Round12インドネシア
MXGP 決勝
2018年7月1日(日)
パンカルピナン
モトクロス世界選手権第12戦が、インドネシアのバンカ島パンカルピナンで行われました。昨年は同国における20年ぶりのグランプリが実現しましたが、マディコンディションに苛まれ、タイムドプラクティス、予選レース、さらにMXGPのレース2がキャンセルされる事態となりました。
今シーズンのレースカレンダーでは、次戦アジアGP(ジャワ島スマラン)も含めた2週連続開催になり、日程も雨季の3月から7月に変更。好天に恵まれたパンカルピナンは、主催者が思い描いた理想に近いグランプリ会場となりました。
Team HRCのティム・ガイザーは、土曜のマディ路面で行われたプラクティスで、フリー/タイムドともにトップにランクされましたが、ドライへと変化した予選レースでは6位。前戦ロンバルディアGPからカムバックしたトッド・ウォータースは、予選18番手で決勝に駒を進めました。
レース1では、ガイザーが序盤からハイペースで3番手を確保し、アントニオ・カイローリ(KTM)、ジェフリー・ハーリングス(KTM)を追走しました。終盤12周目にクレモン・デサール(カワサキ)に抜かれたガイザーは、4位でチェッカーを受けました。
レース2では、カイローリ、ヘーリングスを相手にポジションを入れ替えるバトルを繰り広げた後、ガイザーは3番手に落ち着きました。終盤、ロマン・フェーヴル(ヤマハ)の先行を許したガイザーは、4位でフィニッシュ。この結果、表彰台を逃したガイザーですが、3位と同ポイントを得ています。
チームメートのウォータースは、15位/14位にとどまりました。フィットネスが100%戻るまでには、もう少々時間がかかりそうです。
ティム・ガイザー(MXGP 4位/4位 総合4位)
「昨日よりも事がうまく運びました。レース1では手堅くスタートできた上、早めにパッシングを仕掛けたので、3番手まで上がることができました。その後いくつかミスをしたことで、デサールに先行を許しました。一緒になってハーリングスとの差を埋めたのですが、彼を攻略するまでには至りませんでした。レース2ではスタートがもっとうまく決まり、2番手から仕掛けて成功したので、1周とちょっとの間トップを走りました。ところが接近してきたハーリングスに抜かれ、カイローリにも同じようにかわされました。彼らに付いて行こうと試みたのですが、結局ミスをするようになって転倒。再スタート後フェーヴルにかわされましたが、ポディウムに立つには彼の前でフィニッシュする必要があることを知っていたので、がんばって抜き返しました。ところがそこから先はリズムを崩してミスを連発し、再逆転できずに終わりました。表彰台を逃したことは残念ですが、3位と同じポイントを獲得できましたし、次のチャンスがすぐそこにあることを実感できたレースでした。最後になりましたが、チームスタッフのすばらしいサポートに対する感謝の意と、カルビンの初優勝に祝辞を送りたいと思います。今日の彼は優勝に値する走りをしていました」
トッド・ウォータース(MXGP 15位/14位 総合15位)
「レース1の内容は、ベストとは言えない内容でした。後方から追い上げたものの、やはり途中からペースが衰えてしまいました。ケガで休んでいる間に落ちた体力を取り戻せていないことはわかっているのですが、レース2に向けてちょっと違う作戦を考えました。残念ながら1周目に目の前のライダーがワダチでバランスを崩し、マシンが折り重なってきたのです。転倒で20番手まで後退しましたが、14位までばん回できたのは客観的に悪くないと思います。もちろん目指しているリザルトに程遠いことは確かですが、現段階ではすべてを受け入れながら、フィジカルコンディションをベストに近づけられるようにがんばってトレーニングを続けます」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 222 | A.カイローリ | KTM | 19 | 35'04.336 |
2 | 84 | J.ハーリングス | KTM | 19 | +09.864 |
3 | 25 | C.デサール | カワサキ | 19 | +11.509 |
4 | 243 | ティム・ガイザー | ![]() | 19 | +13.998 |
5 | 461 | R.フェーヴル | ヤマハ | 19 | +24.568 |
6 | 21 | G.ポーリン | ハスクバーナ | 19 | +39.048 |
15 | 42 | トッド・ウォータース | ![]() | 19 | +2'00.562 |
25 | 27 | アルミナス・ヤシコニス | ![]() | 1 | +18Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 84 | J.ハーリングス | KTM | 19 | 34'59.818 |
2 | 222 | A.カイローリ | KTM | 19 | +09.419 |
3 | 461 | R.フェーヴル | ヤマハ | 19 | +38.775 |
4 | 243 | ティム・ガイザー | ![]() | 19 | +43.053 |
5 | 259 | G.コルデンホフ | KTM | 19 | +44.545 |
6 | 99 | M.アンスティ | ハスクバーナ | 19 | +47.722 |
14 | 42 | トッド・ウォータース | ![]() | 19 | +1'51.490 |
22 | 27 | アルミナス・ヤシコニス | ![]() | 15 | +4Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 84 | J.ハーリングス | KTM | 533 |
2 | 222 | A.カイローリ | KTM | 521 |
3 | 25 | C.デサール | カワサキ | 407 |
4 | 461 | R.フェーヴル | ヤマハ | 390 |
5 | 243 | ティム・ガイザー | ![]() | 368 |
6 | 21 | G.ポーリン | ハスクバーナ | 363 |
17 | 27 | アルミナス・ヤシコニス | ![]() | 111 |
24 | 152 | ピーター・ペトロフ | ![]() | 36 |
28 | 42 | トッド・ウォータース | ![]() | 14 |
31 | 28 | ヘトロ・サラサール | ![]() | 5 |
順位 | マニュファクチャラー | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 597 |
2 | カワサキ | 426 |
3 | ヤマハ | 415 |
4 | ![]() | 383 |
5 | ハスクバーナ | 382 |
6 | TM | 211 |
7 | スズキ | 207 |