世界ツーリングカー選手権(WTCC)第4戦の舞台は、ドイツ・ニュルブルクリンクにあるノルドシュライフと呼ばれる1周25.378kmのコースです。5月26日(金)の予選は、1周が長いコース特性から、従来のノックダウン方式ではなく、40分間のタイムトライアルで行われました。Honda Civic WTCC勢は、合計3回のアタックに臨み、カストロール・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)のノルベルト・ミケリスが、3回目のアタックでラップタイムを更新しトップタイムをマーク。メインレースでのポールポジションを獲得しました。ティアゴ・モンテイロは4番手を獲得。決勝では、両レースでのポイント獲得とランキング首位の維持を目指します。Honda Racing Team JASの道上龍は、11番手に終わっています。
ノルベルト・ミケリス(ポールポジション)
「この結果にとても満足しています。Hondaのワークスドライバーとして初めてのポールポジションは、とてもすばらしい気分です。フリープラクティスの段階から、我々はCivic WTCCに自信を持っていました。あまり得意とは言えないこの難しいコースでの最速タイムは、チームにとってもすばらしく、大きな自信となります。あとはメインレースでの優勝を成し遂げること、それしかありません」
ティアゴ・モンテイロ(4番手)
「ノビー(ミケリス選手)がすばらしい仕事をし、ポールポジションを獲得したことを誇りに思います。予選でのパフォーマンスに満足はしていますが、最後のアタックではダンパーにトラブルがありました。レースでは、チャンスがあれば表彰台や勝利を狙っていきます」
道上龍(11番手)
「ノーマルカーなどでこのニュルブルクリンクのコースは練習してきましたが、初めてレーシングマシンで走ると、まるで別物でした。ラインも攻め方も全く違い、最初はその辺りがつかめませんでしたが、徐々に分かってきて、走るたびにタイムを上げることができました。ただ、やはり時間が足りなかったのも事実で、予選11番手は残念です。予選までのわずかな時間で、トップレベルと肩を並べるまでに習熟するのは難しかったです。それでも、このコースはとてもチャレンジングで、楽しんで走ることができました。レースでも11番手というポジションからですが、攻めることを思いきり楽しんで走りたいと思います」
古川隆一|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「ミケリス選手が、すばらしいラップを決めて予選トップタイムを出したことをとても喜んでいます。マシンの総合力が試され、また非常に距離の長い特殊なコースであるニュルブルクリンクで、Civic WTCCの戦闘力の高さと、ドライバーのレベルの高さを示すことができました。エンジン、車体ともに前戦ハンガリーから特に大きな変更はありませんが、フリープラクティスでいいセッティングを見つけることができたのが、この結果の一因だと思います。モンテイロ選手のマシンには、予選アタック後、サスペンションに若干の不具合が見つかりました。それがタイムに影響したのかもしれませんが、2列目4番手は悪いポジションではありません。決勝レースは、非常に抜きにくいコース特性もあり、この予選結果が勝利につながることを期待しています」
順位 | No. | ドライバー | マシン | タイム | |
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1 | 5 | ノルベルト・ミケリス | ![]() | 8'38.072 | |
2 | 63 | N.キャッツバーグ | ボルボ | 8'38.680 | |
3 | 12 | R.ハフ | シトロエン | 8'39.541 | |
4 | 18 | ティアゴ・モンテイロ | ![]() | 8'40.202 | |
5 | 62 | T.ビョーク | ボルボ | 8'40.996 | |
6 | 3 | T.チルトン | シトロエン | 8'42.356 | |
11 | 34 | 道上龍 | ![]() | 8'45.845 | |
15 | 8 | オーレリアン・パニス | ![]() | 8'51.021 | |
16 | 99 | ダニエル・ナギ | ![]() | 8'54.909 |