仙台近郊にあるスポーツランドSUGOのコースは路面が硬く、荒れており、テクニカルなコースだ。今回初めてこのコースを走ったブラウンは、レース1ではビリー・マッケンジー(カワサキ)、ジョナサン・バラガン(KTM)、ジョシュア・コピンズ(ヤマハ)、デビッド・フィリッパーツ(KTM)に続いて5位に入った。
レース2でも好スタートを決めたブラウンは、マッケンジーの背後につけていた。16周目、マッケンジーの転倒により首位に立ったブラウンは、その後、一度もほかのライダーに脅かされることなくトップでチェッカーフラッグを受けた。35歳のベテラン、ブラウンにとって、モトクロスでの優勝は'05年のレッドバド(AMAナショナルモトクロス)以来。世界選手権での優勝は'00年にガイルドルフで行われたドイツGP以来だ。
CAS Hondaにとっての表彰台は、昨年の8月に北アイルランドでケン・ド・ディッカーが3位に入って以来のこととなった。昨年の日本GPで初表彰台に立ったド・ディッカーは、今回予選では3位に入った。
しかし、レース1でド・ディッカーは、序盤ペースを上げることができず、10番手以下を走行。その後、6位まで順位を上げてレース1を終えた。レース2では好スタートを切ってマッケンジーを追っていたが、リアブレーキトラブルによりリタイアに終わった。ド・ディッカーは総合13位で日本GPを終えている。
全日本チャンピオンの熱田孝高(TEAM HRC)は、Honda勢ではブラウンに次ぐ好成績を収めた。かつてCAS Hondaのライダーとして世界選手権を3シーズン戦った熱田は、'04年に2度総合6位に入っている。今回は8位と5位で総合6位と自己ベストタイの記録をマークした。
熱田同様にスポット参戦した増田一将(TEAM HRC)はレース1では13位に入ったが、レース2では転倒したためノーポイントに終わった。
ジェームス・ノーブル(Multitek Honda)は、10位と8位で総合7位に入った。風邪のため体調不良だったノーブルとしては、24ポイントを獲得できたので、まずまずの出来といえた。
6戦を終えてランキングトップはコピンズ(274ポイント)。ランキング6位につけるド・ディッカーは146ポイントを獲得しており、ブラウンは同8位(141ポイント)、ノーブルは9位(128ポイント)につけている。
次戦は6月10日にフランスのサン・ジャン・ダンジェリーで行われる。 |