バルケンスワードはアインドホーベンから10km弱のところにある。最後にここで世界選手権の大会が行われたのは'04年で、その後コースは改修された。いくつかのコーナーが新しくなり、スタート直後の直線の位置も変わった。さらにコースが逆回りとなったため、コースは今までとはほとんど別物といってもよい状況だった。
土曜日に行われたフリープラクティスのときから好調だったド・ディッカーは、計時予選で2番手に0.5秒以上の差をつけてポールポジションを獲得した。
レース1でド・ディッカーはホールショットを決め、6周にわたってジョシュア・コピンズ(ヤマハ)をおさえてトップを快走した。コピンズに抜かれたあとも2位をキープしていたド・ディッカーだが、ゴール直前にスティーブ・ラモン(スズキ)に抜かれ、3位でフィニッシュした。
レース2でド・ディッカーはレース1のときより控えめな走りをしていた。後半で腕が上がってきたこともあり、レース2を7位で終えたド・ディッカーは、総合6位で開幕戦を終えた。
新たにド・ディッカーのチームメートとなったマイク・ブラウンはWMXモトクロスやスーパークロスで活躍したベテランだ。そのブラウンにとって、MX1でのデビューレースは厳しいものとなった。オープニングラップにトップ5につけていたブラウンは、腕上がりのために少しずつ順位を落とし14位でフィニッシュした。レース2で9位に入ったブラウンは、総合10位でデビュー戦を終えたのだった。
Martin Hondaのアントン・メオは、ヒザを負傷しているのにもかかわらず15位と17位に入り、総合16位となった。
また、今回健闘したのはMultitek Hondaのジェームス・ノーブルだった。レース1で10位に入ったノーブルは、レース2ではブラウンとのバトルや低速での転倒があったのにもかかわらず8位に入った。
今回総合優勝したのはコピンズで2位にジョナサン・バラガン(KTM)、3位にラモンが入った。
次戦は4月15日にスペインのベルプーチで行われる。 |