モータースポーツ > ロードレース世界選手権 > 開発ファクトリー潜入【MotoGPマシン RC-Vシリーズ】 > MotoGPマシンのスペックと疑問
RC211V(2001〜2006年)
RC212V(2007〜2011年)
RC213V(2012年〜)
全長
2050mm
2052mm
2052mm
全高
1130mm
1110mm
1110mm
全幅
645mm
645mm
645mm
ホイールベース
1440mm
1435mm
1435mm
最低地上高
130mm
115mm
115mm
車両重量
148kg以上
150kg以上
FIMレギュレーション
に基づく
エンジン形式
水冷4ストローク DOHC4
バルブ V型5気筒
水冷4ストローク DOHC4
バルブ V型4気筒
水冷4ストローク DOHC4
バルブ V型4気筒
排気量
990cc
800cc
1000cc
最高出力
240馬力以上
210馬力以上
230馬力以上
フレーム形式
ツインチューブ
ツインチューブ
ツインチューブ
フロントタイヤ
16.5インチ
16.5インチ
16.5インチ
リアタイヤ
16.5インチ
16.5インチ
16.5インチ
フロントサスペンション
テレスコピック式
テレスコピック式
テレスコピック式
リアサスペンション
ニューユニットプロリンク
プロリンク
プロリンク
燃料タンク
22L
21L
21L
4輪のレーシングカーは、普通のクルマとは運転操作が全く違うと聞いたことがありますが、MotoGPマシンもそうなのでしょうか?
スロットルとフロントブレーキは右手、リアブレーキは右足。左手でクラッチを操作し、シフトチェンジは左足。普通のバイクと同じ操作で走らせることができます。あなたがお乗りのモーターサイクルの延長線上にある、究極のHonda製品。それがRC-Vシリーズなのです。
MotoGPマシンは、どのくらいのスピードが出るのでしょうか?
コースにもよりますが、220馬力以上の出力を発生させる800ccのエンジンを、400ccの市販車よりも軽い150kgほどの車体に搭載したMotoGPマシンの最高速は、350km/hほどにもなります。2011年シーズンの最高速は、第8戦イタリアGPで、ダニ・ペドロサ選手によって記録された349.3km/hです。
220馬力もあるバイクということは、当然燃費は悪いのですよね?
ツインリンクもてぎで行われた日本GPを例に取れば、約115kmのレース距離を21L以下のガソリンで走りきっているため、およそ5.5km/L以上と言うことになります。一般的な走り方に比べれば「よい」とは言えない燃費ですが、このレースで優勝したケーシー・ストーナー選手が平均時速164.2kmでレースを走りきっていることを考えれば、決して燃費は悪くないということがわかります。現代のMotoGPは燃料タンク容量がレギュレーションで定められているため、出力だけでなく、燃費性能も高めなくては、完走することすらおぼつかなくなってしまうのです。