Round09ドイツドイツGP

MotoGP

2019.07.05(金)

ザクセンリンク
天候:曇り/晴れ
気温:25℃
コースコンディション:ドライ
路面温度:41℃

第9戦 ドイツGP

マルケス首位発進。クラッチローが6番手

オランダGPからの連戦となる第9戦ドイツGPのフリー走行は、やや雲の多い一日となりましたが、時折り青空がのぞき、気温も25℃まで上昇、絶好のコンディションとなりました。その中でマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、FP1、FP2ともにタイヤテストに集中し、決勝に向けて順調に準備を進めました。

FP1は、前後ミディアムで走行を開始し、1分21秒台で連続ラップを刻みライバルを圧倒しました。セッション終盤には、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がニュータイヤで首位に浮上しましたが、連続周回のラップタイムでライバルを圧倒したマルケスは、今年も好調なスタートを切りました。

午後のFP2では、前後にハードタイヤを装着して、再び、1分21秒台で連続ラップをこなしました。そして、セッション終盤にはフロントにミディアム、リアにソフトを入れてタイムアタックをすると、唯一の1分20秒台をマーク、初日をトップタイムで締めくくりました。

これまでザクセンリンクでは、最高峰クラスで6年連続ポールトゥウインを達成。125cc、Moto2クラスを含めると9年連続ポールトゥウインを達成しています。初日をトップタイムで締めくくったマルケスに、10年連続ポールトゥウインの期待が膨らみました。

レースウイーク直前、自転車でトレーニング中に右ヒザを痛め、今大会の出場が心配されたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)ですが、FP1で10番手、FP2で6番手と、周囲を驚かせる快走をみせました。「思ったほど悪くはなかった」とコメントするクラッチローですが、セッションを終える度に腫れ上がるヒザを冷やしての一日となりました。ベストタイムはまずまずですが、連続周回に課題を抱えるクラッチロー。土曜日のフリー走行と予選で、セットアップをさらに進める意気込みです。

前戦オランダGPで背中を痛め、今大会を欠場するホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)の代役として出場のステファン・ブラドルが、マルケスから1秒差以内となる14番手で初日を終えました。初日のメニューを順調にこなしたというブラドル。2日目のフリー走行、そして予選では、地元ファンの声援の中でトップ10を目指します。

前戦オランダGPで他者の転倒に巻き込まれてリタイアした中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、その転倒の影響で初日15番手でした。オランダGPの転倒で中上は左足首を痛め、今大会は、痛み止めとテーピングでセッションに挑みました。しかし、本来の走りができず、思うようにタイムを短縮できませんでした。加えて、リアタイヤのグリップをうまく引き出せず、15番手スタートとなりました。2日目も、左足首にテーピングを施し、FP3でのトップ10を目標にダイレクトでのQ2進出を目指します。そして予選ではトップ6を目標に全力を尽くします。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
マルク・マルケス「今日は最初の走行からいいフィーリングがあり、そのままの勢いでスタートを切ることができました。セットアップの違うマシンを2台とも試せましたし、すべてのタイヤをテストできました。忙しい1日でした。こうして、トップタイムで初日を終えられたましたが、ほかのライダーたちがそれほど速いタイムをマークしていないとしても、明日も引き続き仕事に取り組まなければなりません。この調子でセットアップを進め、すべてを分析し、決勝に向けてプランを練りたいと思います」

カル・クラッチロー(MotoGP 6番手)
カル・クラッチロー「正直、ケガをしたところはそれほど悪くありませんでした。もっとひどいケガだと思っていたので、少し安心しました。ヒザに血がたまっているので、氷で冷やし、これ以上たまらないようにしています。それでも思ったようにコーナーでヒザを曲げられているので大丈夫です。あまり快適ではありませんが、マシンのフィーリングはいまのところいいです。でもいつもと同じ問題を今回も抱えていて、まだ思ったようなペースをつかめていません。この部分を改善しなければならず、ラップタイムをあと0.3秒か0.4秒は縮めたいです。そのためには、各セクターで0.1秒ずつ縮めるだけです。言うのは簡単ですが、難しいことです。それができれば集団でいい戦いができると思います」

ステファン・ブラドル(MotoGP 14番手)
ステファン・ブラドル「Repsol Honda Teamと、とてもいい仕事をしています。チームのレベルがとても高く、効率よくいい仕事ができました。トップからそれほど離れていません。タイムも接近しているので、少し前進しただけでかなりポジションを上げることができると思います。明日はプッシュし続け、トップ10を目指します」

中上貴晶(MotoGP 16番手)
中上貴晶「足の状態が思ったほどはよくありませんでした。FP1は痛み止めなしで走ったのですが、走行終了後にかなりの痛みを感じたので、FP2は痛み止めを飲んでセッションに挑みました。しかし、薬が少し弱めだったこともあり、依然として痛みがあるので、明日はもう少し強い薬にしようと考えています。バイクのセットアップも改善しなくてはいけません。足のケガの影響もありますが、いつものようにしっくりと来ていないですし、気持ちよく乗れていません。今日は、特にリアのグリップがよくなくて、そのため、コーナーでタイムロスしていました。今日は多くのライダーがハードタイヤでいいタイムを出しているので、明日は前後にハードを入れてトライしてみようと考えています。いずれにしても明日は、FP3でトップ10を目指し、ダイレクトでQ2進出を果たしたいです。そして予選では、トップ6を目標にベストを尽くします」

MotoGP リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
193マルク・マルケスHonda1'20.705
242A.リンススズキ+0.341
320F.クアルタラロヤマハ+0.360
412M.ビニャーレスヤマハ+0.488
544P.エスパルガロKTM+0.560
635カル・クラッチローHonda+0.687
743J.ミラードゥカティ+0.737
89D.ペトルッチドゥカティ+0.779
94A.ドヴィツィオーゾドゥカティ+0.784
1046V.ロッシヤマハ+0.833
1141A.エスパルガロアプリリア+0.838
1221F.モルビデリヤマハ+0.936
1336J.ミルスズキ+0.973
146ステファン・ブラドルHonda+0.988
1530中上貴晶Honda+1.024
1629A.イアンノーネアプリリア+1.053
1717K.アブラハムドゥカティ+1.192
1888M.オリベイラKTM+1.194
195J.ザルコKTM+1.296
2055H.シャーリン KTM+1.503
2153T.ラバトドゥカティ+1.757
2263F.バニャイアドゥカティ+2.024

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