は勝利したことだけを取っておくことにします」

ベンジャミン・レッスン(22位/4位)
「ニュルブルクリンクは世界で最も難易度の高いサーキットです。そこで4位に入賞できたのはすばらしいことです。ハンガリーラウンドと同様に、レースウイークを通じて速さがあり、この結果が出せるとは思っていました。レース2ではロブ・ハフに追突されて1周目でレースを終えましたが、チームがすばらしい仕事ぶりでマシンを修復してくれました。それがなければレース3での結果はありませんでした。次の目標は、もう一歩前進して表彰台に立つことです」

ヤン・エアラッシ(6位/21位)
「予選5番手という結果に満足しています。これで、今年の予選2回目ではここまで全戦でトップ5に入ることができました。レース2ではリバースグリッドで6番手からスタートし、4番手までポジションを上げられたものの、スリップストリームを使われてしまい6位フィニッシュとなりました。レース3は4位が見えていたのに、最終ラップに入ったところで燃圧が落ちるトラブルに見舞われてストップせざるを得ませんでした」

トム・コロネル(10位/10位)
「今週末の3レースすべてでポイントを獲得できました。これは今年初めてのことです。コースの終盤にあるロングストレートでのスピードを不要と考え、その代わりにコーナーで強さを発揮できるように努めました。ゴードン・シェドンなどから多くの接触を受け、厳しいレースになりましたが、ハンドリングがよかったですし、ホームレースとなる次のザントフールトに向けてもいい傾向だと思います」

ジェームス・トンプソン(19位/16位)
「想定していたよりも残念な結果に終わってしまいました。スタート位置が後方だったので、集団の中でのレースになり、かなり激しいバトルをしました。レース2では直線でのスピードを高めようとしてウイングを寝かせすぎてしまい、高速コーナーでのハンドリングが厳しくなったので、レース3ではセッティングを変更して、少しよくなりました。今回とは違い、次戦のザントフールトはよく知っているので、もっといい結果が出せると思います」

クリス・リチャード(17位/19位)
「今日はしっかりと向上を果たせて、レースで17位/19位というのは予選よりもかなりいい結果です。今回はトップ10入りを目標にしていましたが、フリー走行での天候不順で走行時間が減ってしまい、正しいセッティングを見出すことができませんでした。マシンにはコーナーで強さを感じましたが、ストレートでのオーバーテイクは厳しかったです。今年後半で実力を披露できる機会があることを願っています」

リザルト

予選2

順位 No. ドライバー マシン タイム
1 11 T.ビョーク ヒュンダイ 8'55.085
2 22 F.ヴェルヴィッシュ アウディ 8'56.125
3 5 N.ミケリス ヒュンダイ 8'56.534
4 48 Y.ミュラー ヒュンダイ 8'56.739
5 68 ヤン・エアラッシ Honda 8'56.749
6 63 ベンジャミン・レッスン Honda 8'57.310
         
8 86 エステバン・グエリエリ Honda 8'58.708
13 9 トム・コロネル Honda 9'01.161
20 15 ジェームス・トンプソン Honda 9'02.917
27 94 クリス・リチャード Honda 9'07.147

レース2

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
186エステバン・グエリエリ Honda327'11.856
274P.オリオーラクプラ3+1.148
322F.ヴェルヴィッシュアウディ3+2.988
448Y.ミュラー ヒュンダイ3+3.787
55N.ミケリスヒュンダイ3+4.088
668ヤン・エアラッシHonda3+4.573
99トム・コロネル Honda3+16.224
1694クリス・リチャードHonda3+39.123
2263ベンジャミン・レッスンHonda1 +2Laps
2715ジェームス・トンプソン Honda0 +1'19.246

レース3

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
111T.ビョークヒュンダイ326'59.737
222F.ヴェルヴィッシュアウディ3+0.793
348Y.ミュラー ヒュンダイ3+8.947
463ベンジャミン・レッスンHonda3+13.088
523N.ベルトンアウディ3+15.900
674P.オリオーラクプラ3+18.077
8 86 エステバン・グエリエリ Honda 3 +20.472
109トム・コロネル Honda3+24.614
1894クリス・リチャードHonda3+36.453
1915ジェームス・トンプソン Honda3+1'13.162
2168ヤン・エアラッシHonda2+1Lap

ポイントランキング

ドライバー

順位 No. ドライバー マシン 総合ポイント
1 48 Y.ミュラー ヒュンダイ 137
230G.タルクィーニヒュンダイ118
3 11 T.ビョーク ヒュンダイ 112
4 5 N.ミケリス ヒュンダイ 102
568ヤン・エアラッシHonda91
612R.ハフフォルクスワーゲン82
786エステバン・グエリエリHonda 76
13 63 ベンジャミン・レッスン Honda 36
1515ジェームス・トンプソンHonda19
189トム・コロネルHonda 8

ランキング詳細

チーム
順位 チーム マシン 総合ポイント
1 MRacing - YMR ヒュンダイ 261
2BRC Racing Teamヒュンダイ227
3ALL-INKL.COM Münnich MotorsportHonda171
4Sébastien Loeb Racingフォルクスワーゲン135
5Audi Sport Leopard Lukoil Teamアウディ106
6 Campos Racing クプラ 56
7Boutsen Ginion RacingHonda51
8 Audi Sport Team Comtoyou アウディ 42
9 Comtoyou Racing アウディ 21
10Zengo Motorsportクプラ7
11DG Sport Competitionプジョー6

ランキング詳細

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