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世界ツーリングカー選手権

round 02

SCHEDULE

April 18 2015, QUALIFYING WTCC Race of Morocco

モロッコモロッコ

市街地コース、マラケシュでの第2ラウンド
予選でミケリス選手が6番手、モンテイロ選手が7番手を獲得

2015年4月18日(土)・予選  会場:ムーレイ・エル・ハッサン・サーキット(4.545km)   
天候:曇り  気温:29℃  コースコンディション:ドライ

世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、その舞台をアフリカに移し、モロッコ・マラケシュで第2ラウンドを迎えました。

  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手(中央)ティアゴ・モンテイロ選手(中央)
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手(#2)、ティアゴ・モンテイロ選手(#18)ガブリエーレ・タルクィーニ選手(#2)、ティアゴ・モンテイロ選手(#18)
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手

「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」は、開幕戦のあと、スペインで2日間のテストを行い、マシンの改良を進めてこの戦いに臨んでいます。「ニカ・レーシング(Nika Racing)」のリカルド・ライデル選手は、急病のために現地に向かう途中で帰国し、Honda Civic WTCCは今大会4台の参戦となっています。

市街地に設置されたムーレイ・エル・ハッサン・サーキットは、2本の長いストレートと、高い縁石、そしてコース全周にわたるコンクリートウォールが特徴で、ドライバーにわずかなミスも許さない難しいコースです。

午後0時30分から開始された30分間のQ1では、ティアゴ・モンテイロ選手が1回目のアタックで1分46秒108、2回目のアタックで1分44秒250と、早々にQ1突破を決める好タイムをマークしました。ガブリエーレ・タルクィーニ選手は、1回目のアタックを途中で止めピットインし、マシンのセッティングを調整したあと、1分44秒339をマーク。その時点で5番手となります。「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)のノルベルト・ミケリス選手は、1回目、2回目と徐々にタイムを上げますが、順位はなかなか上がらず、残り2分を切った最後のアタックで1分44秒472を出し、ポジションを上げることに成功しました。最終的にモンテイロ選手が5番手、タルクィーニ選手が6番手、ミケリス選手が8番手でQ1を突破し、上位12台によるQ2進出を決めています。「プロチーム・レーシング(Proteam Racing)」のドゥサン・ボルコビッチ選手は、最後のアタックでタイム更新はしたものの、1分45秒389で14番手に終わりました。

15分間のQ2では、ミケリス選手が開始早々に1分44秒102の好タイムをマークし、その時点で2番手となりました。タルクィーニ選手は1分44秒499、1分44秒313とタイムアップするものの、その時点で9番手、モンテイロ選手は1分44秒724、1分44秒421とタイムを更新しましたが10番手にとどまります。残り2分を切った段階で、3台のCivic WTCCはQ3進出をかけて最後のアタックに挑みました。アタック中に他車がストップするアクシデントで黄旗区間が出てしまいましたが、モンテイロ選手はその次周での再アタックで1分44秒118とタイムアップを果たしました。しかし、タルクィーニ選手、ミケリス選手はわずかにタイム更新には届かず、Q2は終了となりました。結果は、ミケリス選手が6番手、モンテイロ選手が7番手、タルクィーニ選手が11番手と、僅差での戦いの中、Civic WTCCは上位5台によるQ3に進むことはできませんでした。

4月19日(日)に行われる決勝レースにおいて、ミケリス選手は3列目6番手、モンテイロ選手は4列目7番手、タルクィーニ選手は6列目11番手、ボルコビッチ選手は7列目14番手からのスタートとなります。

コメント

ノルベルト・ミケリス選手(6番手)
「フリープラクティスのあと、おそらく8〜12番目だと思っていたので、それより上位にいけたので満足しています。でも、イエローフラッグによってアタックを止めざるを得なくなり、Q3進出を逃したのは残念です。そのラップでは、ターン7まで自身のベストラップより0.3秒速いペースで走っていました。マシンは進歩しており、ライバルとの差を大きく縮めたのは好材料です。市街地コースですから、決勝レースは厳しいものになるでしょう」

ティアゴ・モンテイロ選手(7番手)
「最も厳しい予選の一つになるだろうと予想していましたが、やはり楽なコースではありませんでした。予選では最善を尽くしましたが、3台ともにイエローフラッグの影響を受けてしまいました。悔しいことに、私のベストラップでイエローフラッグが出ました。残念ながら、その次は同じようにはいきませんでしたが、最終的にはまずまずの結果でした。マシンには満足しています。週末を通していいバランスを見つけることができたので、決勝レースでは好結果を狙います。安定した強いレースをし、必ず完走したいと思います」

ガブリエーレ・タルクィーニ選手(11番手)
「がっかりしました。11番手は好結果とは言えません。Q2では新しいタイヤを使い、いいラップを走行していたのですが、イエローフラッグが振られ、全員がスピードを落とさなければなりませんでした。ちょっとした混乱となり、私のアタックラップも影響を受けました。次のアタックは単独で走ることにしましたが、ヘアピンでミスをしてしまい、それでトップ10を逃したのだと思います。決勝ではスタートでトラブルを避け、両レースを完走することに集中します」

アレッサンドロ・マリアーニ|Castrol Honda World Touring Car Team代表
「とても残念な結果となりました。Q2の2度目のアタックでイエローフラッグが出て、予選でいいポジションを得るチャンスが台無しになったからです。しかし、マシンの出来には非常に満足しています。我々の目標はできるだけ多くのポイントを取ることですから、明日の作戦としては、トラブルを避け、少しでも前でレースを走りきることです。我々のドライバーは経験もあり、とても賢いですから、最善を尽くして好結果を残してくれると期待しています」

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「アルゼンチンのあと、スペインでテストを行い、マシンの熟成を進めてきました。その結果、エンジンも車体もある程度の進化は確認できたのですが、予選は残念な結果だったと言わざるを得ません。僅差の戦いの中、特にQ2において最後のアタック中に、他車のアクシデントで3台ともアタックラップを潰されてしまったのはアンラッキーでした。エンジンについては、アルゼンチンで起こったミスファイアの症状は概ね解決できたのですが、タルクィーニ選手のマシンだけはまだ完全に消しきれていないようです。これについては決勝に向け、対策を施します。今回、最高速ではトップレベルの数字が出ていますので、エンジンについては好調と言えると思います。このコースは抜きどころがなく、難しいレースになると思いますが、少しでもポジションを上げられるよう、決勝に向けてマシンの調整を進めるつもりです」

予選リザルト

順位 No. ドライバー マシン タイム
137J.ロペスシトロエン1'43.854
225M.ベナーニシトロエン1'44.109
333M.キン・ハシトロエン1'44.582
47H.ヴァレンテシボレー1'43.882
53T.チルトンシボレー1'44.062
65ノルベルト・ミケリスHonda1'44.102
 
718ティアゴ・モンテイロHonda1'44.118
112ガブリエーレ・タルクィーニHonda1'44.313
1498ドゥサン・ボルコビッチHonda1'45.087