Team HRCのMX2クラスに、アンソニー・ロドリゲスが起用され、今回のロンバルディアGPと次回ポルトガルGPにスポット参戦することになりました。ベネズエラ出身のロドリゲスは、9年前からアメリカに渡ってAMAに挑戦中で、スーパークロスでは250SXイーストで上位にランクイン(2015年6位、16年9位、17年9位)しています。

一方のミケーレ・セルベリンにとって、ロンバルディアGPは今シーズン2度目となる自国開催ラウンドです。特に今回の会場となるオットビアーノでは、イタリア選手権で3位に入賞したこともあって自信を持っていました。ところが前戦ロシアGPで、マディで転倒した際に左腕に裂傷を負ったため、万全とは言えないコンディションで地元グランプリに臨むことになりました。

ロドリゲスのグランプリデビューには、困難が待ち受けていました。前日の予選レースで転倒に巻き込まれて首を痛めたため、大事を取ってリタイアしたことで、決勝では不利なグリッドからのスタートを強いられたからです。両レースとも集団の後方から追い上げる展開となりましたが、ロドリゲスは16位/16位というリザルトを残しました。

セルベリンはレース1のスタートで出遅れながらも、追い上げて12位でフィニッシュ。レース2ではオープニングラップから5番手を快走し、地元ファンから大声援を浴びました。ところが、レース後半になるとペースが衰えてしまい、最終的には15位でチェッカーを受けました。この結果セルベリンは、現在MX2ランキング11位につけています。