Round09ラトビアラトビア

MXGP

2019年6月16日(日)・決勝

ケグムス

第9戦 ラトビア

ガイザーがオーバーオールウイナー(6位/1位)となり4連勝

モトクロス世界選手権第9戦が、ラトビアのケグムスで行われました。首都リガから車で1時間ほどの郊外に位置するゼルタジルグス・サーキットは、グランプリ開催が定着している名門サンドコース。モトクロス競技が盛んなバルト3国の中で、最も難易度の高い会場と言われています。

ティム・ガイザー(Team HRC)にとっては、2年前に転倒リタイアした経験があり、ネガティブな記憶を好成績で上書きしたいところでしたが、土曜日に行われた予選レースでは、転倒とピットインの影響で18番手になってしまいました。ケグムスの1コーナーは180度折り返すヘアピンなので、イン側が圧倒的に有利なのですが、ガイザーはゲートピック18番目というハンディキャップを負ったのです。

レース1では、ガイザーが不利なゲートから絶妙のスタートダッシュを決め、1周目4番手につけました。1コーナーではブライアン・ボジャーズ(Team HRC)が転倒し、最後尾近くから追い上げを強いられるレースとなりました。リーダーはアントニオ・カイローリ(KTM)、アーヌー・トヌス(ヤマハ)、ジェフリー・ハーリングス(KTM)と入れ替わりましたが、セカンドグループでも接戦が続きました。ガイザーはそのバトルに飲み込まれ、6位でフィニッシュ。ボジャーズは18位までばん回してチェッカーを受けました。

レース2ではガイザーが1周目3番手、ボジャーズは12番手につけました。ガイザーは5周目にトヌスを抜いて2番手、11周目にはジェレミー・シーワー(ヤマハ)をかわしてトップに浮上。終盤はロマン・フェーヴル(ヤマハ)の追撃を受けましたが、2秒差で逃げきりました。総合ではガイザー(6位/1位)、フェーヴル(4位/2位)、トヌス(2位/4位)の3人が同点で並びましたが、レース2の順位を優先してガイザーがウイナーとなりました。カイローリがリタイアしたこともあり、ランキング首位ガイザーのポイントリードは33点に広がっています。

コメント

ティム・ガイザー(MXGP 6位/1位 総合1位)
ティム・ガイザー 「とてもハッピーです。なぜなら昨日の予選レース中の大転倒でゲートピックが18番目になってしまったので、これほど巻き返せるとは思いもよらなかったからです。レース1ではあまり乗れておらず、いいラインやリズムを見つけることができずに、6位になるのがやっとでした。レース2ではもう少しうまくスタートできて、何周か追い上げに費やした後、残り10分ぐらいの局面でトップに立つことができました。総合優勝を続けて獲ることができて、とても満足しています。この勝利はチームスタッフ全員が努力を重ねた賜物なので、心から感謝しています。この先にはまだたくさんのレースが控えていますが、毎戦楽しみながらベストを尽くし、MXGPシリーズの首位をキープしていきたいと思います」

ブライアン・ボジャーズ(MXGP 18位/12位 総合17位)
ブライアン・ボジャーズ 「レース1のスタートで転倒した割にはばん回できたので、今日はそれほど悪くなかったと思います。もちろんあのような始まり方は望ましくありませんが、最後尾から再スタートしたことで思いきり攻めようとスイッチが入りました。序盤は何台も抜くことができましたが、あるライダーの後ろについたところで勢いを削がれてしまいました。最後尾から18位まで追い上げてポイントを獲得できましたが、決して満足はしていませんでした。そのせいかレース2では集中力が高まり、20番手付近でスタートできました。1周目で12番手まで上がったのですが、そこからは最後までポジションが変わることはありませんでした。レース2ではスタートから20分間はスピードを維持できたので、自分のライディングにはとても満足しています。思いきり攻めて手堅いリザルトを残せたので、この走りを来週のトイッチェンタールでも続けたいと思います」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
184J.ハーリングスKTM1734'02.925
24A.トヌスヤマハ17+01.599
3222A.カイローリKTM17+12.059
4461R.フェーヴル ヤマハ17+14.205
591J.シーワーヤマハ17+15.980
6243ティム・ガイザーHonda17+17.943
789ジェレミー・ファン・フォルベークHonda17+24.661
18189ブライアン・ボジャーズHonda17+1'29.178
24151ハリー・クラスHonda16+1Lap

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1243ティム・ガイザーHonda1835'56.037
2461R.フェーヴル ヤマハ18+02.189
391J.シーワーヤマハ18+02.738
44A.トヌスヤマハ18+15.871
589ジェレミー・ファン・フォルベークHonda18+22.078
641P.ジョナスハスクバーナ18+26.723
12189ブライアン・ボジャーズHonda18+1'05.661
20151ハリー・クラスHonda17+1Lap

ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
1243ティム・ガイザーHonda391
2222A.カイローリKTM358
391J.シーワーヤマハ256
421G.ポーリンヤマハ254
54A.トヌスヤマハ246
627A.ヤシコニスハスクバーナ226
889ジェレミー・ファン・フォルベークHonda200
18189ブライアン・ボジャーズHonda82
26151ハリー・クラスHonda19
34179ホアキン・ポリHonda3
37220ヘトロ・サラサールHonda1

マニュファクチャラー

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1Honda400
2KTM395
3ヤマハ356
4カワサキ281
5ハスクバーナ265

ランキング詳細

フォトギャラリー

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