Round05ラトビアケグムス(ラトビア)

2020年8月16日(日)・決勝

2020 第5戦 ケグムス(ラトビア)

ティム・ガイザーが今季4度目のレースウインを挙げる

モトクロス世界選手権第5戦ケグムスGPが、ラトビアで開催されました。ケグムスは首都リガから車で1時間ほど走った内陸にある町で、ゼルタジルグス・サーキットは、グランプリ開催が定着している名門サンドコース。4日前に当地で行われた第4戦リガGPでは、レース1でノーポイントとなったティム・ガイザー(Team HRC)ですが、3年前にも転倒リタイアを喫した経験があり、今大会には不運を払拭して臨みたいところでした。

計時予選5番手につけたガイザーは、決勝のスタートではイン側から4番目のゲートを選択。レース1では、ホールショットこそイボ・モンティチェリ(ガスガス)に譲ったものの、2番手からトップに立ったガイザーが、オープニングラップのリーダーとなりました。序盤はホルヘ・プラド(KTM)との接近戦でしたが、中盤からはリードを広げてレースの主導権を握りました。2番手は終盤、アルミナス・ヤシコニス(ハスクバーナ)に替わりましたが、ガイザーは独走のまま優勝。この4勝目によって、ガイザーは現時点で最も多くレースウインを果たしているライダーとなりました。

レース2では、ガイザーが同じゲートから好スタートを切り、見事なホールショットを取りました。アントニオ・カイローリ(KTM)に先行されましたが、ガイザーが抜き返してオープニングラップのリーダーに。2周目にはジェフリー・ハーリングス(KTM)にパスされましたが、1~2秒差で追走を続けました。その後ガイザーは、8周目に喫したスリップダウンでカイローリに抜かれ、11周目にはヤシコニスにかわされて4番手まで後退しました。それでもガイザーは再度ペースアップを図り、3番手争いを続けていましたが、大詰めになってマシンが電気系トラブルによりストップ。ガイザーはラスト4周の途中でリタイアとなりました。

ミッチェル・エバンス(Team HRC)は、レース1のスタート直後、またしても混戦に飲み込まれましたが、オープニングラップ18番手から着々とポジションをばん回していきました。中盤には13番手を走行し、トップ10圏内も見えてきたエバンスでしたが、その後のバトルを経て最終的に12位でチェッカーを受けました。

レース2でもエバンスは、スタート15番手と出遅れましたが、序盤から快調にポジションを上げました。5周目には、レース1の自身ベストラップをしのぐ2分03秒425をマーク。荒れた路面でペースが悪化しがちなレース2ですが、エバンスは周回を重ねるほど本来の調子を取り戻したようです。レース後半には、ジェレミー・ファン・フォルベーク(Team Honda SR)、クレモン・デサール(カワサキ)をかわして9位をゲット。さらなる向上への足がかりとして、まずはシングルフィニッシュを果たしました。

総合リザルトではガイザーが8位(1位/DNF)、エバンスが10位(12位/9位)となりました。ガイザーはシリーズランキング2位にとどまっていますが、首位ハーリングスとの差は46ポイントに広がりました。

 

コメント

ティム・ガイザー(優勝/26位 総合2位)
ティム・ガイザー「スタート直後からリーダーとなって、とても乗れていたレース1が最高だっただけに、レース2の終わり方にはがっかりしています。総合優勝をゲットできる位置にいましたが、今となってはそんなことは忘れて、次のMXGPで同様のいい走りができるように集中しなければなりません。チームスタッフが非常に尽力していることは分かっていますし、私としても次戦までのインターバルで向上し続けられるようにがんばります。シリーズランキングでは依然として2位ですし、この先にもたくさんのレースが控えているので、1ポイントでもおろそかにしないように戦い続けます」

ミッチェル・エバンス(12位/9位 総合10位)
ミッチェル・エバンス「今週はレースごとに成績をアップさせることが目標だったので、レース2でトップ10(9位)に入り、総合10位をゲットできてうれしく思います。今日はとても乗れていました。以前にも言ったように、走れば走るほど調子が上がってくるはずです。今日の展開にはとても満足しています。CRF450RWの感触もすばらしく、スタートはそれほどではなかったけれど、自分のライディングは狙い通りで正確でした。このインターバルを利用してもっと走り込めば、今後の大会で思いきり活躍できるでしょう。目標のトップ5フィニッシュが楽しみです」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1243ティム・ガイザーHonda1735'20.589
227A.ヤシコニスハスクバーナ17+08.779
361J.プラドKTM17+21.090
484J.ハーリングスKTM17+29.165
53R.フェーヴル カワサキ17+32.391
621G.ポーリンヤマハ17+33.535
1089ジェレミー・ファン・フォルベークHonda17+50.164
1243ミッチェル・エバンスHonda17+54.755
2092バレンティン・ギロドHonda17+1'44.289
2353ディラン・ウォルシュHonda16+1Lap
24297アントン・ゴールHonda16+1Lap
326ブノワ・パトゥレルHonda4+13Laps
34555アルテム・グリエフHonda0+17Laps

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
184J.ハーリングスKTM1735'26.803
2222A.カイローリKTM17+07.898
327A.ヤシコニスハスクバーナ17+12.060
461J.プラドKTM17+23.368
53R.フェーヴル カワサキ17+27.988
6259G.コルデンホフガスガス17+31.572
943ミッチェル・エバンスHonda17+57.135
1089ジェレミー・ファン・フォルベークHonda17+1'03.116
2092バレンティン・ギロドHonda17+2'17.552
25555アルテム・グリエフHonda16+1Lap
26243ティム・ガイザーHonda13+4Laps
28297アントン・ゴールHonda8+9Laps
2953ディラン・ウォルシュHonda4+13Laps

ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
184J.ハーリングスKTM213
2243ティム・ガイザーHonda167
327A.ヤシコニスハスクバーナ163
4222A.カイローリKTM163
5259G.コルデンホフガスガス146
691J.シーワーヤマハ134
1189ジェレミー・ファン・フォルベークHonda95
1243ミッチェル・エバンスHonda66
196ブノワ・パトゥレルHonda45
27151ハリー・クラスHonda11
3092バレンティン・ギロドHonda9
35297アントン・ゴールHonda2

マニュファクチャラー

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM220
2Honda202
3ヤマハ173
4カワサキ169
5ハスクバーナ166
6ガスガス160

ランキング詳細

フォトギャラリー

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