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WMX

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ファエンツァ CITTA DI FAENZA
ファエンツァ
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ROUND
#10
JULY 15, 2007
リザルト ポイント

マイク・ブラウンが総合3位

第10戦 ファエンツァ
2007年7月15日(日)・決勝
開催地:ファエンツァ
天候:快晴
気温:38℃
観客:2万9000人(週末通算)

モトクロス世界選手権(WMX)第10戦ファエンツァ市GPが7月15日にイタリアのファエンツァにあるモンテコラリ・サーキットで行われ、CRF450Rに乗るマイク・ブラウン(CAS Honda)が両レースで4位に入り、総合3位となった。

第10戦 ファエンツァ

開幕前の予定では、第10戦は南アフリカのダーバンで開催される予定だったが、キャンセルを受けて開催地が変更となった。第10戦の新たな開催地となったファエンツァは、イタリアのリミニ市の西にある街で、ロードレース用サーキットのあるイモラの近くだ。

ファエンツァで世界選手権の大会が行われるのは今世紀に入って初めてのことで、改修されたコースは、距離は短くなったが、シンプルでスピードの出るレイアウトに変わっている。このためトップライダー勢の多くが同等のスピードで走るレースが展開されることになった。また土が固いため、路面は比較的スムーズだったが、土ぼこりをおさえるために散水が行われたため、若干スリッピーな状態になっていた。

午後になると30℃を超える猛暑の中、今回はセバスチャン・ポールセル(カワサキ)が両レースを制し、総合優勝した。総合2位には両レースで2位に入ったジョシュア・コピンズ(ヤマハ)が入っている。

Honda勢はトップ10に3人入っており、最上位は両レースで4位に入ったベテランのブラウンだった。このブラウンの健闘により、Hondaライダーは2戦連続で、総合成績で表彰台に上がることとなった。また、ブラウンのチームメート、ケン・ド・ディッカーも3位と10位で総合6位に入っている。ジュリアン・ビル(Martin Honda)は7位と6位で総合7位と自己最高の結果を出した。

前戦スウェーデンGPで総合優勝したド・ディッカーは、レース1では好調な走りを見せた。レースの約3分の1を消化した段階でブラウンを抜いて2位に上がったド・ディッカーだったが、その時点でトップに立っていたポールセルは、すでに逃げ切り体制に入っていた。その後、ド・ディッカー、ブラウンのCAS Hondaライダーのタンデム走行はしばらく続いたが、終盤、後方から追い上げて来たコピンズに2人とも抜かれることとなった。ビルも中盤まで5位につけていたが、最終的に7位でフィニッシュした。

レース2では、ブラウンがレース1に続いて抜群のスタートを切った。しかし、ポールセルとコピンズに抜かれたあと、ビル・マッケンジー(カワサキ)に挑んだが結局4位に終わった。それでも、両レース4位という結果は総合3位につながり、ブラウンは今季2度目の表彰台に上がった。

一方、ド・ディッカーはスタート時にゲートウエイがうまく倒れないというトラブルに見舞われた。さらにレース中に左手親指に小石が当たってしまい、その痛みとも戦うことになった。ド・ディッカーはタネル・レオク(カワサキ)と長い間バトルを繰り広げたが、結局10位でレース2を終えている。ビルはレース2でも積極的な走りを見せ、トップ5のライダーと接戦を繰り広げ、6位に入った。

第10戦を終え、ランキングトップはコピンズ(445ポイント)。Honda勢最上位はド・ディッカー(256ポイント)の6位。ブラウン(255ポイント)は7位だが、ド・ディッカーとの差はわずか1ポイントだ。

第11戦は7月29日にチェコのロケットで行われる。

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COMMENT

コメント

Mike Brown マイク・ブラウン(4位/4位 総合3位)

「僕は固い路面が得意なんだ。それに今日みたいな高温にも慣れている。今日、僕は自分の力を全部出しきった。僕はいつも優勝を目指しているけど、残念ながら、いつも誰か僕よりちょっと速いライダーがいる。今回のコースはスピードが出るレイアウトだったので、レース自体も迫力が出て、観客も楽しんでくれただろう。今後も今日のようなライディングを続けていきたい。でも、僕はどんどん年をとっていくので、若手を負かすのは容易なことじゃないかもしれないね」

Ken de Dycker ケン・ド・ディッカー(3位/10位 総合6位)
「レース1では3位に入れてよかった。いつもは今日みたいに暑いのは苦手なんだ。レース2ではスタートが悪かったので、追い上げるのが難しかった。いたるところで小石が舞っていたしね。あまりいい展開ではなかったけど、最後まで全力を尽くした。ちょっと無理しすぎてしまったかもしれないね 」
Julien Bill ジュリアン・ビル(7位/6位 総合7位)
  「今回の結果は自己ベストなのでとてもうれしい。最後まで自信を持って走ることができた。土曜日から調子がよくて、2回目のプラクティスでは最速タイムを出すことができた。今回は乗れているというのが分かっていたから、スタートだけは失敗しないようにした。体力には自信があるし、僕のチームはプロフェッショナルだ。おまけにマシンの調子もすごくよかった。とにかく今回は一歩前進したと思っている。次のGPが待ちきれない」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

MX1:レース1
ROUND
#10
July 15, 2007
順位 No. ライダー マシン タイム
1 90 S.ポールセル カワサキ 38:56.573 -
2 6 J.コピンズ ヤマハ 39:00.212 +0:03.639
3 9 ケン・ド・ディッカー Honda 39:03.799 +0:07.226
4 4 マイク・ブラウン Honda 39:05.929 +0:09.356
5 7 J.バラガン KTM 39:10.674 +0:14.101
6 19 Da.フィリッパーツ KTM 39:12.850 +0:16.277
7 29 ジュリアン・ビル Honda 39:16.119 +0:19.546
11 16 J.ノーブル Honda 39:37.716 +0:41.143
16 24 P.ルネ Honda 39:58.349 +1:01.776
17 75 M.ヴァン・ダエル Honda 40:02.528 +1:05.955
24 13 G.クロッカード Honda 40:42.809 +1:46.236
25 33 C.クーロン Honda 40:49.649 +1:53.076
29 74 N.ブラッドショー Honda 13:05.929 +15Laps
MX1:レース2
 
順位 No. ライダー マシン タイム
1 90 S.ポールセル カワサキ 39:38.053 -
2 6 J.コピンズ ヤマハ 39:42.466 +0:04.413
3 211 B.マッケンジー カワサキ 39:44.429 +0:06.376
4 4 マイク・ブラウン Honda 39:45.529 +0:07.476
5 7 J.バラガン KTM 39:47.341 +0:09.288
6 29 ジュリアン・ビル Honda 39:48.798 +0:10.745
9 75 M.ヴァン・ダエル Honda 40:13.713 +0:35.660
10 9 ケン・ド・ディッカー Honda 40:20.682 +0:42.629
11 16 J.ノーブル Honda 40:26.605 +0:48.552
19 13 G.クロッカード Honda 40:59.300 +1:21.247
21 24 P.ルネ Honda 41:10.891 +1:32.838
27 74 N.ブラッドショー Honda 20:51.467 +11Laps
29 33 C.クーロン Honda 13:27.428 +15Laps
MX2:レース1
 
順位 No. ライダー マシン タイム
1 222 A.カイローリ ヤマハ 39:19.731 -
2 377 C.ポールセル カワサキ 39:24.179 +0:04.448
3 16 T.ラトレー KTM 39:47.028 +0:27.297
4 131 N.オービン ヤマハ 39:52.683 +0:32.952
5 47 パスカル・ルーレ Honda 40:11.444 +0:51.713
6 525 M.マスクイム カワサキ 40:16.806 +0:57.075
13 17 M.セイストラ Honda 40:47.870 +1:28.139
26 59 G.ポーリン Honda 29:36.797 +6Laps
MX2:レース2
 
順位 No. ライダー マシン タイム
1 377 C.ポールセル カワサキ 40:01.198 -
2 222 A.カイローリ ヤマハ 40:24.707 +0:23.509
3 16 T.ラトレー KTM 40:36.998 +0:35.800
4 47 パスカル・ルーレ Honda 40:47.671 +0:46.473
5 101 T.サール KTM 40:51.917 +0:50.719
6 39 D.グアネリ ヤマハ 40:55.262 +0:54.064
7 17 M.セイストラ Honda 40:56.759 +0:55.561
13 59 G.ポーリン Honda 41:22.149 +1:20.951
21 56 De.フィリッパーツ Honda 40:37.782 +1Lap
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ポイントランキング

ライダー:MX1
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 J.コピンズ ヤマハ 445
2 S.ラモン スズキ 338
3 S.ポールセル カワサキ 285
4 Da.フィリッパーツ KTM 278
5 J.バラガン KTM 272
6 ケン・ド・ディッカー Honda 256
7 マイク・ブラウン Honda 255
11 J.ノーブル Honda 195
16 G.クロッカード Honda 102
17 M.ヴァン・ダエル Honda 93
19 ジュリアン・ビル Honda 83
20 P.ルネ Honda 65
23 J.バンニ Honda 42
25 熱田孝高 Honda 29
26 C.クーロン Honda 25
28 D.セイバース Honda 19
31 アントン・メオ Honda 14
32 M.コバライネン Honda 13
34 増田一将 Honda 8
41 B.バーホーベン Honda 4
42 N.ブラッドショー Honda 3
45 P.ゴンサルベス Honda 2
48 小方誠 Honda 0
50 高濱龍一郎 Honda 0
54 E.レメス Honda 0
59 沼田誠司 Honda 0
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マニュファクチャラー:MX1
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ヤマハ 445
2 スズキ 391
3 カワサキ 370
4 KTM 368
5 Honda 347
6 TM 155
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ライダー:MX2
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 A.カイローリ ヤマハ 486
2 C.ポールセル カワサキ 384
3 T.ラトレー KTM 358
4 T.サール KTM 311
5 パスカル・ルーレ Honda 304
6

G.スワニプール

カワサキ 245
9 M.セイストラ Honda 182
31

G.ポーリン

Honda 17
34

平田優

Honda 6
48 De.フィリッパーツ Honda 0
53

中堀敏宏

Honda 0
57 R.ミルズ Honda 0
58 D.ディルクス Honda 0
64 深谷広一 Honda 0
68 M.コート Honda 0
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マニュファクチャラー:MX2
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ヤマハ 486
2 カワサキ 418
3 KTM 408
4 Honda 315
5 スズキ 181
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