世界ツーリングカー選手権(WTCC)第3戦の舞台はハンガリーのハンガロリンク。5月13日(土)の予選では、午前中のウエットコンディションから一転ドライコンディションとなり、Honda Civic WTCC勢は、マシンのセッティングに苦しむ展開となりました。カストロール・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)のノルベルト・ミケリスが地元の大声援を受けて6番手。ティアゴ・モンテイロは9番手を獲得。リバースグリッドで行われるオープニングレースにおいて、モンテイロはフロントローからスタートとなり、優勝を狙います。Honda Racing Team JASの道上龍は、アンダーステアによりタイムが伸びず、12番手に終わっています。
ノルベルト・ミケリス(6番手)
「80kgというハンデを考えると、6番手というのはかなりいいラップだったと思います。レースでは、とにかくスタートをうまく決めることができれば、両方のレースで表彰台を狙えるでしょう。それに向けて、マシンの改善点を見つけて臨みたいと思います」
ティアゴ・モンテイロ(9番手)
「予選9番手はうれしい結果とは言えないですが、オープニングレースで最前列からスタートできることをポジティブに捉えています。チャンピオンシップのリードを広げるチャンスだからです。予選で初めてドライコンディションとなり、80kgという最大量のハンデが本当にマシンに与える影響の大きさを実感しました。レースに向けてマシンのセッティングを改善して、いい結果を目指します」
道上龍(12番手)
「完全にウエットコンディションだったFP2では5番手のタイムで終われ、満足のいく状態だったのですが、ドライになった予選では思うように走れず、タイムを伸ばすことができませんでした。ドライでのセッティングが合わず、アンダーステアの強い状態だったのと、今回積んでいる80kgのウエイトハンデの影響も大きかったですね。自分の中では、マシンのセッティングの部分と自分の乗り方の部分と、どちらが大きいのかをちゃんと見極めなければならないと思います。前回のモンツァではトラブルで満足にレースができなかったので、ここではしっかりレースをしてWTCCの経験を積みたいですね」
古川隆一 Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「午前の2回のフリープラクティスはウエットコンディションで、マシンのセッティングもいい感じだったのですが、午後の予選はドライコンディションとなり、タイムが伸び悩みました。原因は低中速コーナーの出口でアンダーステアが出ており、アクセルを開けるタイミングが遅くなっていた為と思います。今回、Civic WTCCには80kgのウエイトハンデが課されていて、ハンガロリンクのようなテクニカルでアップダウンのあるコースでは、その影響も大きかったと思います。結果的にQ3に進むことができずとても悔しいですが、決勝に向けてはマシンのセットを見直して、弱点を改善した上でレースに臨みます。オープニングレースではモンテイロ選手がフロントローからのスタートですから優勝を狙い、メインレースでも6番手スタートのミケリス選手が地元の大声援に応え表彰台を得られるようがんばります」
順位 | No. | ドライバー | マシン | タイム | |
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1 | 12 | R.ハフ | シトロエン | 1'48.264 | |
2 | 25 | M.ベナーニ | シトロエン | 1'48.591 | |
3 | 86 | E.グエリエリ | シボレー | 1'48.896 | |
4 | 63 | N.キャッツバーグ | ボルボ | 1'48.941 | |
5 | 61 | N.ジロラミ | ボルボ | 1'49.674 | |
6 | 5 | ノルベルト・ミケリス | ![]() | 1'48.970 | |
9 | 18 | ティアゴ・モンテイロ | ![]() | 1'49.148 | |
12 | 34 | 道上龍 | ![]() | 1'50.012 | |
14 | 8 | オーレリアン・パニス | ![]() | 1'51.029 | |
16 | 99 | ダニエル・ナギ | ![]() | 1'52.457 |