2週間前にオランダで行われた開幕戦が快晴だったのに対して、スペインのカタル二ア地方は雨に見舞われた。金曜日の夜に豪雨が降り、コースが水浸しになってしまったので、土曜日に予定されていたフリープラクティスと計時予選のスケジュールは大幅に変更された。
日曜日の朝も空は曇っていたが、その後に雲の合間から太陽が顔を出し、コースの路面は急速に乾いていった。その結果、路面は荒れてわだちができ、最終的に走行ラインが1本となったのである。
今回も両レースを制したのはジョシュア・コピンズ(ヤマハ)だった。レース1で2位に入ったのはケビン・ストリボス(スズキ)で、レース2で2位に入ったのはマキシミリアン・ナグル(KTM)だった。ナグルはドイツ人ライダーとしては2002年以来となる表彰台獲得を果たした。
ド・ディッカーは両レースともスタートがよくなかった。レース1で一時は4番手に上がったが、軽く転倒してしまい6位に後退した。レース2では3位まで上がったが、腕上がりのためラップタイムが落ちてしまい、9位でレースを終えた。その結果、ド・ディッカーは総合6位に入っている。
ド・ディッカーのチームメイトのマイク・ブラウンは、レース1で抜群のスタートを決めてトップグループにつけていたが、バンピーなマッドコースに悩まされて腕が上がってしまい12位に終った。レース2では1周目にコースアウトしてしまい、後方から追い上げる展開となった。最終的に13位となったブラウンは、総合では12位となっている。
アントン・メオ(Martin Honda)にとって今回は不運なレースだった。レース1でクラッシュしたメオは、以前から負傷していたヒザをさらに痛めてしまい、レース2も完走することができなかった。チームメイトのライアン・ミルズは、日曜日の朝方に行われた計時予選で30位以内に入れなかったため予選落ちした。
日曜日の計時予選で21番手だったジェームス・ノーブル(Multitek Honda)は、レース1では10位だったが、レース2で16位に終わったため、総合では14位となった。
2戦を終えてランキング・トップはコピンズ(97ポイント)。ランキング6位につけるド・ディッカーは61ポイントを獲得している。
次戦は4月22日にポルトガルのアグエダ・サーキットで行われる。 |