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モータースポーツ > ロードレース世界選手権 > MotoGP学科 > 11限目「タイムの話」

MotoGP学科

タイムの話

11限目

3種類ある最速ラップタイム

二輪ロードレースで選手たちの勝敗を決定する重要な指標となるのがラップタイムだ。予選では最速タイムを記録した順に決勝のスタート位置が決定し、決勝レースではラップタイムの積み重ねが総レースタイムとして勝負を決定づける。

タイムシートに記録される“最速ラップタイム記録”は大きく分けて以下の3種類がある。

・Fastest Lap(ファステストラップ)……当該セッション中の最速ラップタイム。
・Circuit Record Lap(レコードラップ、ラップレコード)……そのサーキットで過去に記録された決勝レース中の最速ラップタイム。
・Circuit Best Lap(ベストラップ)……そのサーキットで過去に記録された、フリー走行、予選走行中を含む最速ラップタイム。通常は、予選アタック中に記録されることが多い。

最速タイム記録の表記例

これらのタイム記録は、エンジン排気量や各種テクニカルレギュレーション、タイヤ、コースコンディションなど、多くの要因に左右されるため、条件が異なった場合には比較の意味をなさず、あくまで参考記録として参照されることになる。

たとえば、2009年まで行われた250ccクラスと2010年から始まったMoto2クラスは、ロードレース世界選手権全体の中で見ると中排気量クラスという位置づけは同じだが、競技で使用するマシンのレギュレーションが異なるため、ベストラップやレコードラップはそれぞれ別カテゴリーのデータとして記録が残される。

ただし、MotoGPでは2006年までの990cc時代と2007年以降の800ccは同一カテゴリーと見なされている。マシンが違うため一概にタイムの比較はできないが、現行の800ccマシンが990cc時代の記録をすべて塗り替えてしまっている。

また、コースの全長やレイアウトに変更があった場合も扱い方が変わる。たとえば、2006年にコース前半部分を大幅に短縮したアッセンサーキット(オランダ)のように名称が同じでも別会場といってもいいほどの変更があった場合はもちろん、コーナー改修などによるわずか数メートル程度の変更であっても、これらはすべて“New Circuit”として扱われる。

アッセンサーキット改修時のタイム記録

ちなみに125ccクラスの場合、現在までコース改修のない会場では、

・ブルノサーキット・レコードラップ(2003年 ルーチョ・チェッキネロ 2:07.836)
・セパンサーキット・ベストラップ(2004年 アンドレア・ドヴィツィオーゾ 2:12.684)

の2つの記録がそれぞれ最速タイムとして生き続けており、現在でもまだ更新されていない。

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