ROUND 08

日本日本 Twin Ring Motegi 2017.10.29(日)・決勝

第8戦 日本

雨中のメインレースで、ミケリスがポール・トゥ・ウインを飾る
オープニングレースでは、Honda Civic WTCCで初レースとなるグエリエリが3位表彰台に

世界ツーリングカー選手権(WTCC)の第8戦は、Hondaにとってホームレースとなる日本・ツインリンクもてぎで行われました。台風等の影響により、前戦が行われた中国からの輸送が遅れ、レーススケジュールは大幅に変更。10月29日(日)に予選と決勝レースが行われました。

雨の中、午前9時40分から行われた予選では、Q1、Q2ともにHonda Civic WTCCの3台は好調にタイムを伸ばして上位を占めます。新しいシャシーとエンジンを投入した道上龍(Honda Racing Team J.A.S.)も、厳しいウエットコンディションの中で上位に名を連ね、Q2を3位で終了。自身初となるQ3進出を果たしました。Castrol Honda World Touring Car Teamは、ノルベルト・ミケリスが2位、ティアゴ・モンテイロに代わってドライブするエステバン・グエリエリは4位となり、今季初めて、Q3に3台のCivic WTCCが進出を果たしました。上位5台が1台ずつのタイムアタックを行うQ3では、ミケリスが圧倒的な速さを見せてトップタイムをマーク。グエリエリは4位、道上が5位で予選を終えます。

リバースグリッドで行われるオープニングレースは、グエリエリが6番手、ミケリスが8番手からスタートしました。道上は中国からの車両の輸送が間に合わず、エンジン交換を行うこととなりグリッドダウンを強いられた影響で、16番手からのスタート。

時折、雨脚が強くなるコンディションでのレースは、激しいポジション争いが展開される白熱したレースとなりました。好スタートを切った道上は、1周目に大きくポジションを上げ、10番手に浮上。グエリエリも好スタートで4番手、ミケリスも7番手と、ポジションをアップします。しかし3周目、3コーナーで後続にプッシュされた道上がスピン。同じ周にミケリスも後続と接触してスピンを喫し、ポジションを落とします。そのあと、このアクシデントの原因となった2台にはドライブスルー・ペナルティーが科されました。激しいポジション争いはレース終盤まで続き、グエリエリは9周目に3番手に浮上。道上も入賞圏内を争うバトルを展開し、10番手に再浮上を果たします。スピンにより11番手までポジションをダウンしたミケリスも、終盤には7番手までばん回。3台のCivic WTCCが揃って入賞を果たしました。

雨が激しさを増したメインレースは、セーフティカーの先導によってスタートが切られました。ミケリスはポールポジション、グエリエリは2列目4番手、道上は3列目5番手と、絶好のポジションからのスタートです。

2周にわたりセーフティカーが先導したのち、レースがスタート。6番手争いを演じた道上は、4周目のV字コーナーでコースアウト。グラベルにはまりレース復帰ができず、リタイアとなります。トップを守ったミケリスは後続との差を広げ、グエリエリも4番手を守ってさらに上位を狙いました。

しかし雨はさらに激しくなり、7周目にセーフティカーが再び導入されます。コンディションは回復せず、10周目に入った時点で赤旗が提示され、レース終了となりました。ミケリスは今シーズン3勝目、Hondaは昨年に続いて、ホームレースを優勝で飾ることができました。

第9戦マカオは、11月18(土)~19日(日)に、マカオの市街地コースで開催されます。

コメント

ノルベルト・ミケリス(7位/1位)
ノルベルト・ミケリス「今年3度目の優勝は非常にうれしく、チームに感謝したいと思います。今週末の準備のたいへんさを考えると、メインレースに勝つことは大きな成果です。Civic WTCCは、間違いなくこのコンディションで最高のマシンでしたし、これでタイトル争いに自信を持って挑むことができます」

エステバン・グエリエリ(3位/4位)
エステバン・グエリエリ「Hondaでのデビューが実現し、オープニングレースでの厳しい戦いのあとに表彰台を獲得できたことにとても満足しています。今週末の自分とマシンのパフォーマンスにはとても満足していますし、Hondaがもう一度私を必要としてくれるなら、ぜひもっと一緒にやりたいですね」

道上龍(10位/リタイア)
2017 世界ツーリングカー選手権 第8戦 日本 道上龍選手 決勝後インタビュー「マシンが届かずにエンジン交換をせざるを得なくなり、ペナルティーを受けるなど、いろいろ不安な始まりでしたが、新しいクルマは土曜日の練習からとても状態がよく、自分自身でもトップ5に入れるくらいの安定感がありました。そういう意味で、レースに不安要素はなかったですね。もてぎということもありますし、80kgのウエイトが雨に効いていたのかもしれません。重かったことも、雨のよさにつながったのかなという気もします。オープニングレースでは、あまり自信のなかったスタートがとてもうまく決まりました。そのあとも追い抜くことができて、バトルも激しく、これまでにないレースができたと思います。メインレースではV字コーナーでブレーキを踏んだ瞬間にロックしてしまい、ペダルから足を離してもパッドがくっついたままで、そのままストップしてしまいました。ウォームアップの時点では問題なく、トラブルの兆候もありませんでした。詳細はこのあと、チームに調べてもらいますが、パッドとローターを交換したことがなんらかの原因なのかなと思います。次戦のマカオは以前、F3で走ったことはありますが、ツーリングカーで走るのは初めてなので、どういうレースができるか楽しみです。市街地コースはここまで比較的うまくいっているので、久々のマカオを楽しめたらなと思います。今の自分のマシンは、エンジンも車体もいい状態にあるので、マカオでは上位を狙いたいと思います」

古川隆一|Honda Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
2017 世界ツーリングカー選手権 第8戦 日本 古川隆一プロジェクトリーダー 決勝後インタビュー「今回、輸送のトラブルにより非常にタイトなスケジュールの中、3台のマシンを準備し、間に合わせてくれたチームのスタッフにたいへん感謝しています。予定通り3台とも新しいシャシーで、エンジンもアップグレードし、パワーアップしたものでHondaのホームレースに臨むことができました。それらの効果は、80kgというウエイトにもかかわらず、速さを見せられたことで確認できたと思います。特に、予選で3台がベスト5に入り、ミケリス選手がメインレースで勝利できたことは、うれしい結果です。今回初めてCivic WTCCに乗り表彰台を獲得したグエリエリ選手や、これまでにないパフォーマンスを見せてくれた道上選手らの活躍もよかったと思います。しかし、目標である表彰台独占には届きませんでした。タイトル争いがし烈となり、あと2戦も激しい戦いになると思いますので、さらにマシンの速さに磨きをかけるべく、開発を続けていくつもりです。タイトル獲得に向けて、一層がんばりますので、応援よろしくお願いします」

リザルト

オープニングレース

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
13T.チルトンシトロエン1123'53.262
268Y.アーチャーラーダ11+13.158
386エステバン・グエリエリHonda11+15.288
462T.ビョークボルボ11+15.846
525M.ベナーニシトロエン11+19.053
624 K.グリーソンラーダ11+20.659
75ノルベルト・ミケリスHonda11+27.349
 
1034道上龍Honda11+37.104
1599ダニエル・ナギHonda11+42.683
1766ツォルト・デビッド・ザーボHonda11+1'08.185

メインレース

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
15ノルベルト・ミケリスHonda922'17.924
263N.キャッツバーグボルボ9+0.392
361N.ジロラミボルボ9+1.798
486エステバン・グエリエリHonda9+3.306
562T.ビョークボルボ9+5.554
625M.ベナーニシトロエン9+6.196
 
1499ダニエル・ナギHonda9+13.254
1666ツォルト・デビッド・ザーボHonda9+16.640
RT34道上龍Honda3 +6Laps

ポイントランキング

ドライバー

順位 No. ドライバー マシン 総合ポイント
162T.ビョークボルボ 228.5
25ノルベルト・ミケリスHonda212
363N.キャッツバーグボルボ 209.5
418ティアゴ・モンテイロHonda200
53T.チルトンシトロエン 184.5
625M.ベナーニシトロエン184
1534道上龍Honda4
168オーレリアン・パニスHonda2
1799ダニエル・ナギHonda1
1966ツォルト・デビッド・ザーボHonda0

ランキング詳細


マニュファクチャラー

順位 コンストラクター 総合ポイント
1 ボルボ 725.5
2 Honda 679

ランキング詳細


フォトギャラリー

ノルベルト・ミケリス

ノルベルト・ミケリス

道上龍

道上龍

エステバン・グエリエリ

ニュース