モトクロス世界選手権第19戦が、オランダのTTサーキット・アッセンで行われました。当地でのモトクロス開催はこれで4年目。サーキットに土を盛ってコースを特設する手法は、今シーズンの最終戦イモラGPでも採用されています。

Team HRCには、長期欠場中だったブライアン・ボジャーズが復帰し、フルメンバーがそろいました。昨年11月に足を負傷したボジャーズは、カムバックを試みた5月に同じところを再度傷め、長い療養とリハビリテーションが続けられてきました。ドクターの許可を受けて、8月からライディングを再開したボジャーズは、昨年までMX2に参戦していたので今回がMXGPクラスへのデビュー戦になりました。

ティム・ガイザーにとってアッセンは、あまり相性のいい会場ではありませんが、今年は苦手のサンド路面を無難に乗りきりました。レース1ではスタート5番手からトップグループを追走し、中盤からはマックス・アンスティ(ハスクバーナ)を相手に3位争いを展開。最終的に2.8秒差で4位になりましたが、ポディウムが射程内にあることを感じさせる走りでした。

レース2ではオープニングラップ3番手につけたガイザーでしたが、ジェフリー・ハーリングス(KTM)、アンスティに先行され5位でチェッカーを受けました。総合5位を得たガイザーは、ポイントランキング3位のクレモン・デサール(カワサキ)に対し、20点ビハインドまで接近。最終戦での逆転トップスリーを狙います。

ボジャーズは地元オランダでのMXGPデビューで、5ポイントを獲得しています。